LOVE ALL SERVE ALL

今のTwitterのアカウントを作ったのは2016年11月 学校や家から切り離されたわたしの『好き』だけを詰め込んだ居場所として、そのとき抱いたすべてを忘れないように遺しておくため、だったのだけれど 2019年5月SOMOSOMOの結成が発表されてから それが SOMOSOMOのツクヨミ ケイコとして、アイドルとして、になった
それ以降少しずつ『好き』を発信することが随分と減った、それは意図的でもあったし、必然的でもあった

時間が経てば経つほど 有難いことにフォロワー数が増えて 見てくれる人も増えて その中にはもちろん同業者の方や関係者の方もいて 『これはフォロワーにとって必要の無い情報なのでは』の数も比例して増えて あまりに個人的な『好き』を発信するのは なんだか違うような気がしてきてしまった
『好き』を発信したくなる度 『やっぱり辞めておこう』を繰り返して スマホのメモに残したり、インスタグラムのストーリーに長文を書いてスクリーンショットして記録に残したり、

ただそれと同時に その日その時その瞬間に抱いたり感じたりしたすべての感情や感想や言葉を 今までと比べて思うように残せないのが怖くなった 忘れてしまいそうで 忘れないようにしようと思わなくなってしまうような気すらしてきて もやもやしているのも事実で

だから たまに 耐えきれなくなって 抱えきれなくなって 思わず『好き』を発信したとき その曲いいよね、そのバンド好き、その映画観たよ、あの映画面白かった？、あの本おすすめだよ、と、共感や共有をくれる人がいると 嬉しくて堪らなかった

演者でも観客でもある人でありたい、と、思いました
Twitterでそれがうまくできないなら noteに遺したらいいんじゃない？

簡潔に言えば オタクでいさせて！！！！！！！ です

明日3月23日発売の 藤井風さまの2nd Album『LOVE ALL SERVE ALL』の初回盤が家に届いていた 母親の仕業だ。
わたしが見逃しているエンターテインメントのニュースを 母親はいつの間にか仕入れていたりする もちろん逆も然りなので共有し合うのが日常でもある 今回は前者だ、ちょっと悔しい。

アニメ化や実写化された作品が稀に批判を受けてしまうこともあるように、アーティストの大流行したその曲以外はあまり知られていないなんてこともあるように、期待は大きければ大きいほど 数が多ければ多いほど 応えるのは大変なことだと思っていて だからこそそれに応える演者や作品や ましてやそれを超えてくるそれらには どうしても愛が溢れてしまう。

この1枚を手に取って そういうアルバムだと思ったし、そういう人だと思った。

藤井風(敬称略)(すみません)は いつの時代に生きていようと馴染んでしまうような人だと思うし(初回盤のフォトブックの昭和を思わせるモノクロ写真、当時の写真なのではと思わせてくる)、地元岡山にいようと 『何なんw』のMVが撮影されたニューヨークにいようと 上京しようとどこにいようと藤井風であることは変わりないと思うし、ズボンのチャックが空いていたりとか、ピアノの上に水を置いて怒られていたりとか、52万人のフォロワーを抱えるTwitterアカウントのヘッダー画像が変顔のスクリーンショットだったりとか
良い意味で普通で 良い意味で普通じゃない、良い意味で変わらなくて 良い意味で変わり続ける人なのだと思う、だからこそ彼が持っている穏やかさやあたたかい愛はすとんと胸に落ちてきて 安心させてくれる存在なのだと思う。

あたたかくて、やさしくて、おだやかで、そんな愛のある、わたしもこんな風に生きていたいな