契約者、たまに見るならこんな配信
桂枝雀が言うには、笑いは「緊張の緩和」によって生まれるらしい。
思うに、これはコントによく当てはまる。
ある場面の文脈を見立てて、状況を設定する。この時点で緊張は始まっている。
その状況を登場人物が各々の思惑によって進み、次第に緊張は高まってゆく。
いわゆるお笑いの用語なのだが、ボケが緊張させる役、ツッコミは緩和させる役と見ることもできそうだ。
緊張状態を作り上げる中でツッコミ役が少しだけ緩和させる場面もある。いわゆる小ボケだ。
そしていよいよ、ボケ役が全てを作り上げた最高の緊張状態に、ツッコミ役がその全てを打ち壊し、全ての緊張を緩和させる。ここで大笑いが起きる。きっとそのはずだ。
なんだか、ツッコミ役という正義が悪の権化のボケ役を打ち伏せる物語の用でもある。
事実、コントや新喜劇など長いものになると、もはや物語のようである。
今回紹介するアーカイブは、茶番劇だ。
みんな大好きなド葛本社オルタと、でびっちだ
ド葛本社オルタは、鷹宮リオンの雑談配信から生まれた。
にじさんじの別グループに社築、ドーラ、本間ひまわり、葛葉からなる「ド葛本社」という家族に見立てたグループがあるが、ジョー・力一、名伽尾アズマ、鷹宮リオン、緑仙、でびる様、花畑チャイカを家族に見立てたのがド葛本社オルタというわけだ。
上記のアーカイブはその解決編だが、こちらのほうがでびる様の出番が多く、またアドリブが面白いので紹介した。
そして今、最高に激熱コンテンツのでびっち。ニコ生時代に活躍し、14歳で村を襲いくる敵を退けたという英雄だ。
もともとはでびる様が配信用に作った架空の存在なのだが、今なお生きているドラマを持ち、ものすごい存在感を持ちつつある。
タコピーの原罪と同じく、でびっちも佳境を迎えている。そちらもぜひ見てほしい。
この緊張が、どのように緩和されるのか。そして、
緩和されたとき、本当に笑いは生まれるのか。
もしかしたら、非情に恐ろしい結末が待っているのかもしれない。
また、リンクを貼って紹介しないが(でびる様が出ていないので)森中花咲・相羽ういはによる逆凸桃鉄企画もまた面白い。
これはぜひ相羽ういは視点を見てほしい。緑仙、相羽ういは、黛灰、北小路ヒスイというボケの巨悪が、森中花咲というか弱い正義?のツッコミに、緊張状態をこれでもかと乗せていくのが最高に楽しい。
制御が難しいライブ感というものも、ひとつ緊張感を与えている。
本当に、一本の作品を見ているようだ。
これからもにじさんじという最高のライバーたちの笑いあり、涙ありで紡がれていく物語を、楽しく見届けたいと願っている。
と、これで締まったかな?