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はじまり から、 おわり まで

2020年夏、わたしは女の子がアイドルになる瞬間に立ち会いました


わたしたちの所属している事務所オフィスビットでは7月頃 ビットアイドルオーディション というものを行なっていました

書類審査そして面接に合格した最終候補生を 7月1日に開催したビットフェスで発表をして、そこから1ヶ月間はレッスン期間として 基礎レッスンから始まり SOMOSOMOとSHIKASHIの楽曲のレッスンがあり その様子のYouTube生配信を行い そして 8月1日はそれの最終審査となるライブ『THE TEST』

オーディションやレッスン、リハーサルを見て泣いているメンバーもいる中 わたしも がんばっていてほんとうにえらいな、とは思っていたのですが そのときわたしは なんだか涙は出ませんでした 心配の方が大きかったのかも

でもTHE TESTの最終候補生のステージが始まるSEが鳴った瞬間 涙が出たことを いま思い出しました

あの日は間違いなく 普通の女の子が アイドルになる瞬間 だった


HAJIMENIの現体制ラストライブ『HAJIMENI終わり!』を見てきました


すごいものを見た、という気持ちに 尽きる


悔しくてずうっと言えなかったけど HAJIMENIの存在はわたしにとって ものすごく刺激的で 脅威的だった

わたしたちの楽曲を わたしたちに教わることもなく ましてや自分たちでアレンジして自分のものにしていくなんてことは わたしたちには絶対にできないことで HAJIMENIのライブを見るたび見るたび 明らかに上り詰めていくパフォーマンスに 少しずつ 圧倒されていたのは 悔しいけど揺るぎのない事実で


HAJIMENIを見てくださる方の中にはもちろんやっぱりSOMOSOMOや SHIKASHIのファンの方も多い 最初わたしは それがなんだか複雑な気持ちだった なんとなく腑に落ちない 捻くれた気持ち

でもあのライブを見て納得しました ファンのみなさまが HAJIMENIを愛すのは オフィスビットだから、だけじゃなくて SOMOSOMOの妹グループだから、だけじゃなくて オフィスビットの楽曲をやるから、だけじゃなくてHAJIMENIに 魅力があるから

魅力がなかったら いくら同じ事務所だろうと 同じ楽曲をやろうと ライブを見ようなんて思わない 好きだなんて思わない 最後の日にあれだけの人が集まって お揃いのロンTも 各メンバーが好きな色の花束も 愛も 用意されるわけがない



オープニングアクトで出演したYUENIが HAJIMENIのライブをじっと見つめているのも 涙ぐんでいるのも 最後のMCで「YUENI〜〜!」って手を振り合っているのも 愛おしくてたまらなかったです オフィスビットの中で唯一の同期グループ きっと複雑な思いも少なからずあったと思うけど あのオーディションを超えて生まれた2グループ わたしにとって SOMOSOMOにとって オフィスビットにとっての存在意義は莫大だって 根拠もなく思いました


わたしが初めて間近で最初から最後までを目の当たりにしたアイドルグループがHAJIMENIで良かったです

4人が過ごしたHAJIMENIとしての経験たちが どうかこれから先も忘れられることなく消えませんように 誰かの中に残る4人が築いたHAJIMENIの記憶が どうか乱雑に消費されることがありませんように 4人のこれからが これを超える素敵なものになりますように

HAJIMENI、終わり!

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