動画編集者の高単価マーケティング

平素よりお世話になっております。そもです。

今回は高単価化マーケティングの具体的な内容について説明します。

動画編集者にとって必要なのは
ワンストップ戦略


ワンストップ戦略とは、自分ができること中心ではなく、相手のもつニーズを中心に、タスクをを巻き取っていく戦略です。

なるほど、雑務をやれってことね、大体わかったわ。あばよ!

と思うひと、たぶんいっぱいいますよね。

戦略を効果的に使うためには、その戦略が立てられた過程を知ることがとても重要です。極論、結論だけ知っていても、それは知らないのと同じです。この記事では無駄を排除し、その肝の部分を中心にコンパクトにお伝えします。

読み終わるころには、企業の戦略の使い方が理解できるようになっていると思います。是非、ゆっくり内容をイメージしながら読んでいただけると嬉しです。

この記事の目次です。

  • マーケティングの定義と2つの型

  • 動画編集の市場特性

  • 一般化と企業戦略

  • 動画の商品特性

  • ワンストップ戦略

  • 具体的な戦略

  • 注意点(重要)


今回の話は、みなさんがよく聞くマーケティングとは少し違うかもしれません。なので、共通認識を作るうえでも、まず定義の話をさせてください。

マーケティングの定義と2つの型

私の中ではマーケティングを2つに分類しています。
1つ目は、積極的に相手に売りに行くプッシュ型。
2つ目は相手に選ばれるようにするプル型です。
プッシュ型のイメージは営業です。プル型のイメージは販売です。

たとえば、訪問販売でマッサージチェアなどを売るのは、プッシュ型です。お客さんとの対話や、相談、第一印象なども大切です。臨機応変な対応や、多少の嘘も言い切るなどのテクニックも必要です。

それに対して、マッサージチェアを店舗やカタログで売るのは、プル型です。お客さんは誰に邪魔されることなく、条件を吟味します。そして、お客さんは自分に合っているものを自分で選び取ります。

2つのマーケティングは似ているようで全く違います。プッシュ型(営業)は人柄が重視されます。プル型(販売)は顧客リサーチが重視されます。プル型のいい部分は、労力を少なく改善することが可能なところです。

私は前職、菓子のマネージャーをやっており、プル型の販売に近いマーケティングを得意としています。なので、今回説明するのもプル型になります。わかりやすく言うと、『あなたが良い』とお客さんに選んでもらうための工夫について説明することになります。


動画編集の商品特性

マーケティング自体は簡単なのですが、ややこしい部分は、自分の境遇、商品によって、戦略が変わるポイントです。

例えば、サムネイル制作者と動画編集者では単価の上げ方が全く違います。詳しい話は割愛しますが、動画編集者の方は、今自分がどういう状況におかれているか、を今一度しっかりと考える必要があるのです。


動画編集の方は、単価を気にせず案件をとるだけであれば、ほとんど苦労しないと思います。必要な素材サイトを契約し、基本のスキルがついていれば数千円の案件は簡単に獲得できます。

つまり、お客さんは沢山いる。しかし、単価をあげることができない。
なぜなら、自分の代わりはいくらでもいるからです。

ここは非常に重要なロジックなので覚えておいてください。
マーケティングで大切なことは、当たり前の事実を重要と思えるかです。



一般化と企業戦略

では企業はどう対応しているのでしょうか。日常を振り返って、お客さんは沢山いるけど、安いものって無数にありますよね。例えば、ドラッグストアなどはどうでしょうか。

ドラッグストアといえば、薬だけでなく、お菓子、パン、飲料、ティッシュペーパーや、マスクなども売られています。

これ不思議な商品構成だと思いますか?

実はこれが動画編集者の方が低単価から抜け出すヒントなのです。


動画の商品特性

動画という商品特性はみんなが欲しい、お菓子や日用品のようなものです。ただ色々な場所で安く売られているし、みんな質より価格で判断しています。

俺はクオリティ重視で作っているんだ!
価格だけで判断されていないはずだ!

