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猛暑日に入りたい「ぬる湯」10選【おかわり編】

2日間にわたって「猛暑日に入りたい『ぬる湯』」をテーマに東西20カ所の温泉を紹介した。

しかし、ぬる湯の温泉をピックアップしているうちに、「あっ、あそこもよかった!」「しまった!これを忘れていた」という温泉をいくつも思い出す始末。〝落選〟してしまった湯に申し訳ないので、もう一度だけ「ぬる湯」を紹介することにした。

便宜上「おかわり編」としているが、単に紹介しきれなかった湯であって、前回、前々回で紹介した湯と甲乙つけがたい名湯ばかりだ。

①ニセコ黄金温泉(北海道)

ニセコで農業を営む夫婦が掘り当てた、手づくり感いっぱいの日帰り温泉。露天からは羊蹄山など北海道らしいダイナミックな風景が広がる。36.7℃のぬる湯がかけ流し。泡付きも見られる、温泉ファン垂涎の湯。

画像は蘭越町観光物産協会 公式サイトより

②谷地温泉(青森県)

日本三秘湯に数えられる八甲田山中の温泉宿。上の湯と下の湯の2つの源泉があり、下の湯は38℃のぬる湯。新鮮な湯が味わえる足元湧出泉でもある。

画像は谷地温泉公式HPより

③湯岐温泉・山形屋旅館岩風呂(福島県)

混浴の内湯。その名の通り、大きな岩を湯船の中に取り込んだつくりで、39.3℃の透明湯が足元から湧出している。日帰りよりも宿泊してゆっくりと味わいたい。

④山口温泉(山梨県)

36.2℃の湯がかけ流し。体温とほぼ一緒なので、湯と体の境目があいまいになる感覚を楽しめる。おまけに全身に気泡がつく、個性的で新鮮な源泉である。

⑤奈良田の里温泉・女帝の湯(山梨県)

道のどん詰まりにある秘境の日帰り温泉。泉温は41℃だが、湯船での体感は39℃以下。化粧水のようにぬるぬるすべすべするのが特徴で、夏でもずっと入っていられる。


⑥見沼天然温泉・小春日和(埼玉県)

さいたま市郊外にあるスーパー銭湯。38.4℃の濁り湯が加温されることなくかけ流しに。この手の施設でぬる湯を提供するのはクレームにつながるなどリスクもあるが、経営者の湯へのこだわりを感じられる。

⑦三瓶温泉・亀の湯(島根県)

素朴な共同浴場に、湯船がひとつ。そこに37.6℃の茶褐色の濁り湯がかけ流しにされている。鄙びた雰囲気もすばらしい、後世に残したい湯。

画像は石見観光振興協議会HPより

⑧千原温泉・湯谷湯治場(島根県)

湯治場としての歴史をもつ日帰り温泉。34℃の濁り湯が湯底からぷくぷくと湧き出している。炭酸成分が強いため、さっぱりとした清涼感も得られる。

⑨筌ノ口温泉・山里の湯(大分県)

高濃度の炭酸泉が楽しめる温泉施設。約38℃の源泉は体中にびっしりと気泡がつき、私の知るかぎり全国でも1、2位を争うレベル。炭酸泉ならではの清涼感もあって、夏に最適。

⑩湯川内温泉・かじか荘(鹿児島県)

上の湯と下の湯の2つの浴室があり、いずれも38℃前後の透明湯が足元から自噴している。いつまでも入っていられる心地よさで、ダメ人間になりそうなレベル。

画像は湯川内温泉公式サイトより

以上、プラスアルファの10湯を取り上げたが、まだ失念している「ぬる湯」があるような気がしてならない。また別の機会に紹介することとしよう。


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