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多面的に物事を捉えるコツ


こんにちは、心理カウンセラーのまつうらです。


この記事はこんな人におすすめ


・自分が絶対に正しいとよく思う人
・意見の対立がおきやすい人
・人から言われたことをそのまま信じやすい人
・考える力をつけたい人


この記事では普段からの思い込みを外して、考えるヒントが手に入ります。物事を多面的に見ることができ、今まででは考えられなかったような創造的な発想ができるようになります。また相手の立場を思いやれる想像力豊かな人間になれます。


真実はいつも一つとは限らない


群盲象を評するという言葉を聞いたことはあるでしょうか?これは6人の盲人が象を触ってその感想を伝え合うという話です。

象は象に決まっているだろう」と思うかもしれませんが、決まらないのがこのお話のミソです。


群盲象を評する



目が見えない6人の前に象がいます。彼らは象を見るのが初めてです。王様は彼らに「象がどんな生き物か説明してみよ」と言いました。


足を触った人は「象とは木のようです」と答えました。
また、鼻を触った人は「象とは蛇のようです」と答えました。
牙を触った人は「象とは槍のようです」と答え、
耳を触った人は「象とは扇のようです」と答えました。
腹を触った人は「象とはまるで壁のようです」と答え、
尻尾を触った人は「象とはまるで縄のようです」と答えました。


それぞれが自分の意見を譲らず、喧嘩になってしまいました。


というお話です。
どうでしょうか?この話に間違っている人はいましたか?
象は木であり、蛇であり、槍であるのです。


自分で触って確かめたことです。間違いようがありません。むしろ他の人の主張が違いすぎて何を見たのか疑問に思ってしまいますね。

このお話のポイントは「一部で全体を判断することの危うさ」だと思います。私たちは象がどんな生物であるかをすでに知っているからこの話の意味を理解することができます。

しかし、未知の事象に対してはこの盲人と同じ振る舞いをしてしまうかもしれないことを忘れてはいけません。



例えば困っている外国人が駅にいたとしましょう。あなたはどう思いますか?


助けてあげたいと思いますか?スマホで調べればいいのにと思うかもしれません。自分から声をかけますか?その時は日本語?英語?その人が何人かもわからないですよね?そもそも外国人のような見た目でも日本国籍を持つ日本育ちの日本人かもしれません。


このような時私たちは一部でしか判断できないのです。


外国人が怖いと思っていたら声をかけないかもしれない。
スマホで調べる能力がない人という認識がなければその人を見下しているかもしれない。
外国人は英語が喋れると決めつけているかもしれない。
見た目が違う人は外国人と思い込んでいるかもしれない。



このような齟齬は知人関係でも起こり得ます。
上司部下、家族関係で「自分にとっての当たり前」が相手にとってもそうであるとは限らないのです。


象の足を触っている人と耳を触っている人が全然違う感想を持つように、現実の認識には大きなずれが存在しています。このことを理解せず、自分の主張を張り上げるとどうなるでしょうか?


相手からは理解されず、激しい反発をくらうかもしれません。あるいはあなたに言っても無駄だと諦められて適当にながされているかもしれません。


しかし、真実が一つしかないと思っている人は自分の意見だけが絶対的に正しいと思い、他者を受け入れようとはしません。こうして持つのが偏見です。偏った見方で世界を捉えています。


幸運なことにあなたは「群盲象を評する」のお話から世界を多面的に見ることをしれました。あなたにとっての真実も相手にとっての真実もどちらも現実であることが理解できたと思います。


自分の意見を盲信して主張するだけでなく、相手の立場から意見を捉えてみてください。今まで気づかなかった視点から世界を捉えられるようになるでしょう。


そうするとあなたは多くの人に寄り添うことができ、世界をより柔軟に捉えることができます。自分の意見だけが正しいわけでもないし、相手の意見だけに従う必要もないのです。


象の一部分しか触ってないかもしれない。自分の意見だけでなく、他の人の意見も取り入れてみよう。他にどんな視点から考えることができるだろうか?と自分がみていた世界以外に目を向けることができるとあなたの寛容度合いが高まり人間的にも魅力が高まります。


人と対立してしまう時は見えているものが異なっているのかもしれません。一度立ち止まって相手の見えている世界を知ろうと聞き取り、こちらから見えている世界を伝えてみてください。創造的に世界を見ていくと新たな発見があるでしょう。


それはきっとあなたの成長だけでなく相手にとっても良い影響を与えます。世界の見方はたくさんあることを思い出し、偏ることなく観察しましょう。


ここまで読んでいただきありがとうございました。

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