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伊藤美来5番勝負を振り返る その2

○はじめに

 みなさまこんにちは、たろうです。10月12日は伊藤美来さんの誕生日ということで、本当におめでとうございました。そんなわけで、今年もみっく関連のイベントを振り返る5番勝負をやっていきます。読者の需要に対して筆のノリがよすぎるこのコーナー、昨年同様サクサクどうぞ!

 昨年のやつも参考にしてください(なんのだよ)


○1回戦 pyxisのキラキラ大作戦番組イベント2023

 昨年に引き続き1回戦はキラピク番組イベント。昨年の反省を活かして最速で申し込んだのですが、同日に仕事が入ってしまい一旦キャンセルせざるを得ず。その後ギリギリ時間作って夜の部だけ参戦した次第です。

 耳よりニュース大賞とか色々ありましたが、今回の目玉は何といっても「pyxis4年ぶりの新曲」。レーベル(ロッカンミュージック)が完全に息をしておらず絶望的と思われていたところ、「番組のテーマソング」という大義名分を掲げた当番組の運営会社・セカンドショットが自前で出してくれました。なおこの番組は2016年からやっている模様。まーまー無茶苦茶である

○まぶたにバディ/Groomin'Party pyxis
 番組テーマソングとはいうものの、普通に歴代楽曲の血を引き継いだ正統後継曲じゃん!!しかも2曲!?セカショが自腹切って新曲つくってくれただけじゃねぇかこれは分かる人には分かると思うのですが、声優アーティスト伊藤美来とpyxis伊藤美来とでは歌い方とか色々全然違うので…いやほんとに スターダストドラゴンと閃珖竜スターダストくらいには違うんですって
さらに振付もよい!美来さんと萌絵さんのコンビネーションが光るpyxisらしさ全開でとても最高でしたね
 そして会場の訓練された観客の皆、今日披露されたばかりの曲にコールを入れており普通にビビりました 筆者的には、何気に人生初の演者コール経験でした

 新曲のCD等を購入して会場を後にする筆者。パンフレットの美来さんが令和4年下半期~令和5年1月くらいに撮影したのか、前髪がないver.だったので個人的に良きでした。昨年はテラナイト新規もpyxis新曲もなかったのに…なんか全部叶ったね…

○2回戦 アニメロサマーライブ2023-AXEL-

 いわゆる「アニサマ」。毎年さいたまスーパーアリーナで開催される国内最大級のアニソンフェス。このイベント、毎年演者発表だけを追いながら微妙な心境でスルーし続けていたのですが、昨年StylipS復活という特大サプライズを干してしまいマジで2022年で5本の指に入るくらい凹んだ苦い過去があったので、自らの心を救うために何も考えずチケットを取りました。

Q.StylipSって?

A.2012年にランティスからデビューした、スタイルキューブ(美来さんの所属事務所)所属メンバーで構成された女性声優ユニット。圧倒的なダンスパフォーマンスと強力なアニメタイアップで一世を風靡した。「女性声優による疑似アイドル活動」という点においては非常に時代を先取りしており、そういう意味でも功罪併せ持ってるなという印象である。

 初期は能登有沙、松永真穂、石原夏織、小倉唯の4名で活動していたが、2013年に後ろ2人(いわゆる”ゆいかおり”)が卒業、補充メンバーとして伊藤美来、豊田萌絵が参加した経緯がある。ちなみに美来さん&萌絵さんが参加して以降最初のシングルはプリズマイリヤ1期ED「Prism Sympathy」であり、実は筆者この頃から伊藤さんの楽曲聴いてたじゃんという衝撃の事実が明らかになったりもしている。

変わってるようであんま変わってない気もする

 2016年に松永氏が卒業して以降なし崩し的に3人体制へ移行したものの、2017年3月以降一切の音沙汰がなくなり、なし崩し的に事実上の活動休止状態となっていた(マジでひどすぎて草。なお、この間色々あって最終的に美来さんと萌絵さん以外は事務所ないし芸能界から全員消えた)(とはいえ石原夏織は2017年、小倉唯は2022年に同事務所に復帰している)。

 余談だが、StylipS伊藤美来のキャッチコピーは「スタイリップスの学級委員担当」。ユニットのノリが割と地下アイドル気質だったこともあり、タメ口で観客を煽る美来さん概念が存在していたことが映像媒体で確認されている。

 結論、4人組であること、伝説であること、ガバガバな終わり方をしたこと、衣装の袖がないこと、今とキャラが全然違うこと等から、StylipSはチームサティスファクションみたいなものだということだけ覚えておけば、日常生活において特段困ることもないと思われる。

いかがでしたか?

