オトノハ

 新見市の新見街道から井倉洞の脇を通り山をグーンと上がると草間台という高原地帯に出る。ちょうど位置関係としては井倉洞の真上あたりだろうか。道沿いの看板にはそば畑で有名な土地のようだ。
 その草間台にある小さな商店の裏手にそのカフェはある。
 名前は「オトノハ」
 商店の経営者の奥様が経営される小さな和紅茶のお店だ。和紅茶というのは日本産の紅茶を指し、「国産紅茶」とも称される。その和紅茶をメインに据えた和紅茶カフェである。とてもお話し好きで人懐こいご夫婦で国産紅茶と外国産紅茶、季節のデザートと時間限定の月替わりランチを提供している。
 私が訪ねたときのランチはキーマカレー。材料のほとんどが草間台で生産されたものを利用し、色とりどりの野菜が乗りとてもカラフル。辛味も少なくどちらかというとさっぱりともするが、とても食べやすい。カレーの後にほうじ風味紅茶をいただく。これも癖などはなくとても飲みやすい。

 私自身はあまり紅茶は飲まないほうだ。紅茶よりもコーヒー党であることも理由だが、妹が外国産の非常に香りの強い紅茶を好み、癖が強すぎる紅茶のにおいをかいできて何となく苦手になっていた。しかし、ここの紅茶はそんなことはない。ほうじ紅茶なんてのは名前の通り香りもほうじ茶に近い。ほうじ茶との違いは何かと問われれば、そもそも日本茶と紅茶は発酵のタイミングが違うのだそうだが、そこにヒントがあるのだろうか。
 だが、やはり風味なのかほうじ茶とは違う感触でもある。

私にとってのちょっとした行きつけのカフェとなりそうだ。


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