【解析】転がり軸受けの診断法について
皆さんこんにちは。振動くんの独り言の投稿です。
本日は、転がり軸受けの良否の判定方法について投稿したいと思います。
前回の投稿で、軸受けには大別して「転がり軸受」と「すべり軸受」の2種類があることをお知らせしています。詳細は以下を参照して下さい。
本日は、転がり軸受けの良否診断方法について記載したいと思います。
通常の教育課程では教えてもらえない事が盛りだくさん掲載されていますのでぜひ覗いてみて下さい。
1、ベアリングの劣化要因について
転がり軸受けには、ベアリングというものが使われています。このベアリングの劣化要因を図1に示します。
ベアリングの劣化要因の中で特に異物の混入や油切れ等の物理的な要因が発生すると、ベアリングに焼付けや傷が発生し、これらの現象が進行・悪化して行くと最終的には、ベアリングそのものの破損につながって行きます。
2、転がり軸受けの診断分類
転がり軸受けを診断する方法として、大きく以下に揚げる3つの診断方法があります。
潤滑油の分析診断・・・・・・・ 潤滑油の分析技術が必要
聴音棒等による音による診断・・ 長年の経験が必要
軸受け診断技術による診断・・・ 簡易診断による技術
3、簡易診断による診断方法
現在最も注目されているのが、簡易診断による軸受け診断方法です。特にエンベロープ処理を用いた診断が有名ですので、その方法について記載します。
4、エンベロープ処理の説明
下図2に示す一連の流れがエンベロープ処理の流れです。
ベアリングに傷が発生すると、ベアリングの玉による衝撃波形が発生します。この衝撃波形は打撃波ですので、ベアリングの玉の固有振動数が含まれています。
この固有振動数の周波数は高い周波数の範囲(高周波領域)に発生するため、図2.2の10kHz前後の波形をバンドパスフィルター処理で取り出します。
バンドパスフィルター処理した波形をFFT解析することで、どのベアリングの玉に劣化が生じたかが解ってきます。
5、エンベロープ処理で判断できること
これから先は有料記事です。
閲覧頂きましてありがとうございます。
次回の投稿をお楽しみに。
有料記事は、測定した加速度波形の具体的なエンベロープ処理方法とCF(クレストファクター)を用いた診断方法について記載しています。
かなり専門的な分野です。
6、エンベロープ処理の具体的な流れ、その1
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