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よう実2年生編4巻へ向けての考察

もうすぐ2年生編4巻が発売される時期なので、4巻ではどんな内容になるのか、2年生編3巻までの内容で考察できることを書いてみました。

考察したい事は色々ありますが、今回は『誰がホワイトルームからの刺客なのか』について考察していきます。

尚、現時点で2年生編4巻の試し読みが公開されていますが、個人的に楽しみは発売日まで取っておきたいと思っているので4巻の試し読み部分は読んでいない為考察に含みません。

考察の参考にしたのは、1年生編9巻、1年生編11.5巻、2年生編1巻、2年生編2巻、2年生編3巻です。

◼️考察テーマ:ホワイトルームからの刺客は誰なのか

◼️人数は?

 まず、気になるのはその人数です。

 11.5巻の287ページで、月城が「新学期になると、新入生としてホワイトルームから1名呼び寄せることになっています」と言っており続けて、「4、5人も送り込めるほど、この学校は甘く無い」とも言ってる為1〜3人までの人数だと推察できます。

◼️ホワイトルーム生の特徴

 2巻の「ホワイトルーム生の独白」で綾小路に対して憎悪の感情を持っており、その際に「ペンタブを握る右手にも、必然と力が籠る」とあります。

 ほとんどの方がホワイトルーム生は右利きなんだなと感じた表現です。

 ここでペンタブという単語が突然出てきました。綾小路達はOAAを自分達の携帯にインストールしているためタブレットを必要とするのは学校関係者だと考えられます。

 そして、ペンタブとはタブレットなのかペンなのかも分かっていません。大抵の場合ペンの方をペンタブと呼びますがそれだと右利きとなり、逆にタブレットの方をベンタブと呼ぶなら逆手の左利きだとも考えられます。

 正直、このペンタブ問題に関しては個人的に考えすぎかと思っており、ペンタブと聞いてペンの方が真っ先に想像できたのでペンの方で間違いないかと思います。現に「ペンタブを握る」とあるので流石にタブレットの方を握るのはサイズにもよりますが無理がある表現なのでペンの方だと考えられます。

 つまり、ホワイトルーム生の独白で登場したホワイトルーム生は右利きである可能性が高い。

◼️新入生の中で怪しい人物

 各クラスに主要な人物が登場しており、誰も彼もが怪しく見えます。その中でも特別怪しいのは天沢一夏、八神拓也、椿桜子の3名です。

・天沢について

 天沢は1巻で宝泉に入れ知恵して綾小路への退学計画をより完璧にしたことが怪しい部分ではありますが、2巻の103ページで自分は綾小路の敵では無いと証言しています。

 この証言が本当であればホワイトルームからの刺客ではないと思います。ホワイトルーム生の独白で綾小路を憎んでおり、殺意までも抱えているホワイトルーム生とは一致しない点が証拠として挙げられます。

 また、3巻の295ページでは綾小路は自分にとって特別な人で、愛を超えた感情を持っているとあります。

 愛を超えた感情とは、ホワイトルーム生の独白で語られた綾小路を崇拝しているとも捉えることができるので天沢は元ホワイトルーム生なのではないかと考えられます。

 他に怪しい点としては、綾小路を退学にさせる特別試験は限られた生徒しか知らされていないのに天沢はそれをなぜか知っていたことや櫛田の過去の事を知っており、知り過ぎているのが怪しいポイントとして残っています。

・八神について

 八神拓也は3人の候補者の中で1番怪しいと睨んでいます。

 特に怪しい部分は利き手についてです。

 2巻の1年生、3年生たちの戦い243ページで携帯を左手に持ちながら操作し、カフェの順番待ちの生徒に気づき、空いていた方の手でペンを持ち記入したとあります。

 注目すべきは「空いていた方の手」という部分。携帯を左手で持っているとあるので空いている手は右手だと分かります。

 右手ということはホワイトルーム生と同じになるので、八神がホワイトルーム生なのではないかと疑うポイントです。

 また、怪しい部分は他にもあります。

 3巻の300、301ページで八神が櫛田に櫛田自身の過去の事を白状したとありますが、櫛田がそれを聞いたのは5日目です。

 一方、251ページで八神が他の1年生に櫛田の過去を白状したのは6日目とあります。

 つまり、八神はあらかじめ櫛田に過去を白状されたと嘘をつき、6日目以降に自分が白状させられることを予期していたということになります。

 3巻300ページで櫛田がなぜこのような原因になったのか、その原点は八神にあると推察できるので八神はかなり怪しい人物となります。

 そして、八神は綾小路の位置をGPSを使って知っているにも関わらず櫛田に天沢の接近を知らせなかったのも気になります。

 利き手が右であり綾小路が七瀬との戦いの後で油断している所を狙っているのホワイトルーム生なのではないかと考えられます。

・椿について

 椿については怪しい部分が逆に少ないと思います。

 5日目に八神が綾小路を1番退学させたがっていると判断したのは椿が初めてでかなり頭が切れる人物です。宇都宮と一緒に行動していることが多く、頭で考える役は椿、行動するのは宇都宮というスタンスなのではないかと考えられます。

