セット本せどりで著作権侵害

ちょっと前の話になるのですが、私が出品していたセット本に、
「著作権を侵害している可能性がある」
との申し立てがありました。

申し立てを受けたのはA社のBという作品。

何の前触れもなく、突然、Amazonから「Notice: Policy Warning」というタイトルのメールが届いたんです。

内容は次のようなものでした。

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平素は Amazon.co.jp をご利用いただき、誠にありがとうございます。

このたび、著作権を侵害している可能性があるという申し立てを権利者から受けましたので、出品者様の出品を一部削除させていただきました。削除された出品は、本メッセージの末尾に記載しています。

この措置がとられた理由
出品者様の 1 つ以上の出品商品が他の出品者様の知的財産権を侵害している可能性があります。

サポートが必要な場合
出品者様の出品商品が他の出品者様の知的財産権を侵害している可能性がある理由についてお知りになりたい場合は、セラーセントラルヘルプページ (https://sellercentral.amazon.co.jp/gp/help/external/201361070) で、「Amazon 知的財産権ポリシー」を検索してください。

出品を再開する方法
商品を再出品するには、以下を提出してください。
-- notice-dispute@amazon.co.jp に出品者様の商品が合法であることを示す、メーカーまたは権利者からの請求書、認可書またはライセンス契約。外部リンクは受け付けておりませんので、ご注意ください。セキュリティ上の理由により、添付ファイルの形式は .jpeg、.jpg、.pjpeg、.gif、.png、.tiff に限定しています。

出品が誤って取り消された場合
商品を販売または出品したことがない場合は、Amazon へご連絡ください。
権利者が誤って通知を送信したと考えられる場合は、権利者に連絡し、通知の撤回を依頼してください。申し立てを撤回するには、権利者が notice-dispute@amazon.co.jp 宛てに申し立ての撤回依頼を送信するか、Amazon ブランド登録の撤回機能を使用する必要があります。

権利者の連絡先情報は次のとおりです。
-- 株式会社 xxxx
-- xxxx@xxxx.co.jp

権利者が誤りがあったことを明確に述べた場合にのみ、Amazon は撤回を受け入れることができます。出品者様が誤って警告された理由が他にある場合は Amazon に説明してください。Amazon がそのケースを調査いたします。

ASIN:Bxxxxx8B
侵害の種類: 著作権
申し立て番号:20xxxxx3

ご利用のアカウントのパフォーマンスについては、https://sellercentral.amazon.co.jp/performance/dashboard?reftag=email_warn でご確認いただけます。また、ご利用の iOS デバイスまたは Android デバイスで、Amazon 出品アプリのホーム画面から「アカウント健全性」を選択する方法でもご確認いただけます。アカウント健全性ダッシュボードには、Amazon に出品するために必要なパフォーマンス指標やポリシーに対して、出品者様のアカウントでどれだけの実績を上げられているかが表示されます。

セット本で著作権侵害という意味が理解できませんでしたが、指摘された商品はすでにカタログが削除されている状態。

仕方なく、FBA倉庫からの返送を依頼しました。

ただ、何が原因なのか分からないことには、気づかないうちに同じ違反を繰り返してしまうかもしれません。

詳細を聞くために、Amazonのテクニカルサポートに連絡しました。

ただ、この件に関してテクニカルサポートは担当外。

「商品の返送依頼をしてもらったのでしたら、他に対応は不要です」
との回答はもらったのですが、

「どういった部分が著作権を侵害しているのか?」
といった詳しい部分は、アカウントスペシャリストに聞かないと分からないとのことでした。

他に対応は不要ということで、このまま済ませても良かったのですが、原因が分からない状態では、やっぱり再発のおそれがあり心配です。

なので、アカウントスペシャリストに詳細を聞くことにしました。

アカウントスペシャリストにコンタクトを取るには、
「アカウント健全性」のページの「知的財産権に関する苦情」に表示されているボタン(名前忘れました^^;)からメールを送る必要があります。

