英語は勉強しても話せない
英語学習を通して学んだこと。
それは、言いたいことがないと絶対に話せるようにならないということ。
ぼくが本気でスピーキングとリスニングの練習を始めたのは、大学3年生の9月。
当時のぼくは、単語や文法が分かっていれば話せるようになると思っていた。
だから、毎日最低1人の外国人と英語で電話をするという目標を立て、3ヶ月間継続してとにかく電話で話しまくった。
100人以上の外国人と話してようやく気がついた。
英語は自分の考えや意志を伝えるための「ツール」でしかないということに。
毎日続けたことで確かに英語は聞けるようになったし、少しは話せるようになった。
だけど、自分自身の成長という意味では英語学習を始める前の自分とほとんど変化がなかった。
結局、相手に伝えたいことがないと、いくら単語を知っていても、文法が完璧でも、自分の口からは何も言葉が出てこない。
そして、自分が伝えたいことが何かを知るためには、新しい学びを得たり、自分自身と向き合ったりする時間が必要になる。
だから、たくさんの人と話すだけでは、人の話を聞くことはできても、自分の話をすることはできない。
今日何時に起きたとか、何を食べたとか、どこに行ったとか、事実は伝えられても感情や考えを話すことはできない。
その状態は、自分のことを話しているというより、自分を客観的に実況解説しているような状態だ。
それだと、別に自分でなくてもいい。
自分じゃないとわからない、自分自身の価値観や考え方、大切にしていることや新しい学びを得たときにどう感じたのかを言葉にできた時に、言語の持つ力が最大限に発揮される。
だからぼくは、こうやって日記をつけたり、自分の中にある感情や価値観をアウトプットする練習を始めた。
それを英訳するぐらいが、ぼくにとって1番効果的な英語学習の方法だった。
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