連載「私の好きなミニコミ」第一回

はじめに


「月刊てりとりぃ」について

 アンソロジストの濱田髙志氏が編集・発行人を務める「月刊てりとりぃ」というミニコミ誌がある。フリーペーパーで毎号限定150部発行という希少数から、配布場所によってはその日のうちに無くなることもあるという。   
 同ミニコミは、2010年3月に創刊し、2018年6月まで通算で100号発行されていた。主な寄稿者を挙げれば、泉麻人/伊藤アキラ/井上鑑/宇野亞喜良/鷺巣詩郎/桜井順/鈴木慶一/中江有里/林哲司/古川タク/細野晴臣/松尾潔/松本俊明/村井邦彦/山上路夫ら(敬称略)。音楽からアートまでさまざまな分野で活躍される方々が健筆を振るわれており、いわば1960年代に創刊されたミニコミの草分け的存在の「話の特集」を彷彿させる内容だった。縁あって、私も不定期に寄稿していたが、2022年7月から2年間の限定復刊の際には、初めて連載させて頂いた。

連載「私の好きなミニコミ」

 連載にあたって、まずはテーマを決めて欲しいということで、予てから興味のあるミニコミについて書くことにした。それが「私の好きなミニコミ」である。20回という期間だが、これまで集めてきた中で心に残るミニコミを厳選して紹介した。「月刊ドライブイン」「八画文化会館」「なnD」「散歩するつもりじゃなかった」「カレーにまつわるエトセトラ」「街の手帖」「IN/SECTS」「黒のマガジン」「大人ごはん」「雲遊天下」などである。先日、濱田編集長から、「月刊てりとりぃ」は休刊するが、これまで連載した記事をnoteに再掲載してみたらどうかという提案があった。折角なので、早速始めることにした。どうぞよろしくお願いいたします。


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