栄華のバロック・ダンス

この本は絶版だけど、浜中康子氏は他にも同様の本を出している。
バロックの組曲は舞曲なのでこの手の書籍は参考になる。

栄華のバロック・ダンス

以前もこの本を取り上げてたんだった。

チェンバロのレッスンを受けている時、色々な講習会もあって、その中のひとつがバロック舞踏の講習会だった。

アルマンド、クーラント、サラバンド、ジーグ…。
楽譜の表題を見ただけではどんなものなのかわからない人が多い。
楽譜には書かれていない暗黙のルールもたくさんある。
当時はそんなことを都度書かなくても舞曲の名前を書けば当然みんなわかっていたし踊っていた。
我々現代人はその暗黙のルールを知らないし踊れない。
でも実際に講習会でその舞曲のステップで踊ってみれば、自ずとその舞曲をどう弾けばよいのかわかってくる。
そのための舞踏講習会だった。


メヌエット

例えばメヌエット。
「4分の3拍子で穏やかな性格を帯びた音楽」なんて説明じゃわからない。
実際、舞踏譜には6拍子で記されていて、1回のメヌエット・ステップはこの6拍が必要になる。
演奏上は2小節で1セット、1小節を大きな1拍としてとらえると、2拍子のような感覚で弾くことになる。
そういうことって、鍵盤の前に座って楽譜とにらめっこしていくら練習したところでわからないんだよね。

バロックの組曲や舞曲をどう弾いたらよいのかわからない。
そんなぼやきをよく耳にするけど、まずは踊ってみましょう、と言いたい(笑)