2023.01.12

高校生の頃、だいすきだった先輩がいて、数少ないお友達に恋の相談をしていた。
けれどいつの間にかそのお友達と先輩が付き合い始めていた、ということがある。
よくわからないけれど、そのころから自分の好きを外に出すことが恥ずかしくなった。
インターネットは投げっぱなしだからマシ。
自分の好きなひとに好きと言えたり、自分の好きなものを好きと言えたり、そういうことがスムーズにできるひとが羨ましい。
ということを小林賢太郎の新しい絵本が出る記事を読みながら考えていた。

久しぶりに戸川純ちゃんのライブに行きたくてプレオーダーに申し込んだけれど、チケットをご用意していただけなかった。
購入履歴をみるともう3年くらいは行っていないみたいだ。コロナのせい。
純ちゃんの隣ではいつもベラさんという人がギターをひいていた。
筋少にいたらしいがそのころはわからない。
ライブに行くのを見送った年にベラさんは交通事故で亡くなってしまった。
ヤフーニュースのコメント欄には知らないwとか薬中で事故ったんだろとかなんかそんなことを書かれていてすごい悲しい気持ちになったことをおぼえている。
ベラさんが亡くなったときから、会いたい人には会いたい時に会わないといけないんだなと思うようになった。
けれどなかなかうまくいかないね。

土曜日に突如あらわれた首と肩甲骨の痛みは和らいだ。
ぎっくり肩甲骨だったのかもしれない。
経験のない痛みを感じ、不安も相まって死んでしまう気がした。
痛みが出始めたときにお医者さんに電話したら「今の症状ではなんとも言えないので口が開きづらくなったり体が痙攣しだしたら救急車呼んでください」と言われた。もうそこまでいったら死一択な気もします。
なんとなく人生からの解放的な気持ちになったがすぐにういが心配になった。
救急隊員の方たちはちゃんとお部屋のドアをしめていってくれるかな。ヒーター消してくれるかな。救急車と同時にお母さんに連絡してういのことをお願いしないと。わたしがいなくてもちゃんといいうんち出してくれるかな。お母さんご飯間違えないであげられるかな。ちゃんとお医者さんに連れて行けるかな。などもやもや考えていた。なにも知らずに「ア・ソ・ボ」と誘ってくるういがとても愛しかった。
杞憂でよかった。

ひらやすみの作者さんが描いた、孤独死した男性と飼い猫の漫画を読んだ時、わたしはこの子よりもうんと長生きしようと決めたことを思い出した。

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