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【115話】【ネタバレ】俺だけレベルアップな件【翻訳】

アメリカ合衆国ハンター管理局
「申し訳ありません。」
マダムセルナーとマイケルコナーが頭を下げる。

その先にいるのはハンター局局長、デビッドブレナン。
「私は謝罪を求めて君を呼んだのではない。 早くどういうことなのか説明をしてくれ」
局長は苛立った様子で、手に持ったファイルをカンカンと机に打ち付けた。

「マダムセルナーが「観察」してみた結果、水篠ハンターは··· "王の一人"だそうです。」

「なにっ!?マダムセルナー、それは水篠ハンターも国家権力レベルの力を持っているということですか?」

「少し···説明が必要になりそうですね。覚醒者は、すべて向こうの力と繋がっています。 私は覚醒者たちとあちらをつなぐ通路を感じることができます。
たまに向こうから送られる力があまりにも強くて、まぶしい光が降り注ぐように見える覚醒者たちがいました。私は彼らを時々王と表現したりしました。
ですが彼は··· ··通路のようなものはありませんでした。 覗き込むや否や、彼の中にあるその闇の目が私を覗き込んで…彼は暗闇そのものでした。」
思い出してカタカタと震え始めるマダムセルナー。

(暗闇か…)

「水篠旬が悪人だということですか?」

「私は水篠ハンターの善悪を論じているのではありません。彼の力がどこから来ているのかを申し上げているのです。彼はどこからも力を借りていません。通路から伝わってくるのではなく、本人の中にある力を使いますので、通路に制限を受けない。それはすなわち…」

「力に制限がない···」

言葉を引き継いだマイケルコナーに、肯定の頷きでマダムセルナーが返す。

「マダム、お疲れ様でした。」
デビッドブレナンはマダムの肩に手を置いて労い、部屋を後にしようとする。

「局長、どこに行かれるんですか?」

「地下24階だよ。ついて来なさい。」

デビッドとマイケルは2人でエレベーターに乗り込む。

「マダムセルナーの力が使えないなら、他の方法を使ってでも彼を連れてこなければならない。
最初のS級ゲートを覚えているか?」

「もちろんですよ。アメリカ西部一帯を吹き飛ばした最悪のダンジョンブレイクを忘れられるはずがありません。
米国が莫大な報酬をかけて呼び戻した世界最強のハンターのうち生き残ったのは五人。アメリカは、その5人に国家権力と同等の資格を与え、後の国家権力級という言葉の始まりともなりました。
消えない炎……ドラゴンカミッシュ」

地下24階に到着したエレベーターを降りて、ひんやりとした通路を進む。

「たった一頭のモンスターがトップレベルのハンター数十人を殺してしまったのだ。その時の惨状が小さな贈り物を残して行ったと言ったら、君は信じるか?」

「じゃあ、まさか···?」

「そのまさかだね」
デビッドブレナンが、電子錠に暗号を打ち込むと、十メートルはあろうかという扉が開いた。

「見なさい。そのカミッシュの遺体から出た魔法石だよ。」

マイケルコナーは驚いて開いた口を塞ぐことも忘れてソレを見上げた。

「カミシュレイドが終わってから約8年。 国家権力級ハンターの中に魔法系がおらず、この冷たい地下で長い間主人を待っていたが、カミッシュはもう一度…貴重な贈り物をこの美しい国に授けてくれるだろう」

2人の目の前には魔法石と、その魔法石を体内に秘めていた巨大なドラゴンの白骨がそびえていた。


「うーん…」
自宅のバスルームの鏡の前でマジマジと自分の顔を覗き込む旬。
(確かに再覚醒した後、背も高くなって体格も良くなったけど、それぐらいじゃないか?街でよく見かけるレベルだと思うけど。「カンディアルの祝福」バフ効果の影響か? 「損傷した体のあらゆる部位を修復する」この効果のおかげで、ホクロなんかは消えたよな)

