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なんにもできない女の子だけど歌詞は書けるよ

プロデューサーから個人LINEで いける?と音源をいただいて 歌詞を書いていることをメンバーにも誰にも言わず もちろんSNSで言うこともできず 日々のライブをしつつ単位ギリギリの学校に通いながら 歌詞のことを考えて 締切日を延ばしてもらって 悩んで書いては消して泣きながら書き上げた歌詞、冬にはレコーディングまで終わらせていたのに 世間に押し潰されてレッスンも初披露も夏になってしまって 冬を迎えてしまった今 やっと円盤になりました


わたしが作詞した『リバティマリオネット』は 過去、将来、他人の目、他人からの言葉、体裁とか いろいろなものから自由になるための歌です

わたし自身やこの曲を聴いた人が 例えば全部から逃げたくなった時、この曲が憂さ晴らしになるような存在になったらいいなと思うし たまには調子に乗って自己中心的になって強気になってもいいかな という思いで歌詞を書きました


もうすでに社会に出来上がってしまっている固定概念(多分それすらも本当は『出来上がって』なんかいなくて、ただ多数派がそこにあるから 出来上がってしまっている『気になっている』だけだとわたしは思っていますが) 社会は 大人は こうあるべき、こうするべき、みたいなものを『愛』だと言い訳して 押し付けられている ような気がしていて

本当はそういう呪縛みたいなものから逃げ出したい、という気持ちと 逃げ出すのは怖い、という気持ちの闘い 誰もが経験したことあるんじゃないかな

例えばそれをすごく身近で単純でわりとしょうもない例えをするなら 本当はあの子のことが好きだけど この子は自分のことを好きでいてくれるから付き合っちゃお!みたいな?(ちょっと違うな、、けど伝わってくれ)

本当はそういうもの全部取っ払って自由に生きたい 好きな時に好きな場所で好きな人と好きなことを好きなだけしたい やめたくなったら全部やめちゃいたい けど、

多分 ていうか絶対 そういうわけにはいかない 全てから逃げ切ることって多分できないと思う し、正直わたし自身も逃げ切るつもりもない

でもさ、たまにはね、ちょっとだけなら 逃げてみてもいいと思うの

だからこういう歌詞を書きました この曲を聴いている数分だけは わたしたちのライブを見て聴いている時間だけは 晒け出して わたしの あなたの望む自由な節度で 自由になれるように

どうせ生きるなら生きてるって実感しながら生きてみたい、何回同じ道を辿ってしまっても 何回同じことを繰り返してしまっても 伝えたいことがうまく言葉にできなくても うまく歌えなくても踊れなくても、それすらも自分だって、それでもいいって 少しだけでいいから満足 納得できるように

もし例えば今 何かしらの原因でわたしが死んじゃったとして でもわたしの嫌いなあいつが生きていて嫌いな世界が続いているって思ったらめちゃくちゃ悔しいなって思った日から、わたしは じゃあ生きてやるって思ったの わたしがいない世界なんか見せてやらねえよ だからもう大丈夫です わたしも、あなたも


いちばん最後のサビに《一生離させないような僕であれたら》という歌詞を書きました この曲の中で わたしがいちばん気に入っている部分です 「一生離さないで」じゃなくて「一生離させないような僕になりたい」という気持ちを込めて

一生離さないで、ずっと好きでいて、なんて 言えたらどれだけいいかな でもそんなことを言う前に 離したくなくなるような存在になりたいと思いました だからこれが この歌詞の中で わたしにとって精一杯の君への我儘です



12月16日『群青のパレード/リバティマリオネット』という両A面シングルをリリースしました 今年の8月19日にリリースした1stアルバム『FIRST IMPACT』以来のCDです

CDって好きです この手に取れる音楽がいちばん好き わたしと、メンバーと、ファンのみなさまと、そしてなにより SOMOSOMOは売れるよって期待と信頼を込めてくださる大人のみなさまのおかげで大切なCDになりそうです なります します


『リバティマリオネット』の歌詞を書いていることをメンバーに言わなかった理由はもうあんまり覚えていないけど ただの強がりだった気がします こんなのなんてことないよ、って、格好付けたかっただけだったような気がする そんなことしなくたって良かったのにな 歌詞ができた後ミキとコトコに言われたこと、ずっと忘れられないです 「言ってくれたら良かったのに」「メンバーなんだから」って

『群青のパレード』を作詞したコトコはいつも わたしの紡ぐ言葉を褒めてくれる ツイッターに何気なく載せた自撮りのキャプションも インスタグラムの投稿に添えた思い付きの文章も noteに殴り書きした言葉たちも すごくいいね、って何度も褒めてくれる でもねコトコ、わたしにはコトコみたいに真っ直ぐで迷いと淀みの無い綺麗な言葉は紡げないよ コトコの書く歌詞 いつも素敵で好きで ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ悔しくなっちゃいそうなくらい

コトコの書く詞だいすきだよ、わたし

そんなコトコと一緒に両A面で歌詞を書けたこと、すごく嬉しいです 相対的な2曲だとも言えそうな『群青のパレード』と『リバティマリオネット』でもきっとどちらの曲もわたしたちが強くなるための歌です 2曲ともたくさん聴いてたくさん愛していただけたらいいな どうかよろしくお願いします

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