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心に寄り添うということ

こんにちは!
俳優として活動しております、
藤城颯眞です。

今月のnote、
遅れてしまいすみません。。

書き上がっていたこの記事に磨きをかけようか、
それとも違う記事を書き出そうか。

すごく迷って、ほかに何個も書き出して、
でもやっぱり今これを書くべきだ!って、
そんなことをしていたら
こんなに時間がかかってしまいました。

すみません。

ここ数ヶ月、SNSもほとんど更新できず、
芸能のお仕事もできていませんでした。

3ヶ月ほど前に新型コロナウイルスにかかり、
それからというもの、
コロナ鬱のようなものになってしまっていました。

わざわざ書くべきではないかなとも思ったけど、
いや、あえて書くべきだと思ったので、
今回書くことにしました。

新型コロナウイルスにかかったのは7月の中頃。
発症してから10日間のお仕事と、
その先応募していた案件も全てキャンセルになり、芸能のお仕事はしばらく何もなくなりました。

熱は2、3日ですっかりと下がり、
体調も1週間もしないうちに良くなりました。

だけど、隔離期間は長いもので、
なかなか家から出してくれません。

とりあえず、
1人で部屋でできることを探しました。

筋トレをしたり、ギターを練習したり、
映画を見たり、ゲームをしたり。

そんなこんなで、隔離期間ももうすぐ終わる。
復帰して明日から何をしようかなあ。って、
そんなことを考えていた隔離期間の終わりごろ、
急に、とてつもなく、
実家に帰りたくなったんです。

なんだか心が押しつぶされそうな気がしました。

隔離も終わり、復帰できるからといって、
僕には決まった仕事先があるわけじゃないし、
大学のようにいつもの友達がいるわけでもない。

なんというか、
自分の居場所が東京にはないと感じて、
自分の存在意義というものがあやふやになりました。

東京に来て初めての感情で、
すぐに、実家に帰ると、親に連絡しました。

次の日、早く実家に帰りたいと焦る気持ちと共に
出勤ラッシュ真っ只中の電車に駆け込みました。

しばらく電車に揺られていると、
なんだかめまいのようなものがしてきて、
珍しく乗り物酔いでもしたのかなと思いました。

すると急に、今までに感じたことのないような、
まさしく居ても立っても居られないというような、
激しい動機におそわれ、電車で座り込んでしまいました。

これまでの人生で、
そんなふうになったことは一度もありませんでした。

だからこそ、初めてのその感覚に、
どうすればいいのかわからなくて、
自分が自分でないような気がして、
怖くて、
次もしまたなったらどうなってしまうのか、
そんな自分がただただ怖くて、
自分を信じられなくなりました。

なんとかして実家に帰ると、
とてつもなく安心しました。

もし何かあっても、
家族ならなんとかしてくれる。

だけど、やはり前もって話した方がいいだろうか。
最初は迷いました。

こんなふうになったことがある人なんて珍しいものだと思ったし、自分でもよくわかっていないことをみんなに話しても伝わりっこないだろうと思いました。

でも、もし次またおかしくなって、
自分が自分を制御できなくなったらどうしよう、
急になったらみんなも驚くだろうなと思って、
まずは家族に話すことにしました。

すると意外にも、
過剰に受け止めることもなく、
いつも通り受け止めてくれました。

昔、似たような経験をしたことがあるよなんてことも聞いて、こうなることはそんなに珍しいことではないのではないかと思いました。

それから親戚や友達などいろんな人に相談していくと、意外にもみんなにも似たような経験がありました。

中には、爆笑する人もいましたが、
そんな人は精一杯になっていた自分の気持ちを
明るくしてくれました。

落ち込んでいてもしょうがないし、
これからも自分と向き合っていくしかない。

たくさんの人に話しているうちに、
だんだんと自分でもその症状が出る状況というものがわかってきました。

満員電車で自分の身動きが取れず制御された時や、
高速道路で渋滞に巻き込まれてトイレに行きたくなった時、
アルバイトで終わりの見えない長い説明が始まった時、だとか、
何かに縛られて終わる見通しがつかない状況で
症状が出やすいということに気づきました。

いわゆるパニック障害に近いのではないかと、
そういう話になりました。

いざそんな状況になることは少なくても、
そのことを想像したり、心配したりすると、
激しい動悸がしました。

そんな時、爆笑したある人にふと、
そんな時は思いっきり電車に寝そべってやればいいし、車の中で漏らしてやればいいんだよって、
その一言でとても心が軽くなりました。

そんなことは100%冗談で、
あまりにも非常識なことだけれど、
本当に本当に自分がおかしくなりそうな時には、
そうやってやろう。
そう思えただけで、逃げ道ができた気がして、
とても楽になりました。

それから、だんだんと東京に戻る日数も増やして、少しづつ仕事に復帰することができました。

最初のころは、
一週間に一回くらいのペースで実家に帰ったり、
集合時間より何本も早い電車に乗って何かあったらすぐ降りられるようにしていたけれど、
今では満員電車にも乗れるようになりました。

まだ完全に治ったわけではないけれど、
そんな自分とこれから付き合っていくしかないし、最悪、寝そべってやろうと思います。


なぜ今回、この記事を書きたかったかというと、
このような悩みだとか、心が病んでいる方に、
それはまったく珍しいことではないし、
恥ずかしいことではないということを伝えたかったからです。

最初は相談することも難しいと思うんです。
自分の状況に自分が一番戸惑うだろうし、
自分の心でも、自分ですらわかっていないことが
たくさんあります。

そんなことを人に上手に話すなんてできません。
だからそういった時は、
自分だけじゃないんだ、
みんなもこうやって悩みを抱えて生きているんだ、
自分の心と向き合って生きていくんだと、
受け入れてあげることが大切だと思います。

強がる必要はありません。
逃げ道を用意することだって大切です。
仕事だって、立場だって、二の次でいいんです。
まずは自分を大切にしなきゃいけない。
僕はそう思います。

力のない言葉や拙い文章でも、
一人でも、少しでも、気持ちが晴れてくれたら、
すごく嬉しいです。

僕はこの経験ができて本当に良かった。
心が病んだ時のその痛みを、
知ることができて良かった。

心が病んでいる人たちの気持ちをわかってあげられて、寄り添えているつもりでした。
だけど実際には、自分が想像していたものとは比にならないものでした。

これから生きていく上で、
そしてこのお仕事をしていく上で、
この経験は必ず生かさなければならない。

記事として書こうか迷ったけれど、
悩んでいる人がいて、
こうやって僕が救われたみたいに、
この記事を読んで、
少しでも明るい気持ちになってもらえたら良いなと、そう思って書くことにしました。


これを読んで心配してくれる人もいるかもしれないけれど、僕はもう大丈夫です!

いまは東京に戻ってきて、
これまで通りモリモリにやる気に満ち溢れています。

今年も残すところあと一ヶ月半ですね。
思いっきり楽しみたいと思います。

来月こそは、ちゃんと予定通りnote発行します。
楽しみにお待ちください‼︎

今月も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。

藤城颯眞

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