《 some ori 通信 》 8通目のメルマガ 【染めの師匠号】
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《 some ori 通信 》 8通目のメルマガ 【染めの師匠号】 2018-02-06
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立春を過ぎ、少し日差しは明るくなりましたね。いかがお過ごしでいらっしゃいますか?
8通目のメルマガをお届けいたします。今日は、ある本の話です。
《 目次 》
1. 染太郎の口伝帳
2. 直接染料と酸性染料
3. 簡易出版
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1. 染太郎の口伝帳
先日、ツイッターを見ていたら、旧知の染織家の方が、ある本のことをつぶやかれてました。「これは、呼ばれた気がする、、、」さっそく取り寄せました。
染色の技法書なのですが、内容がものすっごく濃く、深く、とても詳しくなんでも書いてあって、面白いこと面白いこと。今まで、腑に落ちてなかった事が、どんどん落ちてきました。すごいなあ、こんな本、あったんだ。
本の名前は「染太郎の口伝帳 染色心得の巻 第4版」。著者は、染太郎 KITAZAWA さん。
初版は、2001年とのことですので、新しい本ではありません。私、きっと、この本、今までにも見かけたこと、小耳にはさんだことあったと思います。それをスルーしてたのねえ。今やっと、準備ができたってことでしょうか。
2. 直接染料と酸性染料
染太郎先生、質問受け付けますとのことでしたので、さっそく不思議に思ったことをメールさせていただきました。
本に、直接染料と酸性染料は併用しても差し支えないと書いてあったことについてです。丁寧なお返事いただき、目から鱗がボロッと落ちました。
「直接染料と酸性染料は、ともにアニオン染料で、違いを見つけるのが難しいほど、近い染料である」
もう何年も、酸性染料も直接染料も使ってるのに、成分が近いって思いもしなかった。別物として使い分けてた。そもそも、染料の成分まで、考えてなかった。
もしかして、ここヒント?もっと大きく、全体を見て、大元を見て、使いこなす道を拓いて行こう。
3. 簡易出版
大感銘を受けた「染太郎の口伝帳」ですが、体裁はいたって簡素な簡易出版タイプの本です。カラーページなど、一切ありません。
そういえば、私が、和裁の参考にしている本も簡易出版です。これもすばらしく、頼りになる本です。(「きもの早わかりハンドブック」 寺西正文著)(私が和裁をするわけではなく、きものを織る上で、仕立てを知るための参考書として使ってます)
あと、染料屋さんの田中直から出ている「染色の基礎知識」も大いに参考にさせてもらってますが、こちらも簡単な作りです。
立派な装丁の本も持ってますが、座右に置くのは(座右というか、主に染めタンクの横ですが)、簡単なつくりの、ある種、マニアックな本だなあ。
あと、やっぱ、現役バリバリの方が書かれてるっていう同時代性もビンビンくるし、礼を尽くせば、コンタクト可能ってのもありがたい。
核心をついたものをそばにおいて、核心をついて行こうと思った次第です。
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きものと帯の注文制作
染織吉田 吉田美保子
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