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「主体性を持って生きろ!」猫ワーキングスペースを運営する暇人・水野嘉彦さん

「いらっしゃいニャン」と出迎えてくれたのは、三毛猫のみーちゃん。実はここ、猫ちゃんのいるコワーキングスペースなんです。その名も「猫ワーキングスペース」。猫ちゃんに癒されながら、今日もこの場所で新しいビジネスが生まれます。
そんな「猫ワーキングスペース」の管理人・水野さんってどんな人?ズバリお伺いしました。

■水野嘉彦さんプロフィール
出身地:愛知県
現在の活動地域:大阪
経歴: 大学院を修了後、東京でアニメの制作進行、リクルート代理店営業を経て愛知県にて風俗店を経営する会社のデザイン部に所属。Webデザインと印刷の経験を積む。その後大阪にて医療機関専門の広告代理店を経営した後、フリーランスに転身。
現在の職業及び活動: Web デザイナー として活動する傍ら、猫ワーキングスペース運営、黒門カルチャーファクトリー(イベントスペース)支配人、オンラインサロン「水野会議室」管理人、暇人として様々な活動を通して「人と人とのつながり」から新しいビジネスを生み出す手助けをしている。
座右の銘:主体性のある暇人を肯定します


記者 よろしくお願いします。

水野嘉彦さん(以下、水野) はい、よろしくお願いします。

記者 まず、水野さんの夢やビジョンを教えてください。

水野 自分自身がこうなりたいっていうビジョン自体はあんまりなくて・・・。でも今は自分の影響力をつけたいと思ってるんですね。それというのも、去年の1月に「はれのひ騒動」っていうのがありまして、晴れ着屋さんが逃げちゃったやつね。それと同名・同職の、カタカナの「ハレノヒ」さんが佐賀県にあって、そこも同じ名前だからイメージが悪くなっちゃって風評被害を受けてたのね。

「ハレノヒ」さんは「はれのひ」さんに対して同じ業界人としての想いをブログに書かれていて(「ハレノヒ」さんブログ)、それを読んだ僕の周りの人達が「何とかできないかな」と言っていたんです。それで、僕を中心として会ったこともない人達と、行ったこともない佐賀県に行って『現地の「ハレノヒ」さんはこんなに素晴らしくて、こういう思いでやってるんですよ』というのを発信したんです。

でも、発信するにしても自分の影響力や拡散力が無いとあんまり応援ができないんだよね。僕が取材の申し込みしたけれどダメだった。でも影響力をつけることで、もっと自分の大切にしたいものを大切にできるかなと思って、影響力をつけたくて今は活動しています。でも急には変わらないから目の前のことを一歩一歩全力でやる!という感じですね。

記者 今「ハレノヒ」さんのブログを読みましたが、泣いてしまいました。この思いを伝えようと実際に行動されたなんて素晴らしいですね。

水野さんは現在の具体的な活動としてはどんなことをされているんですか?

水野 1つ目はメインでやっている Web デザイナーの仕事で、サイト管理をしています。

2つ目は、スコップ(前田智章さん)と大ちゃん(橋爪大輔さん)と3人で動画を撮って遊びに行く”暇人”の活動。それが面白くて、自分の中ではビジネスとはちょっと離れてて、自由に利害関係なくやれるのが大事な関係なので大切にしています。

3つ目は、黒門カルチャーファクトリーというイベントスペースの支配人をしています。そこで最近インターネットラジオ局を立ち上げました。

4つ目は、自宅を猫のいるコワーキングスペース(猫ワーキングスペース)として解放し、 例えばデザインやパワーポイント、Photoshop等を指導したりしています。

5つ目は、「水野会議室」というFacebookを使ったオンラインサロンを立ち上げました。僕が管理者だけど僕が頂点で発信する状態ではなくて、みんなほぼフラットな関係性でメンバーの悩み相談などをメインに行っています。グループメンバーがライターさんなど専門職の方が多いので、質問に答えられるんです。

最後に、暇人の活動から派生して、「瀬織津姫様ドットコム」というサイトを立ち上げることにしました。以前、スピリチュアルカウンセラーSHIORIさんに前世リーディングをしてもらったんです。前世の僕は瀬織津姫様という神様とご縁があって、その研究をしていたけれども道半ばで亡くなったらしくて。

瀬織津姫様というのは歴史から消されていった神様だそうです。天照大神が今は女性神で書かれているけど、一説では男性神と言われていて。元々天照大神は男性神でその妻が瀬織津姫様。女性が権力を持つ時に日本のトップが男性神だと都合が悪いと言うことで、古事記などを書き換えて天照大神を女性神にして瀬織津姫様を消した、という説があります。(参考:【第三話・後篇】目に見えないものに生かされている 伊勢神宮編・完結

それで瀬織津姫様についての情報を一つに集約するようなサイトを立ち上げて、瀬織津姫様に詳しい方々にも協力してもらってどんどん情報を投稿してもらう Facebookグループを作るプロジェクトです。

自分だけが儲かるのではなく、協力してくれた人にもお金が流れるような仕組みを作りたいです。例えば瀬織津姫様プロジェクトであれば、現地を紹介してくれる人にも金が巡るような仕組みです。

あと・・・そうそう!絵本も作ったんです。スコップのオンラインサロンメンバーが絵本を書きたいけれどシナリオが思いつかないということで、僕がシナリオを描いてその方が絵を書いて紙芝居にしました。そしてそれを知り合いの農家が開催した「しなやかフェス」で発表したんです。

記者 しなやかフェスで発表されたときはお客さんはどんな反応でしたか?