こういう場合は可能な限り丁寧にという情報を見たことがありましたので、きちんと謝罪した上で、詳細を知りたい旨を伝えました。

以下、このときに送信したメールの内容です。

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アカウントスペシャリスト様


いつもお世話になっております。
xxxxと申します。


昨日、
「著作権を侵害している可能性がある」
ということでメールを頂きました。
(申し立て番号:2xxxx3)

ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。


こちらに関しまして、
テクニカルサポートへ問い合わせ、
商品は返送手続きを取らせて頂きました。


該当の商品カタログは
すでに削除されていたこともあり、
これ以上の対応は不要との回答を頂いておりますが、
もし他にも対応が必要でしたらご教示頂きたく存じます。


また、可能であれば、
どのような点において著作権侵害の可能性があるのかを
教えて頂きたく存じます。


本件につきましては当方に思い当たる部分がなく、
今後また同様の申し立てを受けることがないよう
原因をしっかり把握した上で対策を行いたいと考えております。


お手数をおかけして申し訳ございませんが、
どうぞよろしくお願いいたします。

ほどなく、アカウントスペシャリストより届いたメールがこちらになります。

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平素は Amazon.co.jp をご利用いただき、誠にありがとうございます。

このたびは、ご連絡いただきありがとうございます。

大変恐れ入りますが、本件につきましては、直接、出品者様と権利者(代理人含む)にて協議を行っていただき解決いただく必要がございます。また、このたびの申し立てにつきまして、ご不明な点がございましたら、先にお伝えしました権利者へ直接お問い合わせいただけますようお願いいたします。

つきましては、出品者様のお申し立ては、権利者から受領した報告に対応していないためお受けすることができません。出品者様の申し立てを処理できるよう、次の情報をご提供ください。

-- 商品の真贋を証明するもの(請求書、注文番号、ライセンス契約、認可書など)。出品者様の商品が知的財産権を侵害していないことを明確に証明できるものである必要があります。

手違いがあったと考えられる場合は、理由をお聞かせください。その説明には、以下の情報を含めてください。
-- ブランドの知的財産権を侵害していないと考える理由。

この情報の送信先
アカウント健全性 (https://sellercentral.amazon.co.jp/performance/dashboard) の [申し立て] ボタンをクリックして、この情報を送信してください。

必要な情報を送信いただけない場合
必要な情報をご提供いただけない場合、出品情報は削除された状態のままとなり、アカウントは閉鎖される可能性があります。

ASIN:BxxxxxB
申し立て番号:2xxxxx3

残高や決済情報は、セラーセントラルの「ペイメント」セクションでご確認いただけます。この件に関するご質問は、payments-funds@amazon.co.jp まで E メールでお問い合わせください。

ご利用のアカウントのパフォーマンスについては、https://sellercentral.amazon.co.jp/performance/dashboard? でご確認いただけます。または、iOS デバイスや Android デバイスで、Amazon 出品アプリのホーム画面から「アカウント健全性」を選択してください。アカウント健全性ダッシュボードには、Amazon に出品するために必要なパフォーマンス指標やポリシーに対して、出品者様のアカウントでどれだけの実績を上げられているかが表示されます。

-- iOS:https://itunes.apple.com/us/app/amazon-Seller/id794141485
-- Android:https://play.google.com/store/apps/details?id=com.amazon.sellermobile.android&hl...

何卒、よろしくお願い申し上げます。

長いメールですが、要するに、
「権利者に聞きなさい」
ってことですね^^;

テクニカルサポートの担当の方は、これ以上は何もしなくていいとの話でしたが、このメールを見ると、
「商品の真贋を証明するもの、又は、ブランドの知的財産権を侵害していないと考える理由を提出しなければ、アカウントは閉鎖される可能性がある。
と、恐ろしい一文が増えています!

