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今を生き残るのは新×古のハイブリッド思想なのかもしれない。


今はいわずもがな、令和だ。

それはそうと、ふと格闘技の青木真也を見て思ったことがある。

「この人は『新しい価値観』と『古い価値観』をハイブリッドさせて生きている」

のではないかと。

青木は格闘家だけで生きていかず「青木真也」として生きている。執筆などにも精を出しており、もし今引退してライターや解説者、指導者としてやっていっても問題ない人であると思う。なんなら格闘技を離れても、もしかしたらやっていけるかもしれない。ここは「新しい」価値観だろうと思う。新しいといっても平成の中田英寿からある価値観ではあると思うけど。SNSや「R25」など良くも悪くも今のメディアを駆使しているところは「新しい」のではないだろうか。

でも格闘技はやめない。練習しないと生きていけないだろと。根性論もやめない。なにくそ魂や根性がなくてどうやって目の前の試合へのプレッシャーを乗り越えて勝つのだと。コロナ禍の中でも裏方スタッフが腹くくって「やってる」のに、なんで選手が右往左往してんだ、やれよーーーあらゆるメディアを駆使して青木は「古い」価値観の大事さも説いている。でもそれらは古いというより普遍的だと思ってるのではないか。

サッカーJ2の栃木FCのスタッフ(マーケティング部長)のえとみほにしろ、若手実業家の株本にしろ、キャリア初期の根性論的なビジネス論は大事だと述べている。最初はブラックであれと。量をこなす、経験を積む、その部分を過剰に「効率化」してしまうと勝てないものもあるのだと感じる。

今は令和なんだぞ、古い価値観なんて通用しないだろーーーそういう青写真を描いている人はいくらでもいる。けど、古い価値観の中から有用になるものをしっかりと拾い上げない、ただ「新しい」ことだからともてはやすような「新しい」価値観だけでは、この世の中をやっていくのは難しいのではないかと思う。

人種差別、ヘイトスピーチ、貧富問題、スラム、戦争ーーー平成、いやそれ以前の人類の課題に、人類はまるで対処できていない。少し時代が動いたからと言って解決しない問題はある。「新しい」価値観はけして「難病の特効薬」ではないのだ。

根性や理不尽に耐えるという古い価値観の強みと、「多動力」に代表される柔軟な動き方を推奨する今の価値観の強み。それをうまく組み合わせていく人が、これからのあらゆる分野のリーダーになってゆくのかもしれない。

いじょ。


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