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最期は自宅で…はわがままですか?

コニーは以前、病院で勤務していました。

回復期と慢性期を扱う病院だったこともあり、元気に退院してく方を多く見送ってきましたし、療養型や施設への転院調整。また療養型への調整もうまくいかずに、看取る形になる方もたくさんいらっしゃいました。

「自宅」はそれぞれに思い入れが強いものです。

介護しやすいようにリフォームしたとか、老後を安全に送るために段差をなくしたり手すりを付けたばかりなのに、一度も帰れない。という話も多く聞きました。

そういう相談に応じるために看取り士という職業が存在しています。

この数年だいぶ増えてきましたし、認識もされてきています。

今回は、自宅で最期を迎えたいという患者様の想いについてお話したいとおもいます。

自宅で受け入れられない家族の想い

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今は定年後も働いている人が増え、20代から60代と幅広い世代が仕事に就いています。

介護となると仕事を長期休まなくてはいけないし、いつまで続くのか分からないのが介護。その後、同じ会社に復帰することは出来るのだろうか。そういう不安は当然あります。

もちろん自宅に帰りたいと言われれば、帰してあげたいけど、経済的にもどうしたらいいのやら…。

夫婦二人暮らしの家庭も多くなっています。高齢者が高齢者を支えている家庭も増えています。

そういった場合は、当然体力的にも受け入れに大きな不安があるものです。

決して薄情なわけではありません。

「してあげたいこと」と「してあげられること」は違うということが現実なのです。

病室での生活を強いられる当事者の想い

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個室であればそんな問題はないと思いますが、共同部屋のカーテンに仕切られたベットは日照が足りないものです。

病院設計上、大きな窓のある病室は明るくていいものです。しかし、実際は陽射しが強すぎて、カーテンを閉めてしまい遮られています。それでも窓際のベットであれば明るくていいのですが、6人部屋の廊下側ともなれば殆ど陽射しは期待できません。

自己主張が強い患者さまは「窓際が空いたらそっちに移動させてほしい。」と言えますが、それが言えない患者さまは必然的に廊下側になってしまいます。

陽射しは気持ちを明るくしてくれます。

それは、入院している人の気持ちだけでなく、お見舞いに来た人の気持ちさえも変える力があります。

今頃自宅の中庭の水仙が咲いている頃だろう…。

ご近所の藤の花。犬の散歩で通るのが楽しみだったな…。

そんな想いが募り、帰れない現状が却って辛く感じてしまうことがあるようです。

せめて窓際だったら、季節の鳥が飛んでいる姿を見たりして、前向きになることも出来るのに…。

自宅で看取られる時代は再来するのか

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2025年。団塊世代がすべて75歳を迎えることとなります。超高齢化社会となれば、病床数よりも療養が必要な患者数が超えてくることは間違いありません。

昭和の頃は、治療を終えると自宅で療養するのが当たり前で、家族はそのために実家に戻るとか、仕事を辞めるといったことが当たり前に行われていました。

しかし、冒頭でも書きましたように、今は仕事を持つのが普通のことで、女性でも重要な仕事を任される時代になりました。

余命を宣告されたところで、ただ時を待つだけになっている今。

余命を宣告され、残された時間をどう過ごすのか?

それを家族、本人とともに一緒に考えるのが看取り士がしてくれることになります。

看取り士に相談することによって「自宅へ帰りたい」という想いが現実になるかもしれません。

理想とする最後の送り方は何ですか?

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まず、理想を考えてみましょう。

亡くなる時に後悔や未練を残すのは本人だけではありません。

どんなに付き添っていても、後悔や未練が残るのは家族や友人も同じ事です。

本当はもっと何かできたのではないか。

他に何かできることがあったのではないか。

それは残されたものの心を長い時間縛り付けます。

看取り士は安くはありません。

一緒に考えてくれると言ったって、有料じゃないか!

そうです。介護保険が使えるわけではないので、安くはないです。

料金はさまざまですが、大きな協会に依頼すると1時間1万円前後が一般的です。

でも、諦めないでください。できることが一つあります。

生命保険の見直しです。

余命を宣告されると、保険金の一部が先に支払われるものが増えています。

旅行、介護に使うために…施設に入るために…といろいろな想いでその保険を選ばれる方も増えていますが、そういった保険で「看取り士へ依頼する」という選択肢もできてきます。

残された人との時間を買うために。そういった保険を見直すという選択をしてみませんか?

自宅での最期を迎える選択はわがままではありません。十分に選択することが可能というお話をさせていただきました。

ソロウェる

宣伝になってしまいますが、たまプラーザ駅を拠点に動いているソロウェるは便利屋でありますが、看取り士でもあります。

たかが数回、しかも1時間1万円。時間ばかり気になる中で看取り士に何が話せるだろうかと、不安になりませんか?

家の中に他人を受け入れるのは不安がある。

家族の前では言えない話もある。

急な入院になってしまい冷蔵庫の中のものが心配。数日で帰れるならいいけど、一人暮らしや高齢者二人暮らしだと、ショートステイなどの施設で体力を回復させてから退院に至るケースは少なくありません。冷蔵庫の中身を処分しておいてほしい。そんな依頼も可能です。

入院から施設入所の際、荷物の移動や廃棄が必要な時の相談も行っております。

入院に限らなくても、電球の交換。草むしり。ちょっとした家の修理。そういったことを行っているのが便利屋です。そういった依頼の中で、ちょっとずつ関係を築いていくことができれば、いざという時も話しやすいですね。

そういった依頼は看取り士よりもっと低い料金設定となっております。

QOLの高い生活を考える上で、まず電球の交換を依頼してみましょう。



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