【感想】君のいない遠い明日まで - バンドやろうぜ!ドリームマッチ デュエル・ギグ2023 RAVEN/ADVENT

今回は、私が愛してやまないコンテンツ『バンドやろうぜ!』についておしゃべりします。
※詳細なライブレポではありませんのであしからず…。

バンドやろうぜ!(以下、バンやろ)は「青春×バンド」を謳うリズムアプリゲームでしたが、2019年の3月末にサービスが終了してしまいました。
でも、バンやろが残してくれたすばらしい楽曲たちや、ファンの間で愛を込めて「クソシナリオ」と呼ばれるようなブッ飛んだストーリーたちを、約4年経った今もなお、忘れることができません。

そんなバンやろですが、ほんのつい最近、
2023年3月23日・24日の2日間に渡って豊洲ピットでライブが開催されました。

もう一度記載しますが、サービス終了から約4年の月日が流れています。
でもライブが開催されました。
…何を言っているかわからないかもしれませんが、マジの話です。

バンやろには4つのメインバンドが存在し、今回のライブではそのうちの2つ、「BLAST(ブレイスト)」と「OSIRIS(オシリス)」が登場しました。
1つのステージに複数のバンドが出揃い、交互に入れ替わりながら、時にともに音楽を奏で、“お互いを讃え合う“という、バンやろのライブとしてはお馴染みの形で進行します。
参考動画:https://youtu.be/pI6lVf2kdV0 
※2:47〜ライブ歌唱映像が見られます。

今回は実に約3年ぶり(上映会を除いた1番最後のライブが2019年12月なので)のバンやろのライブだったわけですが、何がなんでも絶対参加するという強い意志のもと、私は2日とも現地で見てきました!

ライブが開催されるだけでも飛び上がるくらいうれしいのに、いざ参加すると、
新規ストーリー、キャラクターの新規ボイス、新曲、特別ゲスト、、と
うれしいサプライズをいくつもいくつも重ねてきてくれるのです。

…本当に想像を絶していました。感動しすぎて、1日目はとくに、まじでライブの大半を泣きながら見ていました。

BLASTとOSIRISの歌を生でまた聴けること自体がとてもうれしいのですが、
ライブを通して、アプリが終わった後も彼らが私たちと同じ時間を生きていてくれたことを感じることができたのが、何よりうれしかったかもしれません。

この数年の間に起こった世界的なパンデミックの影響で、いろんなことが起こりました。人と会うのを我慢したり、体制を変えないといけなかったり…。音楽はとくにその余波を受けたもののひとつじゃないかと思います。そんな混乱の世界を彼らなりに思いを抱えて、でも生き延びて、また音楽を届けてくれた。
その思いを、新規で公開されたストーリーで知ることができました。

そうするともう、とくに目立ったイベントのなかったバンやろのこの数年間は、もう空白の時間ではなくなりました。アプリが終了しても、BLASTは、OSIRISは、バンドやろうぜ!のキャラクターたちの物語はずっと続いていて、今この時とひとつなぎになっているのだと、確信することができました。
感無量すぎます…。


今回のライブが終わって、今後のことについていろいろ考えていました。
バンやろは今のところ、次のイベントとして確実なものが決まっているわけではありません。だけどバンやろを愛するものとして何かできることがないかと思ったときに、思い浮かんだ楽曲がありました。

「どうかどうか連れていってよ 僕のいない遠い明日まで」   −   songwriter / BLAST

https://utaten.com/lyric/iz17071953/

バンやろはすてきな曲がたくさんあるのですが、上記はアプリのサービスが終了すると知った後から、私の心により深く刺さって抜けないままでいる歌です。
(抜粋していますが歌詞全部すばらしいです…)

2019年のアプリサービス終了当時の私は、songwriterを聴きながら、
たとえアプリゲームとしては終了したとしても、リアルタイムの供給が激減したとしても、ずっとずっと時間が経っても、彼らの歌を聞けば、彼らと同じフレーズを口ずさめば、彼らのことを思えば、今という時に、一緒に彼らも生きてくれるんじゃないかって。そんなふうに、どこまでも遠い明日まで彼らを連れていくことができたら!と思っていました。

今回のライブに参加して、その考えは決して見当違いではなかったのだなと思うことができました。

かつてはアプリ終了後に新しいストーリーが公式から提示されるなんて、新曲が聴けるだなんて、想像もしていませんでした。だってそれらは、私たちには見ることができないはずだった、未来の物語で、“遠い明日“の話じゃないですか。

心では、アプリが終了したくらいでなんだ!もう私たちは彼らの物語を見ることはできないけど、どこかでずっと続いているんだ!と思っていたとしても、とて悲しいですが、不確かな話であることには変わりありません。

でも、私たちはこのライブで、かつて“遠い明日”だと感じていた、今この瞬間に生きる彼らを、たしかに見たし、聴いたのです。

バンやろは熱心なファンが多く、ネット上で開催された「サービス終了ゲーム総選挙」(2022年)で1位を獲得するなど、サービスが終了した後もさまざまな場面でバンやろ愛を掲げています。そんな思いがバンやろを作った会社にまで届き、まだ円盤化していなかったライブ映像のDVD/BD化、そして今回のライブのようなイベントの開催などにつながっています。

気持ち次第で実現できることがあるのなら、
声を上げることで、彼らの未来をまた見ることができるのなら、
そんなにすばらしいことはないなと思うのです。

そして、アプリゲームに限ることはないのですが、いま目の前にある大好きなものが、永遠に同じようにそこにいてくれるとは限らないから。

私はこれからも、どこかでバンやろの歌を歌うし、ふと思い出したときに彼らのことを考える。そうすると元気が出るから。
たまに感極まって、何かで、誰かに、つぶやいちゃうだろう。「京ちゃん歌うますぎん?」とか、「これだから巻宗介は、」とか。
声を上げる場所があれば参加する。なくても、話題にあげることはできる。

そういうものの果てに、私の生きる未来のどこかで、また大好きな彼らが姿を現してくれることを願って。

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