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この度は、米沢市議会・12月定例会の一般質問・佐野洋平のポイントをお伝えいたします。
この度の一般質問は、まちの個性を高めるためのまちづくりに向けて、米沢市は、没個性化する中で、高付加価値化することは可能か、と題して質問いたしました。
ドラックストアチェーンの急増が象徴するように、私たちのまちの個性は急速に失われています。米沢に生まれ育ったものとして、まちへの愛着は人一倍強く、何としてもまちの個性や魅力を守り、さらに伸ばして元気にしていきたい、私だけなく多くの米沢市民は考えているはずです。
米沢市政の、行政の役割は、米沢市民生活の環境を整えつくることです。生活環境、社会環境、自然環境を、経済はもとより、社会として存続するために、つくり込む必要があります。米沢市のこれまでの政策はこれに果たして応えることができているのでしょうか。
この点、米沢市長の答弁において以下の方向性が示されました。
①「自然環境、歴史的景観と都市機能の調和。具体的な取組としては、松が岬公園周辺の歴史的景観を維持しながら、米沢駅から街中、松が岬公園周辺へと続く街並みの高質化を図る」
②「山形大学工学部、女子栄養大学、山形女子短期大学の学生の定住」
③「新産業団地の開発」
④「これまでの20年来の米沢市の考え方を改め、自治体として何ができるか再検討し、まちづくりの手法・規制等についても、行政として踏み込んだ施策を急ぎ研究し実行する」
⑤「現在策定を進める時期総合計画において米沢の個性を生かし高める施策を検討している」
私たち議員を含めた米沢市民は、これからの具体的な政策内容を見つめ、まなざしを送り続けなければなりません。“これまでの米沢(これまでの20年来の米沢)”からの脱却、言わば、“米沢レジーム”からのレジーム・チェンジ(体制転換)に言及したわけです。これがどのような内容になるのか、しっかり注目していかなければなりません。
また、米沢市景観計画上の景観形成重点地区・上杉家御廟所周辺地区のドラックストアの景観について、米沢市担当部局は、「米沢市の景観形成基準に合致している。」としました。しかし、米沢市長の答弁では、「そもそもドラックストアができることに違和感がある、看板規制についても検討するように担当部局に伝えている」との趣旨のご発言がありました。現状の米沢市景観条例・米沢市景観計画では、米沢の個性を守ることも高付加価値化することもできていません。米沢市当局の本音としても、期待し満足いく内容に実態としてはなっていないと思っているはずです。米沢市景観条例・米沢市景観計画の抜本的な見直しを求めます。
まちの個性を高め、高付加価値化することが米沢市にとって重要ことは指摘するまでもありません。そして、やるか・やらないかではなく、やるしかないのです。米沢市に特別な時間はあまり残されてはいないのです。
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【参考】
【令和6年12月9日米沢市議会一般質問・佐野洋平の冒頭文】
かわら版No.78