Mercedes Benz (メルセデス・ベンツ)コード付解説(第二回)
先日書いたコード付けの記事で、コードとメロディーが合うかどうかは自分で確かめろ的な感じだったので、具体的に教えてほしいというご意見をいただいたので書きます。結論から言いますと耳で判断する以外の方法としてはやはり理論を勉強してくださいと言わざるを得ません(汗)。
前回の記事はこんな感じです。
まずメルセデス・ベンツのメロディーをハ長調にして五線譜にします。1番、2番とかで多少変わりますが。
学校の音楽の授業で、旋律に和音を付けるやり方というのを習ったことがある人も多いかと思います。そこでのやり方としてはその旋律の中の音の多く含まれている和音を付けるみたいなことだったと思います。例えば一小節目はソとラとドが出てきます。ラは一瞬しか出てきませんのでソとドの含まれれいるCのコードを付けるみたいな。
それでは前回のおじさんのコードを書いてみます。
赤丸をしてる部分はコードに含まれる音です。ほとんどの音がそうなってますね。ちょっと目立つ部分としては二段目の二小節目、Fのところに赤丸が少ないですね。Cにした方が赤丸が増えますし、実際それでも問題はありません。でもおじさんとしてはそれではコードがCばっかりでつまらないと感じたのでしょうかねー。一段目のFのところもCにしても問題ありませんが、やはりずっとCだけでなく変化を出したかったのでしょう。
コードに対しての音程は大きく三つに分類できます。コードトーン(コードに含まれる音)、テンションノート(コードトーンではないが、コードと同時に鳴らしても調和するもの)、アボイドノート(コードと調和せず不協和音になるので避けるべき音)。
例えば二段目の二小節目のFのところのミ(E)は7thの音で、Fコード(ラシド)の中には含まれません。しかし7thの音はテンションとはいいません。
このおじさんのアレンジの場合はC(ドミソ)、F(ファラド)、G(ソシレ)のように三つの音で構成されていますが、ジャズやボサノバなどちょっとシャレた感じの場合のは四つの音で構成するのが基本になっています。四つの音で構成される場合は7thの音は完全にコードトーンなのですが、三和音が基本になっている場合はやはりコードトーンと同じようには聞こえないのとりあえずコードトーンとテンションノートの中間ぐらいのイメージで今はいいです。
ざっくり言えば、メロディーの音がコードトーンかテンションになっていればいいということです。さらにざっくり言いますと、コードトーンの半音上がアボイドノートになります。コードトーンの半音上以外は使えるということになります。おじさんのアレンジのは赤丸したところ以外も7th或いはテンションになっていて当然のことながら問題はありません。
次に私の付けたコードを書いてみます。コードに対する音程を数字にしました。本来は短三度と長三度などは分けて表記すべきでしょうが、今回は省略します。
おじさんのアレンジのようにコードトーンばかりでなく、アボイドノート以外は使えるぞって考えで行くと使えるコード進行はかなり増えることになりますね。この譜では赤丸のところがアボイドノートです。まあ出来れば避けたいところです。が、まあ実際私が歌ったやつではミ(E)にしているのでアボイドノートになってないのですが、ソ(G)のまま歌っていたとしても短いですし、気にならないのではないかと思います。
さてさて、長々と書きましたが「何言ってるか分かんね」って声が聞こえます(笑)。理論が分かっている人には必要のない、分かってない人には不十分な、中途半端な記事になって申し訳ありませんが、時間かけて書いちゃったので一応公開しまーす。
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