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RelabのSonsig Rev-A リバーブをご紹介✨

 こんにちは、ソロモンです。以前に発売当初にデモをしてスルーしたんですけど、最近必要に感じる機会が増えたので、RelabのSonsig Rev-A買おうと決めた矢先にサマーセールが始まり、買う事にしました。でも今リバーブを買うなら、LiquidsonicsのCinematic Reverbなんだろうなーと思いながら、こちらにしました(笑)。今回は軽くご紹介したいなと思います。



Rev-Aってどんなリバーブ?

 Sonsig Rev-Aはアルゴリズムリバーブです。このリバーブは特定のハードウェアをモデルにしたものではありません。Relabによるとデザイン性と音の豊かさと音質良さと幅広いタイプの音を作るリバーブを作りたかったたとのこと。Rev-Aの操作はこの一画面で完結します。1つのインターフェイスの中で全て操作出来ます。これは個人的に好印象な点です。実際に触ってみると本当にシンプルです。操作できる箇所は14箇所しかありません。とはいえシンプルだけど音を作れないでは困りますが、そんなことはありません。3種類の異なるアルゴリズムリバーブと3つのキャラククターの選択にTilt EQ機能を使えば、シンプルな見た目以上の音を作ることが可能でしょう。


機能 1. Character


 Rev-Aには3つのキャラクターが用意されています。このキャラクターの選択で、このパラメータはリバーブのビルドアップの制御が行えます。3種類のキャラクターはこのような感じです。

①立ち上がりの早い自然な音
②立ち上がりは遅い包み込むような音
③クリアなと聴こえ方、段階的にゆっくりな立ち上がりの音


機能 2. Ensemble


 これリバーブのエフェクトを通過した音に対するモジュレーションです。イメージがわかない方は、コーラスやフランジャーを思い浮かべてください。0から10まであり、数字が高いほど、エフェクトがかかります。この効果は音の豊かさを生み出す代わりに、明瞭さを失います。0はエフェクトがかからない状態です。


機能 3. TimeとFreezeとSize


  Timeはリバーブの残響がなくなるまでの時間で、Sizeはリバーブの空間の大きさです。Timeは60デシベルずつ減衰しますが、ミニマムとマキシマムはSizeのパラメーターに依存します。Sizeには10種類あり、隣より大きいか小さいかだけですが明確な属性を持っています。そしてFreezeはオンにすると残響の最後の部分を無限に繰り返します。


機能 4. Predelay  Brightness and Hi Decay


 Predelayはリバーブの開始時間を遅れさせるものです。0〜800ミリ秒の設定が可能です。Predelayの右上にある小さなボタンを押すと、プロジェクトファイルのテンポと同期します。これは非常にいい機能ですね。また三連符にも対応しています。

 Brightnessはローパスフィルターです。**10に設定すると、透明で高周波数が減衰しますリバーブの音が作れます。

  Hi Decayはリバーブの音において高周波成分が他の周波数より早く、吸収されやすいという自然現象をシュミレートしています。低い設定だと高周波数の減衰を早くし、高い設定だと減衰を遅らせる**ことが可能です。つまり1に近いほどハイが落ちやすく、10に近いとハイが吸収されにくいというわけです。また10にすると高周波の知覚できる吸収はなくなりますので、ご注意ください。


機能 5. Diffusion, Tilt and Low Tilt


  Diffusionは、リバーブエフェクトの密度を制御します。 0に設定した場合、拡散はしません。数値がゼロに近いと残響はまばらに聞こえ、リバーブを構成する複数のエコーを認識できるかもしれません。設定を10に近付けると、残響はより濃密だったり、滑らかに聞こえます。この場合エコーを感じることはほとんどありません。

 Tiltはリバーブのサウンドに影響を与えず、周波数をの中心の周りを動かし、音を暗くしたり明るくします。異なったタイプの空間特性もしくは、特定の音源やMixと自然に一致するようにリバーブサウンドを調整することが可能です。

  Low Tiltは低周波数用のTiltです。数値を上げると透明で自然に低周波数を減らします。数値を下げると、低周波数の減衰までの時間を伸ばすことが出来ます。自然界に存在するリバーブに近づける時に有効です。大きなホールで声を出した音などの再現がLow Tiltによって出来ます。

機能 6.  Render Mode (QRS, 224, Rev-A)


 3つの異なる処理精度とフィルタリング、リバーブの全体的なキャラクターを変更できるレンダリングモードを搭載しています。

①QRS mode・・・急な高周波数をカットされた魅力的なローファイです
②224 mode・・・滑らかに高周波数がカットされ、広さと質感が特徴
③Rev-A mode・・・原音のままです。

1はQUANTECです。2はLexicon 224です。あくまで音の出口が選択できるだけであって、リバーブのアルゴリズムが224やQUANTECを使えるわけではありません。

Universal Audioから出ているLexicon 224。
こちらはアルゴリズムも細くモデリングされている。


まとめ 

・シンプルなインターフェイスで初心者にもおすすめ

・3つのキャラクターと3つのモードを使った音作りと魅了的な音

・ENSEMBLEの豊かさも特徴的で興味深い。

・そして何より全体を通して使いやすい音


読んでいただき有難うございました。お役に立てば光栄です。




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