見出し画像

"寄席の花"

今日3月10日は、古今亭志ん朝師匠の誕生日です。

今は亡き、落語会の大名人です。
亡くなって20年以上経っていますが、iPhoneの予測変換でも、「志ん朝」の名前はパッと出てきますね。・・・いやこれだけでは凄さは伝わりませんね。キンショウバイ!!んーたぬき合戦ぽんぽこ!!んー・・・

わたしが好きな、志ん朝師匠のネタは「雛鍔(ひなつば)」、「居残り左平次」、「芝浜」ですかね。
スチャラカちゃーんってのがまたいい。
声が凄く良いんですよ、いやほんと。

父親があの古今亭志ん生、兄が金馬亭馬生、落語会のプリンスと言われていたそうな。
かつては役者を志していたので、舞台系の経験が後の高座に役立ったとどこかのモノの本に書いてあったような・・・

わたしは談志師匠との話が好きですね。
談志師匠に「金を払って聞く価値のあるのは志ん朝だけ」と認めるほどでした。

というのも談志師匠と志ん朝師匠はライバル関係にあったとか。噺家になったのは談志師匠の方が5年早い、しかし志ん朝師匠が先に36人抜きで真打に昇進の打診があった。「辞退しろよ!」と談志師匠が寄ると「あにさんオレはこの話、受けようと思う」と言ったそうな。
それぐらい談志師匠には屈辱的だったんです。
でもこの志ん朝師匠の感じもまた・・・

そして志ん朝師匠は華やかで、豊かな高座を演じ続ける。談志師匠はそれとは逆の人間の汚いところや、どうしょうもないところを演じる。
すごい関係性なんです。おふたり。

生きておられたら、84歳くらい。観たかったですね。早すぎた。んんー。
いや観たかったなぁ。

誕生日おめでとうございます。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?