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シャニマス5thお疲れ様でした!!!

○はじめに

 こんにちは、たろうです。今回は令和5年3月18日、19日に行われた「THE IDOLM@STER SHINY COLORS 5thLIVE If I_wings.」について振り返っていきます。事務所の興亡を2日間に詰め込んだ掟破りのライブ、筆者は2日目のみ現地、1日目はアーカイブで視聴しました。4thまでのノリから考えて片日だけでよくね?とか思ってしまって初日を別件に使った一連の流れも含めて追っていきます!では、お見せしよう

○第1日目

 「仮面」にフォーカスを当て、悲哀の裡を隠して戦う人間の生き様を描いた今作。最近のライダーは群像劇チックだったり、価値観の多様性だったりを描く作品が多いが、本郷の在り方に一義なヒーロー観が示されている点に「シン・仮面ライダー」の(ないし、オリジナルの「仮面ライダー」の)独自性が現れていると感じます。同じく昭和リメイクであった「仮面ライダーBLACKSUN」「仮面ライダーアマゾンズ」とは完全に逆を行ってるのが面白い。哀しい過去と厳しい運命を背負いながらも、等身大の心と言葉で向き合っていく彼の姿には強く心を打たれました。これみっくの作詞とかでも感じるやつなんですけど決して長い言葉や難しい表現が常に優れているということはなく、シンプルでまっすぐな言葉だからこそ心に響くものもある。その辺りを踏まえると「シン」シリーズ特有の複雑な世界観の上にこの「本郷猛」が在るのがめちゃめちゃよかったなって…

…というのが根っこにあった上であの「一文字隼人」!物語中盤でいきなり登場、洗脳解除を乗り越えて本郷と意気投合し共闘、そして最後には物語の全てを継承するという…「第2号」の肩書が余りにも重すぎません?
 作中の役回りもさることながらキャラクターがよすぎる。自由気ままなようでいてめちゃめちゃ情に熱く、飄々としている風で哀しい過去と、それを乗り越える精神性があって…「いいね!」の時点で(これはっ)ってなって、ショッカーライダー戦での本郷との掛け合いで一気に好きになった筆者のような人も多かったのではないだろうか。本郷が”移入できる“ヒーローならば、一文字は”憧れる“ヒーローといったところか。このダブルライダー、全50話で観たかった(シンウルでも言ったやつ)

 今回の鑑賞にあたり、筆者は「シン・ウルトラマン」と違ってオリジナルの「仮面ライダー」に強烈な思い入れや馴染があった訳ではない(一応ファミリー劇場で再放送は観てたし新1号フィギュアも持ってた)のだが、そのおかげでフラットな気持ちで観れたのが新鮮でよかった。石ノ森先生の漫画版読んだら2回目行きます。

○第2日目

 私はいつも用意周到なので昼過ぎに現着し物販CDを購入。久々に早めの現着だったのでマックに入り読めてなかったシーズ最新コミュ「セヴン#ス」を読む。G R.A.D.で個々の問題に取り組んだ分、今回はルカ乱入と、3人を繋ぐ鍵「八雲なみ」を通して「SHhis」としての結び付きが強まる展開がよかったです。ルカマネ…

今読んでる時点であんま用意周到じゃないそんなこんなで開演へ。冒頭から何やら意味深な努とはづきさんの会話。「ここで終わりじゃない」と、とりあえず必要な一言を添えてライブの幕が開きます。

1.一閃は君が導く(放課後クライマックスガールズ)
 開幕ドカベンOPの印象が強すぎる一曲だけどライブ映えすごい~~!!! 大型のシャニマス単独イベではサマパ以来?の声出し解禁という状況だったけど初手放クラの安定感たるや
 イントロのブラスバンド&応援団の振付がめちゃめちゃいい。最後5人でスイングするところで凛世だけちゃんと左打席立ってるの芸コマで好き

2.Give me some more...(アルストロメリア)
 サブスク解禁で一気に話題となったB面曲。アルスト的にはかなり振り切ったというか新境地というか…な曲だけどそれだけに火力高かったやつ
 今回の席、前から15列目くらいなのはとてもよかったのだけど、センターステージが真横かつ向かって10列目くらいだったので死ぬほど観辛かった…でも流石はアルストロメリア、辛いに一本足して幸せにしてくれることにおいて他の追随を許さない最高のパフォーマンスは、そんな厳しさを乗り越えてでも観る価値があるのよ…!