閑話休題。そんなこんなでやや義務感寄りの参加になった訳ではありますが

同日の演者のこともあり総合的にはかなり満足できたなという感じです。以下かんたんに楽曲ピックアップ。ちなみに、筆者はろうきゅーぶ観てませんでした。すまん… 

○点と線  伊藤美来
 
結構序盤に出てきた伊藤さん。shocking blueはやるだろうという1曲目の読みは的中し、果たして2曲目は…?といったところで披露されたのがこの初披露の新曲!まぁ京プレで「パスタ」初披露した件があったので可能性はそれなりにはあったか(京プレことサティスファクション神社編の模様は是非過去記事をご覧ください)。

 美来さん11thシングルはTVアニメ「星屑テレパス」のOPテーマ。広大な宇宙、夢への憧れ。オゾンより下なら問題ない。同アニメの世界観に寄り添った詞を、浮遊感あふれる3拍子のサウンドで送るこの曲。まるで聴覚で無重力の世界にタップするかのような体験をこんな大舞台で、しかも人生初のアニサマ参戦で味わえるなんて…この時点で今日来てよかったなと思えました。


uni-verse  オーイシマサヨシ
 映画「グリッドマンユニバース」主題歌!!
これ全体曲前のトリでした。「SSSS.GRIDMAN」「SSSS.DYNAZENON」の後日談を描いた本作はファンが夢見たアレコレが200%詰め込まれており、公開当日は流石の筆者も中盤くらいから最後までマジで涙が止まりませんでした。個人的にひとつだけお気に入りシーンを挙げるなら、蓬お姫様だっこからの「ダイナゼノン、バトルGOーー!!!!!」かなと思います 3回観て3回ともここで泣いた

 制作側の強いこだわりとファンの熱い応援が生み出した、”集大成”という言葉にふさわしい作品。この記事がアップされるころにはきっと注文した円盤が届いているはずなのでまたじっくり見返したいですね。
 バックスクリーンにはアニメ映像を使ったMVが流れ、会場の皆で「ユニバース」コールして〆という、なんとも素晴らしいひと時でした。

 美来さんがコラボ無・2曲とやや出番控えめな感もありましたが、それでもこれだけ楽しめるなら全然おっけーな感じだなという印象。来年もきっと伊藤さんは出ると思うので、引き続き情報を追いつつ見守っていきたいです。


○3回戦 朗読劇「アルセーヌ・ルパン#3 緑の目の令嬢」

 「ノサカラボ」とは、演出家の野坂実さんを中心に始動した、世界の名作ミステリーを舞台化し上演するプロジェクトの名称。『緑の目の令嬢』はモーリス・ルブラン作「アルセーヌ・ルパン」シリーズのひとつであり、映画「ルパン三世 カリオストロの城」のモチーフになったことで有名な作品(筆者カリオストロの城観たことないってマ?)。超本格派な朗読のお仕事!ヒロインという大役に挑む美来さんの雄姿を観測するため、筆者も現地に向かいました。

会場、7割くらい女性客でかなり驚いた。そりゃラスボス見に来る人の方が多いか…
 衣装とか舞台装飾はかなり凝ってましたが、「カラフル」と違って細かい舞台演出は一切なし。「アンサンブル」と呼ばれるサブキャスト陣と共に、純粋な演技力で作品を描いていく様が印象的でした。

右下の方、究極生命体が2人もいるんだけど

 舞台は19世紀フランス。町で“青い目の女性”と”緑の目の女性”を見かけたルパンは、声をかけようと「青」の女性を追って列車に乗り込む。しかしその車内で殺人事件が発生、女性は殺されてしまう。巻き込まれたルパンは警察と共に犯人を追い、ついに捕まえることに成功する。しかし、捕まえた犯人の正体は町で見かけたあの”緑の目の女性”で…!?という導入から始まるこの作品。その後、成り行きで"緑の目の女性"オーレリーを助けたルパンは、彼女だけが知っているという隠された「遺産」の在り処を巡って人々がオーレリーを奪い合っている(ルパンとルブラン以外の登場人物は全員カスです)ことを知る。彼女を守るため、ルパンは事件に立ち向かっていく…という本筋に繋がっていきます。


 ルパン=世界的な泥棒という点は流石に知ってましたが、卓越した変装技術と優れた洞察力、そして紳士的な性格を併せ持っており、ダークヒーロー的な味がする人物であることは知らなかったので意外だったし、めっちゃかっこよかった。そして何より関智一が純粋に凄かった

 
 美来さん演じるオーレリーは今作のヒロイン。謀略の渦中で心を閉ざしていた彼女はルパンとの交流で次第に心を開き、彼に恋をするようになります。しかし最後は自らの人生のためルパンとは離別。いつかの再会を約束して物語を終える…という、あまりにも物語の中心過ぎる立ち位置でそうとう大変だったんじゃないかこれ…?しかし舞台上では彼女の心情の変化を見事に表現して物語を美しく締めくくった美来さん。ラスボス系声優相手にも負けない素晴らしい活躍でした…!

