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ボス戦の行方とチコみの喪失

漢(♂ラット)には負けられない戦いがある。

うちの子毛玉達にもalphaを決める時期がやってきたのだ。


alphaとはコロニーのボスであり、コロニーの雄ラット達は闘争の末に最強の漢をalphaとするのが一般的だ。

このalpha、子分たちを毛づくろいしたりと中々甲斐甲斐しく働く系ボスであり、コロニーの均衡を守る親方的な存在である。(甲斐甲斐しくないαもいる)



我が家の話に戻そう。
恐らく、兄貴分毛玉達が生後半年そこらの若造には負けない様な屈強おじねずみであれば、alpha杯は激化せずに子毛玉は圧制されて終わるのであろう。実際、二代目αのチャイさんは年明けまでは結構ちゃんとコロニーを治めていたように感じる。


まめさんに関しては、子毛玉が生後2か月あたりから既に子毛玉達に転がされていたが、当時は子供が大人に相撲を仕掛けて遊んでいるような雰囲気であり、まめさんも特に気にしていない様子だった。

それが、生後5か月過ぎたあたりから子毛玉のちょっかいに対しまめさんが嫌がっている場面を目撃することが増えてきた。その後ひと月も待たぬうちに、子毛玉からまめさんが鳴きながらガチ逃げするパターンが日に1、2回あるかないかまで進行した。

プルっているまめさんをもてあそぶニンゲン

大体事が起こるのは深夜3時頃か朝6時前後、ご飯は関係していなさそうだし、原因がいまいちわからない。

まめさんが過剰にびびって、おしりのにおいを嗅ごうとした子毛玉から逃げる→子毛玉追いかける→まめさん、来ないで!と威嚇する→子毛玉”ふざけんな嗅がせろ”→乱闘 のパターンではないかと予想はしているが、実際に乱闘開始現場に立ち会ってもよくわからなかった。もっぱら悲鳴をあげているのは我が家の最弱毛玉まめさんで、子毛玉最弱のいいちこが追う側だ。

いいちこは生後5か月辺りまで本当に小さくて(当時は兄弟ねずみのごましおの半分程度しか体重が無かった)この先この子はちゃんと成長してくれるのかしら…と思っていた矢先、ここ2か月で体重が増え急成長した。
まめ←いいちこの乱闘が増えたのも急成長の時期と当てはまるが、成長による勝利か勝利からの自信が成長に繋がったのか、はたまた両方かただの偶然か、どれが作用したのか実際の所は毛玉自身も知らないだろう。

後ろ姿にも貫禄が

ちなみに、まめ←ごましお(最強子毛玉)で戦闘が激化した現場はまだ見たことがない。ごましおは基本的に、まめさんのこともまめvsいいちこの乱闘も割とどうでもよさそうな素振りだ。



また脱線してしまったが、話を最近のまめ←いいちこ戦に戻そう。

過去の経験から、ビビりのまめさんは逃走中にケガをすると更に委縮して対象毛玉が近づくだけで硬直・脱走し同居NGとなる未来が透けて見える為、とりあえずリビングから悲鳴が聞こえたら飛び起きて仲裁に入っている。
その成果か、今の所両者大きなケガもなく、まめさんと子毛玉は乱闘があっても1時間も経たぬ間に一緒に寝ていたり寝ながら寝床のベスポジ争いをしていたりする。

仲が良いの?悪いの?


乱闘の副産物というには微妙だが、追いかけっこの成果か自信喪失のせいか、ムチムチわがままボディだったまめさんが健康的な体重にまで落ちていた。
身のこなしも、ムチムチ期より軽やかに見える。


チャイさんについては、年明けごろに軽度なケガをきっかけに体調を崩し、食欲も落ち一時は体重も10g以上減ってしまった。
元々小柄だったのと、辛そうな表情も込みでもう先が長くはないのかもしれない・・・と感じるものがあった。そんな日が2,3日続き、ニンゲン1・2も腹をくくった。
せめてもの償いとして高級イチゴをあげたところ、それを境に食欲が戻り見事V字回復を果たした。
今では表情も明るく、元気にケージをよじ登りニンゲンには撫でを要求してくる。

ウンメッ

回復した頃から子毛玉にケンカを売られたり転がされている所をたまに見るが、すんなりとalphaの座から身を引いた様子だ。その後も、激しい乱闘も起こらず割とうまくやっているように見える。

3モッチリ!



さて、激化の一途を辿るかに見えたalpha杯だがここ数日で変化があった。


深夜早朝の恒例だった まめ←いいちこ戦が減ったのだ。
なんなら、今朝なんて悲鳴が上がる様な乱闘は1度も無かった。

その代わりかは解らないが、子毛玉同士のもみ合いが増えてきたように感じる。もみ合い時の鳴き声がちょっと高く、ドタバタバタ!と始まったかと思ったら割とすぐに収まるのが特徴だ。今の所子毛玉同士の乱闘が大きなケガに繋がったことは無いが、激化や不慮の事故の可能性も無きにしも非ずなので注意したい所だ。

やれやれだぜ



ここでようやっと”チコみ”について触れよう。

チコみ:いいちこは先天性疾患で片足が不自由なのだが、本人は全く気にする気配もなく元気に生きている。生きている姿を見ているだけでこみ上げるものがある。対象物にそれに準ずる何かを感じたとき。その度合。

使用例:チコみがある。これは~(数)チコだね。
(12月に書いたはてブの記事から引用)

引用元の記事を書いた当時、いいちこには何もしていなくても軽く10チコあった。

それが急成長に伴い、足取りは逞しく難なく毛玉エリアを駆け回り、赤ちゃんねずみの面影を残していた顔はふてぶて・・・大人の顔つきになってきた。心なしかエラが張ってきたようにも見える。

ナンノコトダカ

抱き上げた時の感覚も、以前は””かっる!!ほっそ!!””だったのが、今ではがっしりとした骨格と肉感を感じる。

現在のいいちこの、逞しく歩きまめさんにオラつく姿からチコみは感じられない。
盛って、4チコ程度だ。


チコみ・・・どこいったん?



これは本来飼い主としてうれしい事だ。
体重が健康体重であるほど病気のリスクも下がるし、体調を崩した時などの”いざ”という時に踏ん張りがきくのだ。


弱いまま早死にしてしまうより断然良い。


チコみフォーエバー…


ふてぶてしかろうがオラついていようが君は可愛いぞ。

うりうりしたろ


早く、でも流血沙汰は無く、速やかにalpha戦が収束する事をただただ願うばかりだ。

毛玉はかわいい

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