見出し画像

よう実2年生編⒋5巻の感想&これからの展開予想

 遅くなりましたが、よう実2年生編4.5巻の感想などを述べていこうと思います。

◼️感想

 4ヶ月に1度の楽しみであるよう実、今回もとてもワクワクさせられる内容でした。

 特に今巻では、次巻をより楽しみにさせるような内容が多く、無人島試験での伏線回収や謎な部分も明かされていたので読んでいる内に既に次巻が楽しみで仕方ありませんでした。

 そして今巻の中で1番気になったのは八神と天沢が話合っているシーンです。

 今感で八神拓也がホワイトルーム生であり綾小路を退学にしようとしている刺客であることが判明しました。

 読者間で八神がかなり怪しいと噂されているのを衣笠先生が知ってホワイトルームからの刺客を予め判明させておいてどう決着させるかという展開に変更したのかもしれません。そうでなくとも、これから八神と綾小路がどのような心理戦を繰り広げてくれるのかとても楽しみです。

 また、八神以外にも石上という曲者も今巻で初めて人物像が判明し、ホワイトルーム関係以外にも楽しみが待っていると考えるとよう実は本当に面白いなと感じました。

◼️これからの展開予想

 様々な伏線が張り巡らされた今巻ですが、これからは各キャラクター同士の戦いが繰り広げられるのでそれぞれを簡潔に予想していきます。

 まずは、綾小路vs南雲。

 前巻で南雲の計画を邪魔した綾小路を本格的にマークし始めた南雲とその配下の3年生達と綾小路がどう戦うのか。

 いくら綾小路といえど、3年生のほとんどを相手にするのは厳しく、綾小路に取って南雲はやりにくい相手であることと書かれていることから綾小路がこれからどういった行動を取るのかが非常に楽しみです。

 個人の予想としては、坂柳や龍園といった生徒と協力関係結ぶことで、2年生vs3年生持ち込むのでは無いかと予想します。綾小路と南雲を比較した時に綾小路側が決定的に足りないのは戦力差なのでそこを補う為に協力する必要があると判断するという展開が自然かと。

 また、そのような展開になる場合は綾小路側が何かを差し出すことになる為、その際に綾小路の真の目的が分かるかもしれません。


 次に坂柳vs天沢について。

 どちらも綾小路を認めている人物であり、どちらも他の生徒達よりも優れている者同士の対決。

 言うなれば、天才vs人工天才といった所。

 坂柳は今の段階では作中で綾小路以外に負け無しという凄まじい実力者であり、無人島試験でも3位になるなど足にハンデがあるのを気にさせない程の非の打ち所の無い完璧な天才です。

 一方の天沢はホワイトルーム生で教育され、登場時から異彩を放つ人物で、宝泉を使って綾小路の実力を測ったり無人島試験でも綾小路を擁護するような行動を取るなど綾小路を崇拝している程の綾小路に執着しています。

 その天沢の実力も非常に高く、無人島試験では堀北と伊吹の2人を相手にしても底が知れません。

 おまけに坂柳の足が悪くても暴力で仕掛けるような発言をしていることから勝つ為なら手段を選ばないような冷徹な面も窺えるのでどんな対決になるのか楽しみです。


 次は、綾小路グループについて。

 2学期が始まると綾小路が軽井沢が付き合っている事が周知され始めるので、それに伴い綾小路がグループから外れるのでは無いかと予想。

 佐倉が綾小路の事をずっと想っている状況が崩れることになるのでそれが原因で綾小路がグループから外れて、それぞれが新たな考えを持ちどう成長していくのかが今後の展開として見ものです。

 綾小路は堀北学の卒業から自分の周りの人物を成長させようとする描写が何度も描かれており、綾小路の中でこの成長という要素がストーリーの大きな転換点となると思います。

 

 次に綾小路vs八神について。

 これからの1番の楽しみポイント。

 ホワイトルーム生の完成形である綾小路とその綾小路と同等以上の実力持っており綾小路を憎んでいる八神の対決は今後のよう実を読む際のメインディッシュになること間違いなし。