こういった考えはたしかに正しいです。ただし、ドラッグストアのお菓子も誰かが丹精込めて作った商品なのです。そして、あなたもきっと高い場所では買わず、安いお店で買うと思います。そこに本質的な差はありません。

価格は市場が決める。
ここをドライに考えるのが、仕事を楽にするコツです。


ターゲット特化戦略


ドラッグストアの戦略を簡単に説明すると、いつか緊急で欲しくなる薬を売るために、定期的にお菓子の特売を行い、お客さんと関係をつないでいます。お客さんはドラッグストアに安いイメージを持ち、薬を買う時はいつもの場所で、他社と比較検討することなく購入します。

これはハロー効果という第一印象の操作と、特売のお菓子を求めてきたお客さんに対して同じ頻度で使う商品。たとえば、パンやドリンクなどを品ぞろえすることで、企業として安定的に稼ぐことができています。

お客さんの購入頻度に合わせた提案。これが肝になります。


動画編集者のとるべき戦略


動画編集者は集客は動画でできています。ドラッグストアでは特売商品のようなものでしたね。お客さんがきても、その商品だけを買われるから、採算が取れません。商品の幅が足りないのです。つまり、動画編集者は同じ頻度で買われる、他のスキル習得がスムーズに採算が取れるようになる秘訣なのです。

動画編集は、投稿のたびに発生します。その他の要素としては、サムネイル制作や、概要欄の作成や、投稿業務、アナリティクスのデータ分析、改善提案などがあります。これらは全て1投稿ごとに発生するので、契約単価も計算しやすい特徴があります。

特売の商品だけを何個も売って採算を取ろうとするお店と、
相手が欲しくなるものを一緒に定価で売るお店。
どちらが利益を残しやすいか、ひいては、長く続けやすいかは明白ですよね。本当に売りたい高単価の商品(広告動画など)は残った利益を再投資しながらつくる。これが一番の近道です。


注意点

最後に注意点です。これは一番大切といってもいいかもしれません。それは、採算を取るための周辺スキルに労力をかけないことです。

例えば、サムネイル制作を巻き取り、+1500円の単価交渉をしたとします。その際、せっかくからデザインを基礎から学ぼう、としてはいけません。

ほとんどの人が勘違いしますが、これは戦略なのです。戦略は戦いを略す。つまり、無駄な戦い、労力を省くという意味です。

実際、ドラッグストアの関連で置いてあるものも質は高くないですよね。売れ筋ではない、2番手のメーカーであったり、安いだけで見たことない商品だったりします。もし、そこにお金をかけてしまったならば、その分コストが上がり、採算がとりにくくなってしまうからです。

イメージになって恐縮ですが、60点を取れればそれでOK。相手がギリギリ満足する分を達成できれば、関連品としては満点です。


これでワンストップ戦略は全て解説し終わりました。世の中の企業戦略は大きく分けて3つの戦略軸があります。安く量をこなすテンプレ戦略、ニーズを巻き取るワンストップ戦略、こだわりを提供するオーダーメイド戦略です。この中で動画編集者の方に合っているのは、ワンストップ戦略です。

根性論も時に必要ですが、戦略は効率的に動くには必須です。時間制約がある人、結果が見えた方が続けやすい人、が多いのが現状かと思います。

根性論は必ず使う時が来ます。自分の能力以上の依頼は必ずくるからです。私の意見にはなりますが、最初から使わないで必要な時のためにとっておくというのが最適かな。と思っています。

私はサムネイル制作から入り、チャンネル設計、データ分析や概要欄の整備、デザイン資料制作、時には動画編集も行います。そして時給としては2000円~程度で働けています。

仕事は分割されると安く、まとめると高くなる法則があります。私はもともとこの法則を知っていたので、他の人より提案を行い、高単価で仕事を受けることを実現しました。

今回紹介した内容は非常にシンプルで、それゆえ強力なものです。半端なものは淘汰される中で、現在まで残っている再現性が高い戦略です。


私には一つやってみたいことがあります。

それは、この戦略がどの程度、機能するのか。再現性を持っているのか。私以外でテストしてみたいのです。

もし、この記事を読んでいる方の中で、動画編集歴が3か月以上で、サムネイルを巻き取り、単価アップを実現したいという方がいれば、ぜひ私のプロジェクトに参加してください。

このプロジェクトは、メジャーなジャンルの平均レベルを超えたサムネイルテンプレートを私が作り、皆さんがそれをもとに単価交渉をする。というものです。
もちろん、ディレクターの方で新しいチャンネルのサムネイルテンプレートのたたき台に使いたいという人でも結構です。

こちら安いのですが、一応有料ですので、興味がある人は覗いてみてください。絶対に損はさせない自信があります。


それでは、ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

編集者に幸あれ!

以上となります。

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