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習い事・スポーツなどは両立できる?【都立中入試:③】

3月に入り、様々な塾が今年度の入試を振り返る報告会を開始しています。私も昨年、一昨年といくつかの塾の報告会に参加したことを思い出しました。
そして報告会が終わると新年度のガイダンス等が始まるのではないかと思います(塾は2月に新年度になるところが多いので既に実施されているところも多いでしょう)。
我が家は新5年生の新年度ガイダンスで大きな問題にぶつかりました。それは「大好きなスポーツ(土日祝日活動)を続けるかどうか」です。

前回の投稿で塾選びについて書きました。実は我が家の塾選びの決定打は「スポーツが継続できること」でした(実はこんな単純な理由でした…)。
多くの塾は平日と土曜日に授業を入れていることが多く、そうすると土曜日にチームの活動に参加できなくなってしまいます。子どもはスポーツが大好きで、続ける意志は強く、空き時間を見つけては自主練習もしていました。私たちにとってはその時間を削って塾に行くという選択は、かえって子どものやる気を削いでしまうと考え、結果的に週2日共に平日に授業を行う塾に決定したのでした。とは言え、模試程度は時々土曜日にありますが、その際は「スポーツを優先にする」という約束のもとに入塾しました。

しかしこの新5年生ガイダンスで塾から言われた言葉は、「もうそろそろ習い事も一段落しましょう。受験モードは5年生から作らないといけません」といった言葉でした。もちろん子供たちの受験を精一杯サポートするために塾としては当然の言葉だったかもしれません。親としてもこのタイミングは少し考えました。
しかし我が家は親子の選択を貫きました。結果、この姿勢を6年生の最後まで続けましたので、6年生で設定されていた志望校別の特別コース(日曜・祝日開催)も不参加。日曜に実施される模擬試験も結局のところ受験したのは2回ほど、子どもは6年生の12月末まで公式戦を含めチームの活動にほとんど休むことなく参加しました。

この結果をもって、皆さんに「受験のためにスポーツを辞めるべきではない」とはっきり薦めるかというと、実は必ずしもそうではありません。この選択には個々の状況を十分に考える必要があると思います。

5年生から受験モードに…というのはまさにそうだと思います。なぜなら都立中入試に影響する調査書は5年生の1学期からの成績表が得点に含まれるからです。学校での授業、生活においてこれを意識することは絶対に有効です。

ではこの判断の前提条件とは何か、私の考えは以下の2点です。

・そのスポーツをどれだけ好きで、どれだけ自分で練習しているか
・勉強時間を自分で作り出し、自分で課題を進めることができるか

我が家の場合、子どもは本当にスポーツが好きで、空き時間があればいつも近所の公園に自主練習に行っています。このやる気を削いでしまうことは勉強の面でも良くないと考えました。自分から熱心に取り組んでいるわけでない習い事であれば、むしろスパッとやめるのも得策ではないかと私は思います。
次に勉強時間を自分で作り出すことができるか。これはまさに週末にスポーツに専念するために平日どれだけ頑張るかということになります。我が家の場合、子どもは6時半起床、9時就寝というリズムでしたが、5年生の中ごろから6時起床、10時就寝にかわり、6時から20分間、寝る前の20分間を勉強時間にすることで子どもは勉強時間を確保していました。これに関しては塾の先生からそのようなアドバイスを受けて子どもが自主的に実施したものです。難しいもので親から伝えるとかえって反抗されてしまうのがこのころの5,6年生(笑)。この点は塾の先生のアドバイスが本当にありがたく感じました。親からはこの点、一度も「勉強しなさい」と伝えたことはありません…。

かれこれ6時起床、起きてまず勉強というリズムが定着すると、どういうわけかスポーツの方も調子が上がり、子どもも「この生活リズムはいい」と感じたようでそれ以来今もずっと継続しています。

とは言え、誰もが朝早くから活動できるわけではないかもしれません。私も苦手です…。平日にこのような時間の捻出が難しい場合には、やはり週末を使う必要があるのではないかと思います。前述の通り調査書には学校の成績が含まれますので学校の宿題等ももちろん手を抜くことはできません。我が家の場合、5,6年生で随分と成績が上がりました。この調査書の点数が受験にプラスになったのは言うまでもありません。受験する学校によって比率が違いますので様々ですが、我が家の場合は調査書の点数が出た時点で、適性検査自体は平均50点前後で合格のチャンスがあるとわかりました。そのおかげでむしろ少し気楽に試験に臨めたかもしれません。

まとめると、どちらを選ぶかはその子、そのご家庭次第かと思います。土日にほかの子が10時間ほど(少し控えめにしています)の勉強時間を取っていることを考えて、平日にその10時間を上手く捻出することができるかどうか、そこを親子で話し合って決めていくと良いと思います。ただし、その前提として「なぜ都立中に行くと良いことがあるのか」はしっかりと子どもが理解しておく必要があると思います。このある種すりこみに近い意識づけは4年生頃から始めていくと良いのではないかと思いますので、塾の体験授業などで子どもの価値観を少しずつ変化させることは必要ではないかと思います。

それでは今回はここまでにしたいと思います。お読みいただきありがとうございました。

ソロモン

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