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尾崎匠海くん


まだ全然知らない。INIフォルダは学校のやつと肝試しとナンジャモンジャと最新の裁判のやつしかまだ見てないし、グループのMVはLEGITとFANFAREとHANA_花しか見てない。私はCARATで、SEVENTEENが大事すぎるから、他のグループをちゃんと追える自信もない。ごめんなさいって保険で先に言っておこう。でも尾崎匠海くん、もう私の世界を変えた人。匠海くんに変えられたこの世界で、この私で、私は死ぬまで生きていくことになった。だから書いて残しておきます。



Jのオタクの頃からの友達がINIの藤牧さんにハマって、その経緯とか、人柄とかをいろいろ聞いた。仕事人間なその人にとって、藤牧さんは心身を休める場所になってくれたんだとか。寝食を犠牲にしちゃうタイプの人だったので、すごくほっとした。

私は頭のいい人が好きなので池﨑理人顔も好きだしどうかなー、西くんダンスめちゃくちゃかっこいいよな、木村柾哉さんちょっと変わった人らしい興味深そう、なんて思いつつどうもピンとこず。匠海くんは実はデビューしてちょっとくらいの時期に「え!?めっちゃ顔好き」と思っていたのだけど、その時はちょっと調べて「アホの子か……」と思って一旦置いていた。ちなみに今の自担であるSEVENTEENのバーノンさんは、すごく思慮深くて博識で、いくら話を聞いていても飽きない人。

ところが藤牧担の友達がRTした全員ミーグリのレポを読んで、メンバーのほとんどが爽やかで優しいアイドル対応をしている中、匠海くんの「うん、そう!えっとね!」みたいな、声が聞こえてきそうな文面が目に留まった。失礼ながらどう見ても不器用、だけどそれがすごく「いい」と思った。

あの時一旦置いてたけど、"今"かも。そう思って、YouTubeで名前を検索して、一番上に出てきたまとめ動画を見た。キラキラアイドルでいじられキャラ。いろんな面白エピソードの後に、こんな映像が入っていた。木村柾哉リーダーに感謝のメッセージを伝えることになったのだけど、序盤で急に涙がこみ上げてしまう。マジで泣いてるの!?と周りは騒然。匠海くんはマジ泣きしながらも、しっかりはっきりと最後まで言い終わる。柾哉リーダーはありがとうとハグしてくれる。

その日実は、毎週のルーティンになっている両親とのテレビ電話の後だった。もういちいちストレス受けてたらキリがないから慣れたけど、感情的になったら負けというか、論理的に話さないと両親は私の話を聞いてくれないし賛同してくれない。そうでなくとも本当の思いを話そうとすると泣きそうになりがちなたちなので、感情を波立たせないようにするためにいつも必死だ。それで当たり前だと思っていた。

だけど匠海くんのその姿を見て、「泣いてもいいんだ」と、自分の中の何かがすっと大丈夫になる感覚があった。自分はずっと苦しかったし嫌だったんだと、そのおかげで気づくこともできた。

それで藤牧担の友に、「私やっぱり尾崎匠海かも」と報告して寝た。それが2月末。


それからすぐに学校コンテンツを見た。SEVENTEENのドッカンドッカン笑わすバラエティに慣れている身としてはふわ〜っとしててやさし〜って感触だったけど、日本のバラエティでこんなに人を傷つけないものがあったんだな……と衝撃だった。マジでみんないい人。

その時ブワーッと書いたメモから匠海くんについての文章を一部抜粋。

「何もかもにまっすぐで一生懸命でちょっと強がりで、この人をバカにするような人間にだけはこの先一生なりたくないなと思う そんなやつになったら人間が腐る どんなに勉強ができても!君をバカにするハーバード卒よりも君のほうが100万倍えらい」

尾崎匠海をバカにするような人間になったら有無を言わさず殺してくれ! これは今も思っている。

ただこういうことを思えるようになったのは、知性枠の頂点にもうバーノンさんがいて、年末から年明けにかけてくらいの時期に「もうずっと変わらないな」という確信が持てたからだと思う。SEVENTEENの後輩グループでもキラキラした子を好きになったし、自分の中でフェーズが変わった気がする。

それから肝試し回を見て、匠海くん実は地頭いいんでは? と思った。今自分が何をすべきかを冷静に判断して行動できて、めっちゃかっこいいし強い。

あと、日プ2はリアルタイムでも遠巻きに観測していたので改めて梨乃さんとのあの伝説のシーンを見返して、今との目つきの違いにびっくりした。あれから今に至るまでに、ものすごく内面の変化があったのだろうなと思う。正直私は今の自分の外見に自信を持てていないのだけど、「人はこんなに綺麗になれるんだ」という感動と、だから私も自分らしさを追い求めればもっと輝けるかもしれないという希望になった。

一人で30分くらい喋っていたラジオも聴いた。「話すのが苦手」と自分でも言っていた通り、まさに私が最初に見たミーグリレポみたいな不器用な話し方で、でもだからこそ、この人は本当のことを話そうとしているんだというのがひしひしと伝わった。「うまく話せなくてもいい」じゃなくて、「うまく話せないからこそいい」と思った。

