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【レース回顧Vol.311】第68回京王杯スプリングC

レース結果・収支

1着【-】レッドモンレーヴ(2番人気)
2着【▲】ウインマーベル(7番人気)
3着【△】ダディーズビビッド(6番人気)
・・・
6着【△】ゾンニッヒ(3番人気)
7着【◎】ラウダシオン(9番人気)
・・・
11着【○】ダノンスコーピオン(1番人気)
・・・
馬複10点ハズレ
レース収支:-1,000 累計回収/投資:57,750/64,700(89.3%)


率直な感想

過去に◎を打った馬というのはその当時何らかの理由で推していたはずで、一回凹んだだけですぐに見限ると大抵手痛いしっぺ返しを喰らう。今回なんてまさにそう。中山より東京のほうが良いタイプだし、せめて抑えには入れておけよって話。


テーマの振り返り

高松宮記念組は黙って買え→ビンゴ!

格落ち戦の効果抜群で、目下3連勝中。二桁着順から巻き返して勝ったレッドスパーダ、ダノンスマッシュ、ラウダシオンはいずれも高松宮記念が重または不良馬場で力を発揮できなかった。

高松宮記念10着ウインマーベル(7番人気)が2着、高松宮記念11着ダディーズビビッド(6番人気)が3着。勝利は逃したが、出走4頭中2頭が馬券に貢献。美味しい。

迷ったら内より外を買え→ビンゴ!

内枠が来ないというより外からのほうが来れるといった印象。Bコース替わり当週で内に先行馬が密集することで、外差し(または外から先に抜け出しor被せ差し)が決まり易いということなのかもしれない。

1~3着はおろか、掲示板に載った5頭全てが二桁枠番。内枠に入った人気馬はダノンスコーピオン(1番人気)が11着、ゾンニッヒ(3番人気)が6着とそれぞれ凡退。このレースの内枠は包まれて終わるパターンが多く、ダノンスコーピオンは内で揉まれている間にレースが終わってしまった。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

レース前の見解

  • 今週は日曜から月曜にかけて合計42.5ミリ、木曜にも18ミリの雨が降って馬場が湿潤。火曜に芝刈り、水曜から木曜にかけて散水を実施。含水率は4コーナー15.1%、ゴール前16.1%。土曜朝時点のクッション値は9.2。天気は下り坂の予報だが雨量は少なめ。良~稍重馬場を想定。

  • 2回開催は今週(7日目)からBコースを使用。内側の傷んだ部分がカバーされてフラットな状態に戻ったが、元々内も使えていたため影響は少なそう。トラックバイアスはフラット、馬場が渋ったら外差しを想定。

  • ペース想定:平均(テン3ハロン34秒台、1,000M通過58秒台)

  • ベレヌスの単騎逃げ。これに続きそうなのはゾンニッヒ、ダディーズビビッドぐらいで他は軒並み後ろからの馬。展開妙味は先行勢。レースの時間帯は先週のNHKマイルCと同じく強い南風(5m/s)の予報で、3~4コーナーが逆風になる。直線に向いてから差せそうな馬に注目したいが、前もそれなりに残りそうではある。真後ろから行きそうな馬は割引。

レース指標

LAP:12.4-11.0-11.5-11.7-11.3-11.0-11.4
勝ち時計:1.20.3(良) テン3F:34.9 上がり3F:33.7

レースの振り返り

タイムトゥヘヴン、カルリーノが行き脚付かず後方へ。レッドモンレーヴも前の争いを避けて下がっていった。ベレヌスが想定通りハナ、ラウダシオンが外から仕掛けて2番手も若干持って行かれ気味。ピクシーナイト、ウインマーベル、ダディーズビビッド辺りが好位を形成。ゾンニッヒ、ダノンスコーピオンはこれらの直後を追走。テン3ハロン34秒9はこのクラスにしては遅い通過。これは前が残りそう。

直線に向き、ラウダシオンが持ったままでベレヌスに並びかける。直後の外ではダディーズビビッドとウインマーベルがスタンバイ。ゾンニッヒも来てるし。はい、当たった。楽勝だったなこのレース。さあ、どの組み合わせが来るのかな~と思って見ていると、外から凄い勢いで何かが飛んできた。レッドモンレーヴ!お前、ここで来るのかよ・・・。

レッドモンレーヴはスタートから下げて馬群の後ろに入れ、先行勢が内に寄っていったことで相対的に外の進路を確保。直線は労せずしてフリースペースを確保してそのまま差し抜け。GIIにしては緩いレースで、悪い言い方をすれば恵まれた感が強いが、今日のところは完勝だった。

向こう正面で内で固まる先行勢。
レッドモンレーヴ(赤矢印)は後ろに下げただけで外フリーの好位置確保。
直線は全馬ほぼ一団の瞬発力勝負。
レッドモンレーヴ(赤矢印)は4角10番手から悠々差し抜け。

ウインマーベルは4コーナーから仕掛けて前を追っていき、ラストは壮絶な叩き合いから抜け出してきた。ここ2戦は枠がしんど過ぎただけで、本来はこの位は走る。ダディーズビビッドは道中折り合いピタリ、直線もギリギリまで追い出しを待って勝ちに行く競馬が出来ていた。詰めが甘いのは引き続き課題。

ゾンニッヒは道中馬群の中を走っていて、直線に向いたところでウインマーベルの後ろから外へ持ち出し。待って差しでやったかと思ったが頭が高くてスピードが乗らず、モタつくところをレッドモンレーヴに差し切られてしまった。このレースに関してはレーン騎手は上手かった。ラウダシオンはほぼ完璧なレースをしたがラストの上がり勝負で太刀打ち出来ず。レースの上がり3ハロン33秒7、レッドモンレーヴは32秒6の脚を使っていた。

ダノンスコーピオンは懸念通り終始馬群の中に閉じ込められ、直線は分厚い壁に遮られて後追いのままレースが終わってしまった。ただ脚を余した感じはなく、進路を確保できていても突き抜けていたかどうかは怪しいところ。次走人気落ちでも評価は微妙。

前が開きそうで開かず、追いかけるだけで終わるダノンスコーピオン(黄矢印)。

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