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かわら版No.26 米沢市議会12月定例会・閉会

12月15日金曜日をもって米沢市議会12月定例会は終了致しました。4月の統一地方選挙そして5月1日より米沢市議会議員として、佐野洋平をお支えいただいた市民の皆様には心より御礼申し上げます。おかげ様で一切のブレなく議員活動に邁進することができたと思います。ありがとうございました。

8カ月間、実際に地方政の現場に立って、市当局そして議会をみて思うことは、米沢市民の皆さんのための政治とは何かということです。あらためて感じているのは、民主主義は多数決主義ではないということ、一時の感情論ではなく、法の支配に従い立憲主義のもとその法解釈的営為のなかで市民の皆さんにとっての最善の結果を探っていくことが大切だと思います。今米沢市議会は保守が弱いです。「地域を守り未来をつくる」と申し上げたように保守系リベラリストとして活動をしていきます。「良い大工は、悪い大工の影響を受けない」、これからも愚直に勉強し職人的議会人を目指します。

議会改革について、あらためて、現在の議員定数は削減が必要です。有権者の意志と議決のバランスが乖離しすぎています。また議員として基本的な専門性を欠くため、制度趣旨に基づく議員間討議の運用、法律や条例に基づく議会図書室の在り方と議会図書購入費の使途、「閉会中の継続審査」のような稀な手続きおける条例・規則に基づく形式手続きの適正化などなど、制度や法があるにも関わらずそれを顧みているとは言い難い状況もあります。今後各論については、米沢市議会の現状と課題というレポートをここで提案していきます。

また米沢市長選では、私の支持した候補者は、残念ながら当選できませんでした。民主主義は複雑です。熟議民主主義は合意を前提にしたコミュニケーションによって、闘議民主主義は伝統的友敵関係を前提にしたディスカッションによって決します。どちらも大事な民主主義の性格を反映した在り方です。しかし、選挙戦の最終日において、私の支持候補者を誹謗中傷しまた事実ではない虚偽内容のLINEが不特定多数に結果として拡散され、私にも届きました。発信者は特定されたとはいえ、やはり悪意による誹謗中傷と虚偽事実の記載は民主主義の根幹を損傷する許しがたいあってはならかった行為です。二度と同様のことが起きないようにしなければなりません。

政治家・議員は、アマチュアのプロです。言説において、①公的な領域で不特定多数の受容者に対して責任を背負う必要があります。②一切の金銭とは無縁です。政治は無償です。③政治的信念に忠実である必要があります。私は、これをエドワード・W・サイードから学びましたし、そうすることでこれからも政治的でありたいと思います。今、政治と金の問題で政治の信頼性が失われています。少子高齢化・人口減少による国難的窮状にあって、なぜ政治がこの国に生きる人々の足を引っ張るのか、厳しい責任を負う必要があります。

最後に本日12月17日日曜日は休日の雪が降るお足下の悪い中、米沢市議会報告会・意見交換会に例年以上に多くの市民の皆様にご参加いただきました。ありがとうございました。市民の皆様の真摯な問題提起とその解決に向けた要望ご意見をしっかりと今後の市政に反映できるように、今一度磨き上げて次回定例会に向けて準備をしていきたいと思います。

今後とも一生懸命励みます。引き続きよろしくお願い申し上げます。今日はジョイスのダブリンの市民の一幕のように、米沢に深々と雪が降りました。もちろん米沢の市民の一幕は、ジョイスのダブリンの市民よりもだいぶ重たい雪です、皆様ご自愛くださいませ。

かわら版No.26





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