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かわら版No.6 新米沢市立病院の医師確保について

いよいよ新米沢市立病院の建設工期も7月末終了・8月1日で引渡となり、準備期間を経て11月から本格開院となります。もっとも、いま米沢市立病院は、医師の確保に難儀している現状があります。このタイミングで僕がこの内容を書くのは、市民の皆さんの不安を過度に煽りたいわけではありません。事実を把握し・現状を理解し・危機感を共有し、解決策を模索することも、議員としての役目・仕事だからです。

そもそも医師不足は2013年来から十分自覚的に認識された米沢市政上の課題でした。2019年に米沢市議会でも米沢市当局に対して医師不足を含めた地域医療について「地域医療を守り育てるための政策提言」を提出して、その危機感を共有しています。

さて、令和5年4月現在の米沢市立病院は、医師数は41名(研修医3名を含む)です。単純比較はできませんが、置賜総合病院の医師数は123名です。2022年の救急搬送件数は、米市立病院が約1830件であり、置賜総合病院が約4460件であり、医師一人当たり換算をした場合、米沢市立病院の負担が大きいことは明らかです。新市立病院になると救急搬送件数の増加が見込まれることから、現場医師の負担はさらに増えることになります。また、米沢市立病院では、神経内科、代謝内分泌(糖尿病)内科、血液内科、呼吸器外科、の4つの専門医は一人もいない0ゼロであり、この部分は、地域医療体制として、置賜総合病院がその役割を担っています。

その中でも、今もっとも優先されることは、循環器医の追加1~2名の確保、麻酔科医と糖尿病医の増員・確保であると病院当局関係者から聴いています。新病院の開院を前に、厳しい現実から目をそらすのではなく、市民の生命を守るためにも関係するすべての人たちが課題解決に動き、優先順位の高い目の前の課題を一つ一つ解決しながら、地域医療を安定的なかたちへと導いていかなくてはなりません。現在、私たちも会派を中心に議員一丸となって働きかけをしています。重要度の高い内容です、今後もしっかり市民の皆様にお伝えしていきたいと思います。

かわら版No.6


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