 八神曰く、暴力ではなく頭での勝負で綾小路に勝つとの事で綾小路と八神との心理戦が繰り広げられるのでどうすれば勝ちなのかがキーになりそうです。

 今の所、綾小路が八神に対してホワイトルーム生である確信を得ている描写もなく、一方的に八神が綾小路を掌握しているような状況ですが綾小路が南雲の相手をしながら八神の相手をするのは無理があるように思えるので八神側から綾小路の接近するような展開になるのかもしれません

 綾小路は暴力では龍園を凌ぐ強さを持っているのは判明していますが、頭切れに関してはまだまだ未知数なので八神との対決で綾小路の本当の実力が見れるのではないか、そしてそれがホワイトルーム目指しているものがハッキリ分かるかもしれません。

 次に、石上vs堀北について。

 ひょんな事から石上に目を付けられた堀北がもしかしたら石上と対戦するかもしれません。

 綾小路vs八神はホワイトルーム生同士の対戦として描き、石上vs堀北は高度育成高等学校の生徒同士で戦うようになるととても熱いと思います。

 堀北には櫛田との対決も備えているので石上も相手にするとなるととんでもなく大変そうですが、堀北の成長という観点からするとどのように成長したかを描く良い機会になるので堀北に今一度スポットライトが当たる機会になると予想します。

 最後に綾小路と軽井沢の関係について。

 最後のページに「軽井沢恵が、宿主から切り離された時に1人で立ち上が前を向けることにある。」とあるように、十中八九綾小路と軽井沢の関係は離れていくことが予想されます。

 軽井沢はあくまで綾小路に寄生先を変えただけに過ぎないということを再度考えさせられ、綾小路の考える成長という要素をもっとも必要とする人物として描かれると予想します。

 そして綾小路はと言うと、最終的に1人となり入学以前の状態戻るということが展開としては考えられます。

 しかし、入学以前と違い綾小路には在学中に成し遂げたい目標ができたことが関係し、生徒の成長を促すようなあくまで裏方の活躍を見せてくれるのではないかと予想します。


◼️綾小路の目標について

 最後に綾小路の目標とは何かについて少し考察します。

 何度も述べたように綾小路は成長や育成といった人を伸ばすことを目標とそているのではないかと予想します。

 その理由は今まで綾小路はホワイトルームで教えられる立場にありそのカリキュラムをこなすだけの日々を送ってきたので自分以外にはあまり興味がない子供として育てられました。

 しかし、ホワイトルーム以外の教育機関に入るとクラス単位で競い合いという個人の力だけでなくクラスメイト全員の力が重要視される環境身を置くことで自分以外にも段々興味を持ち始めました。

 今まで綾小路が経験してこなかった恋愛やグループでの活動を通して他の皆に成長してもらうことで自分と同等かそれ以上の成長に期待しているのではないかと予想します。

 Aクラスで卒業することが高度育成高等学校ではゴールになりますが、綾小路の進路は既に自身で決めているという描写があり、それがあるということは綾小路に取ってAクラスで卒業することにはあまり意味が無く、仮にAクラスで卒業できても個人の力を行使しただけで在学中に何かを残すという目標とはかけ離れている為、綾小路の今後の目標はAクラスを目指すことではなく、各生徒の成長を手助けすることだと予想します。

 また、これは私の考察というより希望に近いのですが、綾小路は一之瀬なんだかんだあって付き合ったりするんじゃないかなあと思います。

 これはよう実の忘れ去られている今巻部分に当たることで、一之瀬は皆を平等にしようとする生徒で綾小路はその平等とかけ離れている思想持っています。

 この「平等」というものは綾小路には最も遠く、一之瀬に最も近いものとして捉えられ為、綾小路には一之瀬が大事にする平等という部分に惹かれているのではないかと予想します。

 まあ、これに関してはまだまだ先の事になると思いますが、今回の⒋5巻を読んで私自身はふと、こんな事を思いました。


 以上、よう実2年生編⒋5巻の感想とその後の展開予想でした。

 次巻からは白熱した対決がそこらかしこに行われるので今後も楽しみに待ちたいと思います。

 他にもこんな考察や感想などがあれば教えて頂けるとありがたいです。

 では、また。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?