私も、書くのは得意だけれど、口頭で話すと考えをまとめたり言葉を選んだりするのに時間がかかって、聞いている人を待たせてしまう。待たせていることに焦ってもっとうまく話せなくなる。頭をフル回転させてうまく話せるようになりたいと思っていたし、冗談に逃げたりもしていた。でも、うまく話せないことって、素敵で、素晴らしいんだ。匠海くんを通してそう気づけて、今まで肯定できなかった自分を肯定できるようになった。


藤牧担の友に会って、INIの話をいっぱい聞いた。藤牧さんと匠海くんは大親友らしい。前一緒に好きだったグループでもダチな2人を担当していたから、不思議だな〜鏡なのかなと思った。友達が好きになるのは省エネなほう、私が好きになるのは燃費が悪いほう。

実はCARATになってから、CARATが好きすぎて、CARATが居心地よすぎて、もうCARATしか大事にできないんじゃないかと思っていた。2月には、Jヲタ時代からの別の友達に会って、ちょっと合わないかもなと思って距離を取るようにしたばかりだった。

だけど藤牧担の友達とは本当に本当に楽しくて、お互いにお互いの人生を見守って応援していることがよくわかるし、お互いの変化をリアルタイムで共有できていることが嬉しい。一生物の縁だと思って上機嫌で帰った。


その週末に匠海くんの「ウエディング」という曲のカバー動画が投稿された。何回も見て、何回も聴いた。顔を見ると安心する。顔自体も好きだけど、表情が好きで、笑顔が好きで、表情と表情の間にちょっとイーッてする表情が好きで、歌声に込められた感情が好きだ。

ウエディングのところ申し訳ないけど、匠海くんに対しては結婚したいとか付き合いたいという気持ちがない。(バーノンさんとはマジで付き合いたいし結婚したい。)

匠海くんは星だ。鍵垢のツイートを引用する。

「今まで知らなかった星座を教えてもらって、そのうちの一つの星がひときわ輝いているので名前を覚えて、夜空は当たり前にずっとあったしこれからも毎日同じ帰り道を歩いて今までと同じ夜空を見上げるけど、でも新しい星を知った夜空は昨日までの夜空とは確実に違うものになった、尾崎匠海はそんな感じ」

匠海くんとこれまでを共有してきて、この曲の感謝を自分のことだと受け取れる人たちには、もちろん羨ましさがある。だけど妬み嫉みじゃなく、前向きな憧れだ。今ここにある光をそっと大事にして、いつかちょっとでも同じ景色を見られたら。


その翌日は大学のゼミの同期に会った。お互い社会人になって変化がいろいろあって、その人は入社1年目が本当に大変そうだったから、今かなり余裕ができて自分のことを大事にできるようになったみたいで、すごく嬉しかった。やっぱり、お互いの変化をこうして報告し合えて幸せを願い合えることが、すごく幸せだった。

今まで人と会うとかなりの確率で疲れ果てて帰っていたのだけど、全然それがなかった。楽しくて、幸せで、そういうポジティブな感情を今まで大事にできていなかったことに気がついた。うまく話せなかったことで自己嫌悪を感じたりもしない。本当の話ができた自分が嬉しかった。今まで人と会って疲れていたのって、人が嫌いだったんじゃなくて、自分が嫌いだったのかもしれない。

帰りに、LINE MUSICの匠海くんチョイスの公式プレイリストに入っている曲を聴いた。AAAもLDHも実は苦手意識があったし、ついでに言うと匠海くんが大好きなアニメも避けてきた文化だったけど、匠海くん越しに見るとキラキラ輝き出す。

何よりも、何百回と聴いてきたはずの嵐のPIKA★★NCHI DOUBLEとTroublemakerの歌詞が初めてくっきりと入ってきて、めちゃめちゃ泣きながら歩いた。

「周りを気にして 見た目も気にして
何が本当か 分からず歩いてるんだ」
「いつまでも語り続ける 永久と希望の歌を
たとえ今だけと分かっていても」

嵐「PIKA★★NCHI DOUBLE」 

「完璧なんてない」
「誰にもゆずれない 胸の奥には
光があるよ」

嵐「Troublemaker」

たった1ヶ月足らずで、私の見える世界は一気に変わってしまった。これからだって相変わらずネガティブに悩むこともたくさんあると思うけど、でももう夜空には新しい星が輝いている。あれを見失わなければ大丈夫だ。


匠海くんの夢が叶っていって、祝福されているこの世界が大好きです。器用にできるかわからないけど、できるだけ、大事にしていけたらと思っています。




追記:こんなに読まれると思ってなかったから、もっと全部書いとけばよかった!
まっすぐな真面目さ、エンターテインメントのキラキラを心底信じているところ、惜しみなく最高の顔面を見せてくれるところ、星である理由はまだまだ無数にあります。

話し方にフォーカスを当てたのは、私が気になった最初のきっかけの一つだったと同時に、話すのが不得意だと言っていた匠海くんに、そこが素敵なんだとあわよくば知ってほしかったから。誰か伝えてきてください。


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