美来さんを通じて新しい物語に出逢う体験。年に数回ではありますが、毎回本当に楽しみにしているので…これからも朗読劇のお仕事定期的にやってください!!行くので!!


○4回戦 11thシングル「点と線」リリースイベント

 正式タイトルは「伊藤美来 11thシングル「点と線」発売記念 全国4都市メッセージ交換会in アニメイト池袋本店」。昨年に引き続き接近イベント1つくらい行きたいなーと思い、とりあえず2枚買って第1部と第2部応募したら2枚とも当たってしまった筆者。そもそも本格的なCDのリリイベなんて初だが…まぁいいでしょう

第1部【お渡しの部】は、美来さんが参加者に対し直々にポストカードを手交、その合間に20秒くらいお話ができる、というもの(いいところでスタッフが切る)。第2部【お渡されの部】は逆に参加者が事前に作成したメッセージカードを美来さんに手交してお話するというルール。両部共通で、最初の15分くらいはトークショーがあります。参加者にはそれぞれ座席が振られており、ライブの退場のときのように列ごとに呼ばれます。特に第2部の筆者は振られた番号がけっこう若く、座ってみたらなんと最前でした。最高最前…


 そんなこんなで始まる本番。1年ぶりの接近イベ、美来さんの前に立った瞬間やはり強烈な輝きに網膜を焼かれる筆者。こんなにキラッキラな瞳を見る機会なんて人生でそうそう存在し得ない…
 第1部では当記事2回戦の「アニサマ2023」について、第2部では3回戦の『緑の目の令嬢』についてトーク。特に第2部の朗読劇は他の人もあまり話題に挙げていなかったからか、美来さんから多少驚きの色を感じた気がしますこういうのは得てして幻覚だよ十代
 美来さんの返答を含め完璧な時間調整で話終わると同時に、スタッフさんから終了の声がかかる。(完璧…)と思い一礼して立ち去ろうとしたところ、なんと美来さんの方から呼び止められ「来てくれてありがとう!またよろしくね!」と声をかけていただきました。これは…ファンサービス!?

ギ【ミック】パペット組むか…

 ファンが感想や思いを直接伝える機会を、美来さんの方もまた大切にしてくださっているのがとても嬉しかったです。普段noteとか書いてるくらいなのでこの手のイベントはあまり得意分野ではないのですが、やっぱ参加してよかったなと思いました。美来さん本当にありがとうございました!


○5回戦 伊藤美来バースデーイベント2023

 正式タイトルは「伊藤美来 Birthday Event 2023 そうだ! 旅行いこう!!」。27歳の抱負に「色々なモノをみて視野を広げたい」と語った美来さん。結果、旅行をテーマにしたイベントが出来上がったとのことでした。MCには昨年に引き続き松本寛也さんを迎え、カメラもマスコミも入らない暴れすぎる舞台の幕が開く…!

 前半はバラエティコーナー。昼の部はスペインとイタリア、夜の部はニュージーランドとタヒチを特集し、その国の言語や習慣、観光名所等を学んでいくという形式。スペイン語の挨拶を音声(マネージャー)に合わせて会場みんなで復唱するという異様な光景が辺り一面に広がります。去年のパーソナルカラー診断と同じくらいヤバい空気になってた
 ニュージーランドとタヒチに関してはほぼ英語で通じるのにも関わらずマオリ語・タヒチ語といった原住民族の言語を学ばされていました。余談ですが筆者は修学旅行でニュージーランドに行っていたので、クイズコーナーとかだいたい正解できました

 ミニゲームコーナーでは各国にちなんだお題にチャレンジ。赤い布を広げた美来さんと何処で拾ったんだよみたいな角を持たされた松本さん(二人ともルールよくわかってない)が謎の音楽が止まるまでステージを何となく練り歩く謎過ぎる状況が生まれた「闘牛士ゲーム」や、完璧な推理でイタリア産パスタソースを判別したものの、事前に「(味的に)好みなのはコレ」と指し示していた物が100均で買えるソースだったことが判明して頭を抱えた「利きパスタソースゲーム」など、会場は大盛り上がりでした。

そして迎えるライブコーナー。昼夜どちらも1曲目は「点と線」から始まりました。アニサマからの流れが活きてるな…

昼の部は「恋愛フロップス」より「Flop Around」、五等分の花嫁より「ありがとうの花」と続く。そして…

○全力キング 伊藤美来
 
現在放送中「王様戦隊キングオージャー」のOPテーマ!めちゃめちゃ言葉が多くて難しい楽曲ですが完璧に歌いきる美来さん。そしてめっちゃ楽しそう
 
直近ではキョウリュウジャーの客演もあり勢い衰えない今作。伊藤さんは仕事帰りにGロッソ直行する日もあるようで相当嵌ってる様子が伺えます…ちなみに筆者はラクレスが好きです シュゴ仮面の正体がラクレスですんごい驚きました(棒)

歌唱パートを終えた美来さん。「私は歌うことも踊ることも大好きなんです」「去年もやったんですけど…」とスタンバイを始める。え…マジで?