水野 子どもたちがしっかり最後まで聞いてくれたのがすごく良かった!紙芝居の絵も素晴らしかったし協力してくれる人も良かった。語り部さんもすごく良かったんだよね。すごく嬉しいなと思って。

そういう協力してくれる人を絵本の世界と繋げたいなと思っていて。実在する人を絵本の中に登場させて、絵本がきっかけで登場人物に興味を持って、その人にお金が流れる仕組みを作りたいです。直接的にその人を知らなくても絵本が入り口になって知ってもらって、新たなことが生まれると面白いですね。

記者 面白そうですね!水野さんが関わることで色んな人の循環が良くなって、そこでお金が発生してコミュニティができて繋がりができていく・・・という流れがすごく楽しそうですね。

では、今後に向けての具体的な計画はありますか?

水野 うーん・・・特にないですね。直近でやりたいことは、今取り組んでるのがインターネットラジオで、「黒門カルチャーファクトリー」というイベントスペースを人が集まる場所していくこと、そしてそこでは『教育』をテーマにしたいなと思っていて。上手く生きられない人、これから転職したいけれど方法が分からない人、社会に上手く馴染めない人・・・所謂”ちょっとずれちゃってる人”に向けての場を作りたいです。この人達は、社会の決まったピースにはまらないだけだから、違うスペースを作ることではまることができる。そしてその人達と面白いことをできたら良いなと思います。

記者 面白そうですね!
水野さんは現在フリーランスとして活躍されていますが、フリーランスの生活はいかがですか?

水野 楽しいですね!「○○をしなければならない」というのが減ったことが一番大きいですね。「〇時に出社しなければならない」とかが無いのが自由ですごく楽!その分自己責任だから、責任もあるけれども誰かを気にしなくて済むというのは良いですね。自分が「面白い」と思ったものにすぐ取り掛かれる、全部自分の仕事に生かせるのも魅力的ですね。

(こうやって猫ちゃんと遊びながら仕事もできちゃう!)

記者 すごく魅力的に見えます!会社を経営されていた時はいかがでしたか?

水野 苦しかったね~。当時はまだ他人と自分を比較する価値観だったから、その時の自分の境遇や情けなさを感じてずっと苦しかった、稼げてないのよ、まず。月給8万円でやってたので。

記者 月給8万円ですか!?食費で消えちゃう・・・。

水野 役員報酬としての給与なので残業代は出ないんです。経営者側なんでね。あとは税金。所得税等を抑えるために年間103万円以下の所得にしなきゃいけない。それで経費とかを引いて、役員報酬としては月給8万円の生活で週7勤務。夜帰ってくるのも遅いし。

記者 それはとても大変です。今の働き方が一番合っていそうですね。

水野 はい、楽しいですね。

記者 次は猫ワーキングスペースについてお伺いしたいのですが、猫は好きなんですか?

水野 僕は犬派なんですけどね。

記者 あれ?笑

水野 (笑)猫は、飼ってみて「可愛いな」と思い始めたんです。犬とは違って「自由だな」と思って。

記者 ホームページを拝見したんですが、猫ワーキングスペースは無料なんですね。

水野 家ですからね(笑)

記者 あはは(笑)

水野 僕としては、誰かがいるとかザワザワしている環境の方が集中できるんすよ。受験の時とかも学校に残ったりするとかなり集中できたんです。カフェとかに行って仕事をしたいんだけど、僕はノートパソコンを持っていないので出かけられないんです。それなら自分の家をザワザワした環境にすれば良いと思って始めました。自分も集中できているしメリットになっています。


記者 ありがとうございます。お金ではなく人とのつながりを大事にする水野さんだから思いつく取り組みなのだと思いました。

では最後に、読者の方へメッセージをお願いします!

水野 誰かのせいにせずに主体的に生きると人生が楽しくなります。嫌な事があったとしても、それは自分の責任で生まれた事だったりするし、何かをやらされてるんじゃなくて、やるかどうか選択肢が来た時に自分でやる!って選択してやった結果だったりするので。言葉を「やらされてる」じゃなくて、「やる」と自分が主語でやるという言葉に変えていった方がいいと思うんです。そうするとだんだんとそれが当たり前になってくるから。自分が発する言葉は自分が一番聞いてるから、だんだんそれが当たり前になってくるんですよね。

別にフリーランスになる必要はなくて、会社員はメリットいっぱいあります。社会的に守られてて、毎月必ず給料が入ってくるってすごいことだし、会社の外で何して遊ぼうが自由だし。外の関係性によって給料が変わることが無いのはすごいメリットだから、会社員からフリーランスになる必要性は特に無いなと思ってはいるんですね。

やりたいことの実現のためにその会社に居るのが難しかったら出れば良いけど、働きながら外でやれることって結構あります。会社員でもフリーランスでも、どちらでも主体的に自分を持てるとすごく生きやすくなると思います。

記者 素晴らしいお言葉!どうもありがとうございました!

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水野嘉彦さんの詳しい情報はこちら
ブログ:https://yoranote.com/
Twitter:https://twitter.com/yora_designist
Facebook:https://www.facebook.com/yoraism

▼黒門カルチャーファクトリー
https://yoranote.com/kcf/

▼インターネットラジオ局「黒門放送局」
https://kuromon-bcs.com/

【編集後記】
インタビューの記者を担当した西脇です。
猫大好きな私にとってはとっても幸せなインタビューでした!
やり方が分からずアイデアが浮かばずモヤモヤしている方は、ぜひ猫ワーキングスペースを訪ねてみてください☆きっと素敵なアイデアが浮かぶはず♪

この記事はリライズ・ニュースマガジン“美しい時代を創る人達”にも掲載されています。
https://note.mu/19960301/m/m891c62a08b36

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