3.Overdrive Emotion(ストレイライト)
 ユーロビート調のB面曲。今回のストレイライト新曲はこっちの方が好きかもしれん
 「方位磁石(コンパス)も意味(きか)ない世界で」とか「攻撃(やら)されたら反撃する(やり返す)」といった難読歌詞の存在は林檎音楽で歌詞見てから知りました

4.Catch the Breeze(ノクチル)
 ノクチル、もう3枚目なのか…早えな…というノスタルジーを伴って吹く風。ゆったりとした曲調がとても心地良く、ドライブ音楽として一定の強度を得ているように感じる

5.浮動性イノセンス(アンティーカ) 
 アンティーカ5枚目のシングル。統一感ある衣装って意外と珍しかったりします?
 表裏(あちらこちら)光影(こちらあちら)といった表現、そしてfly to the blackということで結構終末度高め。それ故に後述の一手が輝くのが非常に面白い展開となっており…

6.Bouncy Girl(シーズ)
 知ってる~~~~~~~~!!!!!!!!!(知ってる)
令和4年度はfly and flyが明らかに過労だったので今後はこちらの出番も増えていくといいっすね…

アドトラック、アーティストっぽくて良い

7.ヒカリのdestination(イルミネーションスターズ)
 滅びの運命を打ち破る逆転の1曲!久々の周年ライブ参加となるれいれいを加えた3人のイルミネが満を持して降臨します。MOIWで偉大なる先輩方によるカバーを聴いたばかりですがやっぱオリジナルですよ…最高じゃん…
 個人的には両日併せて一番のハイライトであったと思ってます。

9.NEO THEORY FANTASY(アンティーカ)
 これ2日目に持ってきたの良采配すぎるって!!!おそらく筆者現地初回収。アンティーカ曲の中でも他と一線を画する位置にあるこの曲。アンティーカというユニットそのものを準えるような歌詞が本当に素敵です。「浮動性イノセンス」でinnocent papillon出しておいてからの紫の蝶だったりするので、その辺りの繋がりも…いいねぇ!

17.Love Addiction(アルストロメリア)
 ライブ中にお茶会だと!?ふざけやがって!!な演出と共に始まるB面曲。これも「サマパ」の初披露が懐かしいな…あとハタケヤマがハイレゾ再生機器持ってないのにハイレゾ音源を購入した曲としても有名。ヘイヘーイ!が地味に楽しいんだよな

22.イルミネイトコンサート(イルミネーションスターズ)
 クラップが楽しすぎるB面曲。初日とセトリ位置が違うけどこれは後ろの方が好きかな~という印象。1番Aメロのトライアングル〜♪がじわじわ来るのはインターネットのやりすぎ
 後に披露された「スマイルシンフォニア」と併せて、後半のイルミネはホント強かったです ホントにイルミネ最高

幕間の告知コーナーではプラモデルやアニメなど様々な発表があり!「まぁ初日で溜めた分の出し物はあるよなー」くらいに思っていたのですがまさか最後に

格ゲーの新キャラ参戦トレーラーみたいなノリでぶち込まれるとは思わなかったルカ加入…そして読んどいてよかったセヴン#ス

30.Dye the sky.
 シャニマス3rd東京のシーズ参戦を目の当たりした筆者だが、まさかルカ初参戦にも立ち会えるとは…参戦PVのとおり、七色を黒で染め上げるかのような選曲には流石に痺れたし、とりあえずシャニマスが滅びなくてよかった。これで心すっきりだ…

筆者のシャニマス5th現地はこれにて終了。以下、2日目の大団円を踏まえて初日アーカイブを観たときの感想です。

○第2+1日目

9.Hide & Attack(ストレイライト)
 和楽器部隊登場!?3rdライブツアーで聴きまくったこの曲はどこまで進化するんだ…
 実はリスアニライブで生バンドストレイライトを5曲くらい浴びていた筆者なのですが、こちらも聴きたかったです普通に

