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なぜクリスマスだけ、イブ(前日)があるのか

イブの存在意義

みなさん、こんにちは。

今日は、クリスマスについて考えたいと重います。

クリスマス・・・。子どもの頃は、年に1回好きなものを買ってもらえるチャンスとして。大人になってからは恋人との楽しい時間として、家庭を持ってからは家族と過ごす楽しい時間として過ごす人も多いのではないでしょうか。

この楽しい楽しいクリスマスですが、日付としては12月25日を指します。しかし面白いことに前日もかなりフューチャーされています。前日のことを「クリスマスイブ」と呼んでいます。

ここでふと思うのですが、なぜクリスマスイブなんてのが、存在するのでしょうか。なぜクリスマスは前日(イブ)がこんなにもフューチャーされているのでしょうか。

だって、子どもの日も敬老の日も秋分の日も、当日だけで、前日がフューチャーされることはありません。
子どもの日イブも敬老の日イブも秋分の日イブもありません。あくまで当日のみです。

今回はこの「イブ」について、考えたいと思います。

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祝日でないから、キリスト教関連のイベントだから

なぜクリスマスにだけイブがあるのか。先ほどの子どもの日、敬老の日、秋分の日などとの違いを見ていきましょう。

まず一つ目にあげられるのが、「クリスマスは祝日ではないが、子どもの日などは祝日になっている」ということです。
国民の祝日は、日本の法律で定められたものです。そこにクリスマスは含まれていません。
これはクリスマスが宗教的なイベントであるからという話を聞いたことがあります。クリスマスはキリスト教のイベントですよね。もし日本の法律でクリスマスを祝日にしてしまったら、キリスト教に肩入れしているような形になります。憲法第20条で、政教分離の原則について書かれており、それに反することになってしまいます。
こうなると、祝日でない日はイブがあるということになります。しかし、祝日でないイベントは他にもあり、例えば2月3日の節分の日。祝日ではありませんが、「節分の日イブ」は存在していません。
次に、「キリスト教系のイベントに、イブがあるのではないか」と考えることができますが、例えば「イースター」。ディズニーの春のイベントでなんとなく知っている方もいるかと思いますが、あれははりつけにされて死んでしまったキリストが、3日後に復活したことを祝うイベントです。あれもキリスト教のイベントですが、イブはありません。
祝日でないから、またキリスト教関連だから、という2つの説は、これでなくなりました。

2日間にわたるイベントだから

その日の特徴がイブに影響を与えるわけではないとすると、イブ〜当日と、2日間にわたるイベントであるところに、ポイントがありそうです。
その当日一日中が大切というよりも、日が変わる点が一番大事だとする。そうなると前日から準備しておいてその変わり目にちゃんとお祝いをする。そうすると、イブが存在する意義が見出せそうです。
1日中大切なイベントだから、前日から準備をするという考え方もありますが、そうなると他のイブがないイベントは全部大切ではないのか、という話になってしまいますので、ここでは省きます。

調べてみました。ざっくりと調べただけですので、誤りが含まれる可能性があります。あくまで参考としてご覧くださいね。

昔使って暦は教会暦というらしいのですが、これは今とは違い日没起算でした。今は夜中の0時を超えると1日経ちますよね。そうではなくて太陽が沈んだら1日経つ。そういう暦の読み方をしていました。
そうなると、12月24日の18時頃(これは日本で考えればですが)から1日が始まり、25日の18時頃に1日が終わるわけです。
あと大事なポイントが、この日の夜に、キリストが生まれたとされており、降誕祭と呼ばれています。これをお祝いするのがクリスマスです。
現代の暦になって、12月25日になってからお祝いしていると、とっくにキリストが生まれた時刻を過ぎてしまっています。だから前日をクリスマスイブとして、そこも含めてお祝いするようになったんですね。
(ちなみに、イブは「イブニング」のことで、夜、晩を意味します。だからクリスマスイブは前日ではなくて、その日の夜、晩という意味だったんですね)

この記事を通して言いたいこと

今の世の中、当たり前になっていることが多くて、改めてその意味とか意義とかを確認することは少なくなってしまっているかと思います。
今回のクリスマスイブも昔からそうあるもので、あえて考えたりはしなかったと思います。
これは別に誰が悪いという話ではありません。キリスト教の考え方が日本に伝来したあと、それを祖先から代々聞いてきた。信頼する親から言われたことを疑る子どもはあまりいないと思います。
しかし当たり前を当たり前として受け取るだけではなくて、「なぜこう呼ばれているんだろう」とか「なんで存在しているんだろう」というギモンを日々の生活で持つことは、決して無価値なものではないと思います。
そういうギモンを持つことで自分の頭が鍛えられ考える力がつき、本当に自分がやりたいこと、実現したいことにつながっていくと思います。

今日はこの辺りまでとします。
読んでいただき、ありがとうございました。

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