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【レース回顧Vol.113】第46回エリザベス女王杯

予想に際しては一頭ずつコメントを付しているのだが、アカイイトについてはそこそこ良いことを書いていた。しかし3着までだろと思った。まさか4角外前から突き抜けるとは・・・。このレースと関係無いが、アカイイトが初勝利を挙げた時の2着馬がパンサラッサ(20分前に福島記念勝ち)というのは何とも趣深い。

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アカイイトが若干出遅れた以外は横一線のスタート。シャムロックヒルが先手を窺う。レイパパレは抑えている。

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シャムロックヒル、ロザムール、そしてウインマリリンと続いて、レイパパレは4番手。アカイトリノムスメはリュヌルージュと並んで5番手に入る。

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ウインマリリンが指定席の3番手に鎮座。レイパパレはその直後で手綱を抑えながらの追走。ソフトタッチのルメール騎手を以てしても掛かり気味。アカイトリノムスメも若干突っ込んだ追走で、何となくキナ臭い感じがした。

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シャムロックヒルがリードを有したまま3コーナーをカーブ。レイパパレは痺れを切らせて3番手、内からウインマリリンに並びかける。この時、アカイイトは後方の大外を進んでいた。

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レイパパレの仕掛けは素人目に見ても早かった。ルメール騎手も本意ではなかったと思う。しかしウインマリリンが内を開けて走っていて、レイパパレは進んでこのスペースに突っ込んでいった。・・・それにしても大外のあのピンクの帽子、脚良いなぁ。

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レイパパレが手綱を絞って余力をアピールしながら先頭。おっ、やれるのか?ランブリングアレーが早めに動いて3番手、アカイトリノムスメも外前から前を交わしに行く。ステラリア(青)は大外、クラヴェル(緑)は最内強襲の構え。・・・それにしてもさっきから何だあのピンクの帽子(アカイイト、黄)。滅茶苦茶手応えいいやん。

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「外からアカイイト、アカイイト!」んん?理解が追い付かない。何だって?

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私は何のレースを見てるんだっけ?先行勢がグダグダで、後ろから色々突っ込んできて・・・。何だこりゃ。こんなの、みんな外したでしょ。今日はみんながハズレ仲間で嬉しい(錯乱)。

ロザムールがハナ、レイパパレは2番手。シャムロックヒル、ウインキートス、ウインマリリン辺りも差がなく続く。アカイトリノムスメはレイパパレをマークして早めの競馬。ペースはそれほど速くなりそうにないが上位人気は揃って前。力の要る馬場状態も相俟って直線は上がりを要す消耗戦。展開妙味は差し。

言ってることはビンゴ。分かってる、知ってました。しかし結局人気どころに印を打ってゴニョゴニョ・・・。レイパパレも、アカイトリノムスメも、ウインマリリンも、みんな揃って撃沈。展開予想した意味が無い。他人と同じ結論に陥ったら負け。◎ウインマリリンで○アカイトリノムスメとか、今すぐホームセンター行って菜羽買って句備津って師ぬべきレベル。

1着-アカイイトはスタートで遅れていつも通りの後方待機策。3コーナー過ぎからの進出が大当たりで、アカイトリノムスメと並んで4角外前からスパートしてものの見事に突き抜け。内前天国(当時)の阪神で大外なで斬って勝った垂水Sの内容が優秀で、GIでも3着ならあるだろとは思った。馬複しか買わないので印は回さなかったが、まさか勝っちゃうとは想定外。

【-】アカイイト
マーメイドSの直前に行われた垂水Sで大外一気の離れ業を披露。馬格があり力の要る馬場でも差してこれる。格下だが3着ぐらいならありそう。

2着-ステラリアはスタートを決めて行き脚も普通。1コーナーで外に出して進路を確保、4コーナーでアカイイトの後を付いていくような感じで進出。ただ直線に向く時の加速で置かれてしまい、直線一杯を使っての追い込みで内の争いを交わし切った。キズナ産駒が引っ張った流れでキズナ産駒がワンツー。これも赤い糸で繋がっていたのか?とりあえず、タフな展開では母父欧州系(Motivator)は覚えておく。