 宇都宮が綾小路を退学にさせる特別試験から手を退くと言っていることから、椿もその方針なのではと思われます。

 ホワイトルーム生かと言われると情報が少なく、4巻以降で綾小路と戦う姿がどうにも想像できなかったのでホワイトルーム生という可能性は低いと考えています。

◼️ホワイトルーム生候補

 今のところ、天沢と八神の2名がホワイトルーム生の候補です。

 天沢は情報を知り過ぎているだけでなく、綾小路に味方するような行動まで取っているのが気になります。

 八神に関しては、櫛田を利用して綾小路に接近しようとしていることが3巻の時点で察しがつきます。また、1巻で八神が初登場した時に95ページで続いて司馬先生が登場しているのも気に掛かります。偶然かもしれませんがホワイトルーム生の監視役として八神の近くにいる必要があるとも考えられます。

◼️ホワイトルーム生が複数いる可能性

 ホワイトルーム生は月城の発言から1〜3人いると推察でき、その候補は天沢、八神、椿と考えましたが、椿は今の段階ではホワイトルーム生である可能性が低いので必然的に天沢と八神の2名になります。

 そして、天沢と八神の2名共ホワイトルーム生である可能性を考えました。

なぜ2名なのか?

 ホワイトルームでは綾小路はトップの成績で他のホワイトルーム生から神格化され目標にされるなどするほどの存在です。その綾小路にホワイトルーム生1名だけで対抗できるかどうかはかなりリスキーであると考えられます。

 また、1巻の324、325ページでホワイトルーム生は月城のプランを無視して、独断で行動を始めているという部分から椿のように他の生徒と組んでいるという可能性はかなり低くなります。

 そして、ホワイトルーム生を送り込んだのは月城ではないという部分。月城よりも上の人物によって送り込まれ、その上の人物はきな臭い事を考えていると月城が発言した。

 つまり、月城自身はホワイトルーム生が1人だと思っているが実際は2人目がいるのではないかという可能性です。

 仮に、ホワイトルーム生として送り込まれたと月城が思っているのが天沢の場合、天沢が綾小路退学の特別試験のことや櫛田の過去の事を知っているのも納得がいきます。そして、月城が知らないもう1人のホワイトルーム生が八神だという考察です。

 もっと言うと、1巻の最初の暗躍で語られているホワイトルーム生と2巻で語られているホワイトルーム生が別々の人物である可能性です。

 月城が綾小路退学の為に利用した七瀬とホワイトルーム生、そして月城が知らないホワイトルーム生の3名が綾小路の為に送り込まれたということです。

 まあ、これはあくまで考察で普通にホワイトルーム生は1人でしたという結果になるかもしれませんが、こいつはこんな事考えてるんだな程度に抑えて頂きたいです。

◼️ホワイトルーム生の計画

 最後にホワイトルーム生がどのようにして綾小路を退学に追い込むのかを考察してみました。

 そもそも、ホワイトルーム生の存在は月城が高度育成高等学校に来た時から計画されていたのではないかと思います。

 理由としては、しっかりとした調査無しで綾小路を退学させることは難しいのはホワイトルーム生側も分かっているはずなので何かしらの行動をしてきます。

 その行動として1年生編9巻での深夜電話だと思います。

 重要なのは電話があった時期です。

 電話があったのは2月の深夜1時ですが、1巻の322ページの4月時点の月城の発言からホワイトルーム生は高校生になりきる為に数ヶ月入念な準備が必要であると言っています。

 この数ヶ月という部分、4月から1ヶ月、2ヶ月ほど前からだと個人的に考えており、2ヶ月前だというなら2月となります。電話があったのは2月です。

 つまり、深夜の電話は確実にホワイトルーム生もしくはホワイトルーム関係者だと言えます。

 電話から綾小路自身の声を確認する為にかけただけかもしれませんが、一応ホワイトルーム生の行動の1つとして考察しました。

◼️最後に

 あと数日で、2年生編4巻が発売していると思うので答え合わせも兼ねてまた振り返りたいと思います。

 4巻の感想や考察も随時書いていくのでよかったらお楽しみに

 では、また。



















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