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【レース回顧Vol.44】第81回皐月賞

まあアレだ、エフフォーリア強過ぎ。ここでコケてダービー勝負とばかり思ってました。これでダービーは単勝1.3倍ぐらいかな。ダノンザキッドは前走以上に発汗が酷くてスタートする前から終了気配。結局4コーナーで馬群に呑まれてブービー負け。二強の明暗はハッキリ分かれた。絶不調の私が選んだのはダノンザキッド。まー、そういうことです。

20210418中山11R(1)

外でタイトルホルダーが好スタート。対照的にアサマノイタズラは少々出負け。青色の帽子2頭、エフフォーリアとダノンザキッドも無難なスタートから前へ。

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タイトルホルダーの内からワールドリバイバル、ダノンザキッド、エフフォーリア。アサマノイタズラも押し上げてこれらを追い掛けていく。やはり流れは速くなりそう。

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最初のコーナーでワールドリバイバルがハナを取り切り、タイトルホルダーは2番手。直後の内にエフフォーリア、外にダノンザキッド。その直後にアドマイヤハダル@ルメール。きっちりイン確保か。やっぱ上手いわこの人。

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タイトルホルダーは手綱を引っ張って我慢の追走。エフフォーリアとダノンザキッドの後ろでアサマノイタズラも行きたがっていた。

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4コーナー手前。タイトルホルダーが早くも先頭を窺う勢い。この外には3コーナー過ぎから我慢し切れない感じで上がって行ったレッドベルオーブ、ダノンザキッド。エフフォーリアは内で虎視眈々。

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おや、タイトルホルダーが内を締め切れていないぞ。ワールドリバイバルとの間にできた1頭分の隙間にエフフォーリアが切り込む!一方でダノンザキッドは外を捲り切れていない。というか、手応えが怪しい。

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4コーナー手前。この時はワールドリバイバルが最内を陣取っていて、エフフォーリアはワールドリバイバルとタイトルホルダーの間を割れそうで割れない。

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4コーナーを周り終えるところでワールドリバイバルが後退。タイトルホルダーが先んじて、レッドベルオーブのマークから抜け出した際に外に振れて1頭分の隙間が出現。これは貰うよね。

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結果としては内前ワンツースリー。内から2頭目を通ったエフフォーリア(黄)とタイトルホルダー(青)の一騎打ちの様相。その直後にはステラヴェローチェ(緑)がスタンバイ。レッドベルオーブとダノンザキッドは外を捲り切れず。後方の馬は軒並み外に振られていた。

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残り200M。一騎打ちにならない。エフフォーリアが独走状態。後ろからの追撃が遅く、タイトルホルダーも2番手で残りそうな感じ。レッドベルオーブの3番手は風前の灯火。外アドマイヤハダルの脚色が良い。

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しかし後ろから何も来ない。いや、来れない。何なんだこの強さは。タイトルホルダーは普通の年なら勝ち馬クラス。内ステラヴェローチェ、外アドマイヤハダルはタイトルホルダーに追い付くのが精一杯。

7枠の2頭、ワールドリバイバルとタイトルホルダーによる先行争い。アサマノイタズラ、グラティアス、レッドベルオーブも位置を取りに行きそう。エフフォーリア、ダノンザキッド、ラーゴムも外から被されるまでに前へ。人気2頭を含めて前が賑やかで、展開的には差しが優勢。前半突っ込んだ流れで差して好走のある馬に注目したい。

言いたいことは分かるがちょっと違う。前に行く馬が揃っても、何が引っ張るかによって流れが決まる。ワールドリバイバルがハナを取り切り、タイトルホルダーが2番手で我慢したことで1,000M通過は60秒3の平均ペース。前が固まり気味で後方各馬は外に流れ、内の悪いところを通ってもスピードが落ちなかった3頭が上位を形成した。

1着△エフフォーリアはスタートから押して前に取り付き、ワールドリバイバルの直後で3番手を確保。外にダノンザキッドが陣取って外には出せない状況。そのまま内を通り続け、4コーナーでも控えたまま。直線に向くところで内の1頭分の隙間に入っていき、楽な感じで直線抜け出した。グレード制導入以降、皐月賞でコンマ5秒以上の着差を付けて勝った馬は1994年ナリタブライアン、2011年オルフェーヴルに続いて3頭目。二年連続無敗の三冠馬誕生フラグ?

2着-タイトルホルダーは絶好のスタートから楽々前へ。ただハナには立たず、2番手で我慢させる作戦。何度も行きたがったり、3コーナー手前でレッドベルオーブに来られたりとスムーズな競馬ではなかったが何とか凌ぎ切った。今日のところはどう乗っても2着が天井だった。

3着△ステラヴェローチェは内枠から抑えて馬群後方の内。もう一段前にいたかったが已む無し。折り合いは抜群、4コーナーは内に拘って相対的にポジションアップ。前にいた馬が軒並み外に行ったことで内はがら空き、馬場の悪いところを通って追い上げてきた。位置取りが完璧に嵌っての3着。実力で来たとは言い難く、着順ほどの評価は与えられない。

7着▲ディープモンスターは馬なりで進めて後ろから2番手。向こう正面に入ってからは落ち着いた流れになり、3コーナーに差し掛かった辺りで押し上げ開始。4コーナーで外を回したヴィクティファルスの更に外を回したことで大きく外に膨れてジ・エンド。あんな位置取りでは絶対に来れない。

8着○レッドベルオーブは大外ということでポジショニング自在。中団の外に陣取ったが、流れが落ち着いたところで我慢が利かず次第に前へ。3コーナーで3番手付近まで上がり、タイトルホルダーの直後からこれを追ったが直線で離されてしまった。馬場の内は荒れていて、持ち前のスピードも封じられた。我慢する競馬も向いていない。

13着△ラーゴムは行きたい馬だらけの中で行きそびれて一段後ろからの競馬。ただ1コーナーでゴチャついたところで早速行きたがって、道中馬群の中でも頭が高かった。結果、4コーナーで既に手応えが怪しく、何も出来ないままレースが終わってしまった。きっちり折り合えないようではGIで勝ち負けするのは難しい。

15着◎ダノンザキッドはパドックからカリカリ、馬場入り後ゼッケン下から大量の発汗。弥生賞の時も発汗が酷かったが今日はその時以上。レース運びは何の問題も無かったが、4コーナーで激しく手綱が動いていたのを見て諦めた。レース前から消耗していては話にならなかった。

16着△アサマノイタズラは軽く出負けしてから押し上げて前へ。しかし外の壁を作れず掛かり気味、向こう正面でレッドベルオーブに被せられて更に行きたがってしまった。4コーナーの追い上げも外を回るしかなく、直線に向いたところで完全に余力が尽きてしまった。

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