このときはさすがに、
「余計なことしないで、テクサポに聞いたところで終わっておけばよかった・・」
と後悔しましたね。

ただ、もう進んでしまっている話ですし、アカウントが閉鎖されては元も子もありません。

事の詳細をはっきりさせるべく、権利者であるA社に電話することにしました。

実は、電話する前は、
「いきなり怒鳴られたらどうしよう・・」
とか、
「気づかないうちに、めっちゃヤバいことしてたら・・」
とか心配していました。

ただ、電話で対応してくれたA社の担当者さんは凄く穏やかな方で、丁寧に私の話を聞いてくださり、法務の方へ繋いでいただけるとのこと。

今回の件に関して、はっきり原因は分からないとのことでしたが、思い当たる内容として、こんな問い合わせがあったことを教えてくれました。

「Bのキャラクターを使った抱き枕がAmazonで販売されているけど、これは正規ライセンス商品なのか?」

担当の方が仰るには、
「抱き枕に対して著作権侵害の申し立てをしたのをAmazonが勘違いして、今回のセット本も対象としてしまったのではないか?」
とのこと。

なるほど、その可能性が高そうですねということで、可能であれば申し立ての取り下げをお願いしたい旨をお伝えして電話を終わりました。

ちょうど仕入れに出ていた日だったため、すぐにメールを確認できなかったのですが、A社の法務担当の方からは早々にメールが届いていました。

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xxxxさま

こんにちは。こちらはxxxxです。
弊社xxxx編集部にお尋ねになられた件ですが、
現在調査しております。
休み明けになるかと存じますが、あらためてご連絡差し上げます。
何卒よろしくお願い申し上げます。

株式会社xxxx
xxxx事業部
xxxx

続いてAmazonからもこんなメールが。

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平素はAmazon.co.jpをご利用いただき、誠にありがとうございます。

このたび再確認のご依頼をいただいた件につきまして慎重に審査した結果、以下の商品について出品再開の手続きを行いましたので、ご報告いたします。

ASIN:BxxxxB 
申し立て番号:2xxxx3

ご利用のアカウントのパフォーマンスについては、https://sellercentral.amazon.co.jp/performance/dashboard?reftag=email_reinstateか...。また、ご利用のiOSデバイスまたはAndroidデバイスで、Amazon出品アプリのホーム画面から「アカウント健全性」を選択する方法でもご確認いただけます。アカウント健全性ダッシュボードには、Amazonに出品するために必要なパフォーマンス指標やポリシーに対して、出品者様のアカウントでどれだけの実績を上げられているかが表示されます。

-- iOS:https://itunes.apple.com/us/app/amazon-Seller/id794141485
-- Android: https://play.google.com/store/apps/details?id=com.amazon.sellermobile.android&am...;hl=en


アカウントスペシャリスト
Amazon.co.jp
http://www.amazon.co.jp/marketplace

申し立て番号が違っているので、他のセラーさんからも指摘があったのかもしれません。

さらに、A社からももう一通メールが届いていました。

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xxxxさま

こんにちは。こちらはxxxxです。
お尋ねいただいた商品のASINがBxxxxxxBであるならば、
Amazonさんによる誤削除ではないかと思われます。
弊社からはAmazonさんに既にご連絡を差し上げております。
ほどなく復旧するものと存じます。
以上、取り急ぎ用件のみになりますがよろしくお願い申し上げます。

株式会社xxxx
xxxx事業部 xx拝

確認したところ、すでにカタログは復旧しており、A社の方が仰るようにAmazonの誤削除だったもよう。

そういった事情に関してはAmazonからのメールに一切、記述がなく、もちろん謝罪の言葉もありませんが、なにはともあれ、商品は無事に販売できることになりました。

ということで、本来ならばこの時点で販売再開となるはずだったのですが、私は商品の返送依頼をかけてしまっていて・・

事務所に商品が届くまで、ただ待つことしかできませんでした。笑

今回の件で覚えておくべきことは、
・真贋調査とは無縁と言われる中古本でも著作権侵害のメールが届くことがある
・Amazonの勘違いで商品カタログが削除されることがある
・そういう場合、原因をはっきりさせて以降の再発を避ける
・原因がはっきりするまで商品の返送依頼は待つべき

といったところですね。

参考にしていただければ幸いです。


PS.

具体的な商品名につきましては、諸事情により伏せさせていただいております。

お問い合わせいただきましてもお答えできませんので、どうぞご了承ください。

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