#12 名大病院面談の結果

名大の面談終了。
結論から言うと、適応になるかかなり微妙だけど、検討してもらえるとのこと。
そしてドナーの第一候補はワイで行こうということになりました。

お母さんは来月で70歳。
基本的な生体肝移植の適応は65歳まで。
加えて、喘息もち=全身麻酔に対する不安があって、中々医学的に積極的にやりましょうとは言いにくい状況。
ただ、ぱっと見年齢よりバイタリティが高そうに見えるので、紹介状を読んだ時よりは印象はいいと言ってもらえた(お世辞かもしれないけど)

先生の質問に弱々しく答えていたお母さん。
「元気な人の方が手術の可能性が高い」という雰囲気が出た途端、心なしか元気っぽく喋りだす。
現金でいいと思います。

いずれにしても、国内で年間300例くらいしかない手術=やりたくても辿り着ける人が極めて少ないということ。

もし、やってもらえることになったら、それだけでラッキー。
そもそも日本に生まれて、臓器移植という最も高いレベルの医療に、うちみたいな中流家庭でも比較的安価にアクセスできること。
そして、自発的にドナーをやりたい、やれる状況にある候補が複数いること。
それだけでもうラッキーラッキー。

この調子でラッキーが続いて欲しいな。

面談後に、カフェで軽い家族会議(今後の進め方)をしていたら、お母さんが喋りながら泣き出した。
あのお母さんが。
鬼のようにいつも強気だったお母さんが。
笑いながら泣いている。
「頑張って育ててきて良かった」って。

そうだよ。お母さんは人生ずっと頑張ってきたんだよ。
だから少しは報われないと帳尻あわんよ。

帰りに、みんなで「お母さんが治ったらどこに行こうか」って話をして、取り敢えずイタリアとスイスに行きたいねと。
行きたいな。
みんなで行こうね。

みんな頑張るぞ!頑張ろう!
世の中「頑張ってる人に頑張れって言っちゃいけない」雰囲気あるけど、我が家は頑張ろうって言いまくろう!って事になりました。

なので!思う存分「頑張れ」って言ってください。

頑張るぞ!

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