○俺こそオンリーワン(踊) 伊藤美来
 この人は井上敏樹に脳を焼かれているのか
と問いたくなるまさかの2年連続ドンブラ。美来さんのダンスのキレは相変わらずとてつもないことになっており、会場は興奮と困惑でカオスなことになってました。超英雄祭で出来なかったサビの(GO!)の合いの手、まさかここでやることになるとは…
 ちなみに、パンフレットの撮影ロケ地がVシネ「暴太郎戦隊ドンブラザーズVSゼンカイジャー」でタロウが神輿に乗って出てくるシーンと同じところでした 縁できてんな…


夜の部は「点と線」につづいて「スパイ教室」より「偽りない幸福を」を披露。ここ1年の美来さんの主演作はだいたいやり切ったかなといったところです


 そして夜の部3曲目。「前から応援してくれる人も、最近知ってくれた人も本当にありがとうございます。皆さんに感謝の気持ちを込めて歌います…!」の前口上から…


○Thank You! 伊藤美来(七尾百合子)
 うっそだろ!!!!!!!?!?!?????!?!?!?!!マジで!!!!?!?!????!!!?
と今日一番の衝撃が会場を駆け巡りました。GREE版「アイドルマスターミリオンライブ!」テーマソング、まさかの独唱。初期のバースデーイベントでは「透明なプロローグ」やこの「Thank You!」を引っ張ってきていたことは記録として知っていたため、ミリアニ放送中&ミリオン10周年&百合子がデビュー作である美来さんの声優活動もまた10周年、という今年ならばワンチャンあるか…!?と密かに期待していたところでしたがまさか本当にやってくれるとは

昼夜の間に豊洲で3話巡礼してたのもミラクル度高い

 会場に居合わせた風の戦士達と力を合わせてコール頑張りました。各コール箇所や最後の「せーのっ!!!」でマイクをこっちに向けてくれる美来さん。あぁ、それはなんて―――贅沢―――

この記憶を結晶化するための1枚

 9th、10thとめっちゃ遠い席からしか百合子ソロを観測できていなかった筆者でしたが、最前ではないにしろ真正面の位置から(この会場のキャパは800弱)これを観ることができたのは本当によかった。というかそれ以上に、”ファンへの感謝を込めて”美来さんが選んでくれた曲のひとつが「Thank You!」だったということがなんか勝手に嬉しかった。MCでは同日放映のミリアニ3話にも言及。「私の原点はやっぱりアイドルマスターミリオンライブ」という言葉も、美来さんがインタビュー記事などで度々掲げている「変わらずにいること」にかかっているような気がして、なんか…いいな…と温かい気持ちになりました。七尾百合子の「Thank You!」でありながら、伊藤美来個人としての「Thank You!」でもあったように感じるひと時でした。

松本寛也さん繋がりで「バスターズ レディーゴー!」を歌唱した後は「全力キング」(踊)を披露。あんなシンプルな振付でも美来さんが踊るだけでめちゃめちゃかっこよく&かわいく見えるのだからダンスの世界は奥深い

そしてなぜか本当に分からないのですが「俺こそオンリーワン」(踊)をもう一回やって(?????!?)、本当に終わり!お疲れさまでした!!!かと思いきや

○World Is Mine! Machico
 なんかMachico参戦!!!!!
「王様戦隊キングオージャー」イシャバーナテーマソングを引っ提げてマジのサプライズ登場!!なるほど去年からスタイルキューブ所属になったもんね…にしても!!???
 急遽入ったドンブラの影響で時間押していたのか、歌うだけ歌って3分くらいで退場したのもなんか面白かった。まぁゆり×キラピク合同イベント一生待ってます。

来年のライブツアーの話とか、今年の円盤の話とか色々告知して本当に〆。昨年に引き続きめちゃ楽しかった…

○おわりに

 いかがでしたか?振り返ると結構なボリュームになっていた今年の5番勝負。美来さんを起点に出会う出来事の数々に胸を躍らせる日々はとても楽しいです。ついに個人ファンクラブ「All yours」が始動し、その活動をますます加速させる美来さん。27歳も楽しく、健やかに、自由に駆け抜けてほしいです!

こんな感じで


-tarou-


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