見出し画像

【レース回顧Vol.200】第54回函館2歳S

レース結果・収支

1着【△】ブトンドール(4番人気)
2着【◎】クリダーム(3番人気)
3着【-】オマツリオトコ(8番人気)
4着【▲】ゴキゲンサン(10番人気)
・・・
9着【△】アスクドリームモア(5番人気)
・・・
11着【○】ミシェラドラータ(2番人気)
・・・
馬複10点的中!(20.9倍)
レース収支:+1,090 累計回収/投資:84,870/83,500(101.6%)
※ノーベット収支:0 ノーベット累計収支:+2,980


率直な感想

何故大衆は前走逃げ切った馬から買うのだろうか。開幕直後の綺麗な馬場のデビュー戦と開催最終週の荒れた馬場の既勝馬相手の重賞を並列に扱うこと自体が滑稽。一昨年のモンファボリ、昨年のポメランチェ、そして今年のスプレモフレイバー。全部飛びました。これが答えです。それでも来年も逃げて快勝した馬が1番人気になるんでしょ?ここまでパターン化出来るレースは珍しい。


テーマの振り返り

前走ハナを奪っていた人気馬は疑え→ビンゴ!

逃げ切り勝ちの馬は人気を集めて飛びやすい。2020年はハナを奪って独走、5馬身離してレコード勝ちしていたモンファボリ(1番人気・単勝1.5倍)が13着、昨年もハナを奪って4馬身差勝ち、1分7秒9のレコード勝ちしていたポメランチェ(1番人気・単勝2.2倍)が7着に沈んだ。

今年も逃げ切り勝ちのスプレモフレイバー(1番人気・単勝3.5倍)が8着に沈んだ。そりゃ自分以外にも前に行ける馬がいるんだもん。揉まれたり追い上げたりする競馬に対応出来ず飛んでも文句は言えない。少なくとも3年連続で同じパターン。

同コースで勝ち上がった母父サクラバクシンオーはガチ→ビンゴ!

今年はクリダーム、スプレモフレイバー、アスクドリームモアの3頭が該当する。この3頭を買って当たりとか、競馬はそんなに簡単ではないとは思うが・・・。

母父サクラバクシンオー(父ハーツクライ)のクリダームが2着。スプレモフレイバーを前述のテーマで切って、アスクドリームモアも連闘でダメと判断すれば実質クリダーム一択だった。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

今週は月曜を除いて雨模様で、水曜は10.5ミリの降雨を記録。金曜朝時点の含水率は4コーナー14.8%、ゴール前13.0%、レース当日も雨予報で稍重~重想定。6週連続開催の最終週でBコース使用でも馬場の内が悪く、常識的には外差し。ちなみに強い東寄りの風が吹く(9~10M)という予報が出ており、スタート直後から強烈な逆風になり逃げ馬の消耗が大きそう。展開予想はあってないようなものなので割愛。

レース指標

LAP:12.3-10.7-11.5-11.9-12.3-13.1
勝ち時計:1.11.8(稍重) テン3F:34.5 上がり3F:37.3

ニーナブランド、クリダーム、スプレモフレイバーの先行争いからクリダームが抜け出してハナ。スプレモフレイバーは1馬身程控えて2番手からの競馬。直線に向いてクリダームがスプレモフレイバーを振り切ってセーフティーリードを築くも、ブトンドールが大外から末脚全開で差し切る。馬場が渋って時計が掛かり、前で押し切るにはしんどい状況。ラスト1ハロンは13秒1を要した。


好走・凡退馬寸評、補足

1着【△】ブトンドール

道中内の様子を見ながら内に入れる機会を窺うブトンドール(赤矢印)。
4コーナーで外を捲って差し込むブトンドール(赤矢印)。
クリダーム(青矢印)は内ピタ逃げ込み態勢、オマツリオトコ(緑矢印)は大外一気。

スタートを決めた上で内の出方を見ながらの追走。内に入れず、終始外を通らされたが行きっぷりは良く、4コーナーで前にいたゴキゲンサンを外から追い抜きつつ早めにスパート。かなり外を回ったが、馬場の良い外を通って綺麗に差し切った。デビュー戦でこういう勝ち方をしていたし、特に驚きはない。函館以外、距離延長、時計が出る野芝で通用するかは別の話。

2着【◎】クリダーム

クリダーム(赤矢印)は直線に向いた直後も持ったまま。
直後のスプレモフレイバー(青矢印)のほうが先に手綱が動き始める。

スタートが速い馬で、今回も内からスッと前へ。促さずとも先行争いに楽々絡んでいって、スプレモフレイバーとニーナブランドの出が緩いのを確認した上でハナに立った。4コーナーから直線に向くところでも持ったまま、スプレモフレイバーを余裕で引き離して楽勝するかと思ったが最後に捕まった。これが開幕週なら楽勝だっただろうが・・・。

3着【-】オマツリオトコ

全く付いて行けず、一頭だけ置かれるオマツリオトコ(赤矢印)。

ゲート出が甘かった上に行き脚も全く付かず、付いて行けないといった感じで離れた最後方を追走。4コーナーでもまだ最後方にいて、迷わず大外をぶん回し、馬場の良い大外を通って突っ込んできた。ただこの3着は展開のアヤで評価には値しない。スタート後の行き脚を見る限り、やはりダートの方が良さそう。

4着【▲】ゴキゲンサン

直線に向くところでニシノシークレット(緑矢印)が壁になるゴキゲンサン(赤矢印)。
早々に外を捲ったブトンドール(青矢印)の進路はガラ空き。

スタート後にフラついて行き遅れたが、楽々リカバーして先行集団を見る位置を追走。3コーナー付近でアスクドリームモアに捲られ、4コーナー付近でもブトンドールに捲られて内に入り、すぐ前にいたニシノシークレットが壁になって追い出しが遅れてしまった。勝負どころで後手を踏みまくった結果の差し遅れ。勿体無い。

9着【△】アスクドリームモア

スタートして外に吹っ飛んでいくアスクドリームモア(赤矢印)。
実質16番枠からの競馬。何してんねん・・・。

スタートしていきなり外に吹っ飛んでしまいリカバー不能。後方追走から3コーナー手前で勝負の捲りに出て3番手まで押し上げたがこの時点でヘロヘロ。直線では外差しに全く抵抗出来ず後ろに下がっていった。大外枠から更に大外に行ってしまってはどうしようもなかった。

11着【○】ミシェラドラータ

行き遅れてポジションが取れず、馬群の後ろを追走するミシェラドラータ(赤矢印)。
4コーナーでミスヨコハマ(青矢印)に進路を奪われ、
行き場を失くして後退するミシェラドラータ(赤矢印)。

デビュー戦と同じく出遅れて後ろからの競馬。道中前を捌けず馬群の後ろを付いていくしかなく、4コーナーもゴキゲンサンに蓋をされて外に出せず、内からミスヨコハマに来られて進路を失くして後退。これで一気にポジションを落とし、最後方付近の内という最悪の位置取りになってしまいジ・エンド。スタートが下手な馬は何かと苦労する。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?