【-】ステラリア
秋華賞はスタート直後に前を締められて後方待機が確定、直線後方外からの追い込みも及ばず。位置を取れたとしても差し切りまでは疑問。

3着-クラヴェルは内で控えて後方待機。そのまま内を回ってきて、内の狭いところを縫うようにして追い上げ。前がグダグダになったところを内から掬っていった。ロスが多い競馬ながらよく頑張った。内突きマイスター。差し展開でこういう決め打ちは効果的。

【-】クラヴェル
ここ3戦はラスト猛追で上位喰い込みも軽ハンデのアシストあり。定量戦では今回出走の一通りの相手の後塵を拝しているし、ここでは足りない。

6着△レイパパレは最内から抑えに専念、他に行かせた上で4番手の内に入ったがやはり行きたがっていた。4コーナー手前で躓くようなシーンもあり、とにかく早く追い出してくれオーラ全開。直線で早々と先頭に立ったところで大人しくなったが、案の定追って伸びず。このペースでも行きたがるのは問題。2,200Mは気性的に合っていない。

【△】レイパパレ
宝塚記念は悠々2番手追走も先に苦しくなり、オールカマーはグローリーヴェイズの早捲り展開で劣勢。距離は正直ギリギリ。前で残せるかどうか。

7着○アカイトリノムスメはスタートしてからレイパパレを徹底マーク。控えに回ったレイパパレの外を取ったものの、自身も行きたがって前に出そうになっていた。道中で溜めが作れなかった結果直線の伸びは案外で、坂下でランブリングアレーとアカイイトに挟まれて後退。そこから盛り返す力は残っていなかった。この馬も本質的に長距離は向いていない。

【○】アカイトリノムスメ
秋華賞で今秋の阪神の馬場を攻略済み。今回はレイパパレを見ながらレースを進められそうな好枠をゲット。古馬相手でも通用。

9着▲ランブリングアレーはスタートしてから様子見で中団の内。3コーナー手前から内を通って徐々に進出、4コーナーでレイパパレの背後を取って3番手に上がって直線へ。これは完璧に嵌ったかと思ったが、積極的に仕掛けた分伸びを欠いてしまった。想定よりも前掛かりの競馬になったのが敗因。これで負けたら仕方ない。

【▲】ランブリングアレー
オールカマーは勝負どころで外を捲られ、馬群に包まれてスパートが遅れるロス。力の要る差し展開は望むところで引き続き注目。

10着△ウインキートスは道中はすぐ内にステラリアがいる位置で、想定よりも下げてきた。ただ4コーナーで膨らんだ外を回せず、直線に向いてもまだ後方という苦しい位置取り。途中ステラリアと併せの形になったが、坂を上り切ったところで置かれてしまった。全てにおいて後手。ただ今日の展開では前に行ったところで出番無しだった。

【△】ウインキートス
オールカマーは叩き2戦目で馬体が絞れ、直線好反応で差して2着。この枠からなら外から被せて行けるし、外前から自在に脚を伸ばせそう。

16着◎ウインマリリンは押して位置を主張し、レイパパレに先んじて3番手の「定位置」を確保。3コーナーから4コーナーにかけても3番手をキープしていたが、4コーナー出口で周りが加速するところで付いて行けず馬群に呑まれてしまった。直線は全く反応せず、横山武史騎手は観念して流していた。やはり中間熱発の影響があった模様。当然今回の結果はノーカウント。

【◎】ウインマリリン
オールカマーは直線で前が詰まりかけながら進路を修正して楽々突き抜け。昨年も差し展開で唯一前で踏ん張って4着。普通に回ってくれば勝ち負け。

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