夫婦における価値観の許容

価値観の許容が夫婦関係に必要不可欠なもの、もしくは、他人と生活するのに必要不可欠なもの。

よくある便座の上げ下げの話や食べたあと食器をキッチンにもっていかない、電気をつけっぱなしなど、こういう細かいことで喧嘩して、時間をかけて価値観を許容していくものかと。

私は、これを文化のすり合わせ作業と表現します。

たとえば、2015年の厚生労働省情報統計部「人口動態統計」によると、男女ともに結婚年齢平均約30歳なので、例えば、男女ともに30歳のカップルが結婚したとします。
お互い異なる生活スタイルで30年間育ってきており、それぞれの生活スタイルがしみついてます。

なので、そこ2人が、同じ屋根の下で生活したら、お互いの生活スタイルに差異があり、衝突がおきます。

この衝突が夫婦喧嘩ですね。
衝突でお互いの価値観を譲ったり、譲らなかったり、を繰り返して、すり合わせ作業を行います。

そして、時間をかけて自分たちの生活スタイルを構築します。
そこで育った娘、息子たちは、それがスタンダードな生活スタイルになります。それをまた、その息子、娘が結婚すると新たなパートナーとすり合わせ作業を行う。
この連続を過去から行われ、構築されたものが今の自分かと。

家族という集まりの生活様式を新たなパートナーを迎えることで新たな生活様式を取り入れて、また、新たな生活様式を整える。
家族という最小単位の人間集団内で後世に伝播していく。
ここでいう生活スタイルの構築を何世代にも渡って積み上げたものを文化と置き換えて、文化のすり合わせ作業と表現します。

めちゃくちゃ、まどろっこしく、いいましたが、夫婦とは、長〜い時間をかけて自分たちの生活スタイルを築いて、次の世代に伝えていく、伝道師かと。

そんなこと思うと、
ひひひひひひひひひひひひ・・ひひひひひひひばあちゃん

ひひひひひひひひひひひひひひひ・・ひひじいちゃん

から何かを受け継いで今の自分があると思うと感慨深いものがあります。

価値観を許容し、ときには許容しない、そんなことを繰り返すことで、文化として築きあげていく。そんなところに美徳を感じるしだいです。


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