11.Fashionable(シーズ)
 MUGEN以来一生聴いてるマジで最強の1曲。「全て魅了する」という言葉を背負い、それぞれが抱える命題と対峙する物語を垣間見ることができる素晴らしい楽曲なのですが今回はなんと3人くらい増えてる
 まぁあんま増えるとインド映画っぽくなるしこれくらいが丁度いい人数だと思います(逆に10人くらいでファッショネイボゥしてもめっちゃ面白いと思います)。

14.拝啓タイムカプセル(放課後クライマックスガールズ)
 放クラが誇る対終末用楽曲。4thに続けて二年連続の披露ですが、終末適性とコール解禁で間違いなく本来の力を発揮したのは今年だったといえるでしょう。これ逃したのが筆者的に一番響いているいい意味であんまり物悲しさが出ないのは放クラのいいところっすね…どこか爽やかというか…悪いものが残らない感じ

21.今しかない瞬間を(ノクチル)
 私服&掃除用具でエアバンドって天才かよ…余りにも消えてしまいそうな空気感が終末的でgoodでした。

27.ダブル・イフェクト(アルストロメリア)
 Anniversaryに重ねてもう一手!対終末用楽曲多すぎるだろアルスト…ただあまりにも名采配で感動したやつ
ところで、ダブル・イフェクト 別名二重結果論とは、

(中略)行為者が直接的な目的として引き起こすことは許されない悪い結果を、達成すべき善い結果の副産物として間接的に引き起こすことを容認するための原理である。

山本芳久"「二重結果の原理」の実践哲学的有効性――「安楽死」問題に対する適用可能性”
『死生学研究』東京大学大学院人文社会系研究科 [編] 2003

といったもの。分かりやすく具体例を示すと

プロデューサー(行為者)が、甜花ちゃんと結んだお休みの約束を破り親愛度を下げること(直接的な目的として引き起こすことは許されない悪い結果)は、オーディションを受けてファン数50万に乗せる(達成すべき善い結果の副産物)ためであれば、それを引き起こすことは間接的に容認される

といったところだろうか。楽曲歌詞でも、行為者たる語り手が”キミのもとへそっと舞い降りる”という行為によって”例えば翼を失っても”(悪い結果)”キミのもとへそっと舞い降りるから”(良い結果)といった表現がなされており、その身を犠牲にしながらも尽くそうとする天使たちの悲哀にみちた愛情が伝わってくる―――そんな一曲となっている。

 何がいいたいかというと、この概念は5thのコンセプトの真にかなり迫っているのではないか、ということ。初日を最終回じみた演出で締めくくる(行為)によって、会場を地獄のような空気で包み込む(悪い結果)ことは、2日目のルカ追加というカタルシス(良い結果)のためであれば許される。故に、このポジションに配置された今回のダブル・イフェクト、あまりにも深すぎると思う…(真面目な考察ではありません)

○おわりに

 いかがでしたか?4周年で「虹を象る7ユニットによる283プロ」を推したシャニマスが5年目に見せたのは、8色目の黒を混ぜ込む「選択」でした。完成された盤面に一手加えること…一色を足すか、足さないかという分岐を”if”を冠するライブタイトルに込め、二重結果論を通して「悪い結果を齎すかもしれないが、あくまでも良い結果を目指していく」と表する。当ライブのホワイダニット、こういった部分にあるのではないかと感じる筆者でありました。
 ルカ加入がシャニマスの未来をどう変えていくのか。早速次のライブ開催も発表され、ワクワクが止まりません。ルカマネから継承したアイドル・斑鳩ルカの未来…シャニP、貴方を信じて、貴方に託す

少年みたいなニヤリ顔差分いいよねルカ

 次回!ついに開幕するミリオン10th、最初の舞台は超久々のSSA。どのようなライブになるのか楽しみすぎる…一応ツアーは全通予定なので、当noteでは最初っから最後まで全力で向かっていく予定です。御期待下さい。

-tarou-

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