「葵ー」
「んー?」
ソファーに寝転んで脚を投げ出している葵は、兄の方を見もせずに気のない返事を返した。

「お前には俺ってどう見える?」
「なにが」
「男としての魅力とか。」
「なぁに?その根拠のない自信は一体どこからきたの?私の目にはただ家にいる廃人にしか見えない」

ガッシリと頭を掴まれて、葵が足で応戦する。

「よし、客観的な評価ありがとう。おい、おい。 お前の足が折れるぞ。俺がS級の体なの、もう忘れたの? その頭で勉強できてんのか?」

「何言ってるの、成績は全校1番なんだよ。」

「模擬試験限定じゃないか」

「そういえば、今度ギルドを立ち上げようかと思うんだけど」

「お!ついに社長になるの?」

「うまくいけば」

「ギルドの名前「ソロプレイギルド」はどう?」

「何?誰がそのギャグで笑うの?ギルドの名前なのにどうしてボッチにするの?」

「何がおかしいんだ?」

「お兄ちゃんの能力って黒い兵士たちを呼び出すものでしょ。厳密に言えばソロプレイじゃないじゃん」

「それは言えてる……じゃあ、何にしようかな?」

「「アジンギルド」はどう? 我, 進むべきで」

「アジン?」

「私の名前を逆にして 取ったんだけど」

「なかなかいいんじゃないか?」

「ウアアアーン!!」
自室のベッドの上で向坂は体育館の出来事を思い出して、1人顔を赤くしてバタバタと暴れていた。

「そうみたいです、ってなによ! そうみたいです、ってーー!!完全に告白したも同然じゃないっ…!」

『それなら、ギルドに入ってくるよりもっと良い方法があるんじゃないですか?』

「うわーん…絶対変な女だと思われた…命を救って貰ったんだから…気になるわよ!当たり前じゃない?そうだ、じゃあいいじゃない! だからなに?いや、よくないって!」

さながら、1人百面相よろしく激しい独り言を口走りながら奇怪な行動を繰り返す向坂。

「まあ…美濃部さんの治癒能力のおかげで助かったわけだけど…」

架南島で死の瀬戸際にいたときのことを思い出す。

『···お伝え下さい。』
どこからともなく聞こえてきた声。
暗闇の奈落の底にゆっくりと沈んでいく感覚。
その向坂の腕を誰かが引っ張る。

『··すると伝えてください。』

真っ暗な影が、向坂の腕を掴んで引っ張り上げようとしていた。

『気をつけなければならないと伝えてください!水篠ハンターに…』

美濃部に似た青い影は必死に訴える

『自分の持つ力に気をつけなければならないと伝えてください』

向坂は勢いよくベッドから飛び起きる。

(そうだ!あの時!確かに美濃部ハンターに会った!!)


※お風呂上りの旬キターーーー!!!!
Tシャツ着てるのが残念だけど、着てなかったら心臓発作で救急搬送される人続出だから作者様も控えてくれたのかな??
葵とのやりとりが最高に可愛い…この2人絶対ブラコンとシスコンだよwww
しかも葵さん?トリプルカメラのSAMSUNGのハイエンドモデル買ってくれたのは誰なのかな?
なんつー妹に甘いにーちゃんなんだ。
今回気になるのはやはりこのシーンですよね!

友達とカカオトークしてる葵ちゃん。
何を会話してるのかな?
私が翻訳する前にTwitterのとある方が教えてくださいました。

うぉーーーい!!!
こんなかっこいいお兄ちゃんをこけ下ろすことができるのは、世の中で君くらいなものだよ?
許す。可愛いから。
ずっと2人でコントやっててほしい…

で、本国では妹の名前【ジンア】を逆さ読みで【アジンギルド】になりましたけど?
ピッコマさんがこれをどう料理してくるのか楽しみでなりません。
私は予想でブッ込もうかと思いましたが外す自信しかないのでやめましたー😂

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