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【レース回顧Vol.29】第35回中日スポーツ賞ファルコンS
ルークズネストを推したのは内前天国のシンザン記念で外から突っ込んできたってところにあったのだが、何のことはない、この日も内前天国だった。だったら自ら行けばいいってな感じで最内から先陣を切った幸さん、今日は貴方がMVPです。しかも最後の直線でもう一つ「上手い仕掛け」があった。これについては後述。
外枠が総じて好スタート。ルークズネストが相対的に出遅れたように見えるが至って普通のスタート。
しかしモントライゼ@ルメールは行かない。おや?これに代わってラングロワ、サルビアと最内からルークズネストがハナを窺いに行く。
そしてルークズネストがあっさりとハナ。無理した様子は微塵も無し。今日の馬場傾向を踏まえれば最善の乗り方だが、馬がこれに対応できるかどうか。グレナディアガーズは直後の馬群で余裕の追走。やはり当面の強敵はコレか…。
モントライゼは前走の暴走が嘘のように壁無しで抜群に折り合っていた。ロードマックスは中団の内、ショックアクションはいつもより下げた位置を追走。
テン3ハロン通過は33秒7。速い。4コーナー手前でグレナディアガーズが早くも先頭を窺う構え。うーん、ルークズネストは突っ込み過ぎたか?
直線に向いてもルークズネスト(黄)が先頭を死守。しかしグレナディアガーズ(青)も余裕綽々で付いてくる。ルークズネスト持つかな…。モントライゼ(緑)はまだ後ろ。
冒頭で触れた「上手い仕掛け」とはこの場面。先頭で苦しくなり始めたルークズネストの反応を見定めた幸騎手はすぐそこまで追い上げてきていたグレナディアガーズに併せに行った。
右手綱の引っ張り具合からして一か八かの賭けに出たのだろうと思う。これによりゴール前でもう一伸びすることに成功。寄せていなかったら確実に交わされていたと思う。幸さんナイス!
このメンバーならスピードの違いでモントライゼがハナ。京王杯2歳Sは2番手追走で抑えが効いて前後半落差無し(34秒7-34秒7)だったが、朝日杯フューチュリティSはハナに立って抑えが効かず前傾ラップ(33秒7-35秒4)で沈没。今回も外枠から抑えが効かず突っ込んだ流れになるとみて、前傾ラップの差し狙い。
ドボン。この日は朝から前残り決着が続いていて、レース傾向は全く使い物にならなかった。モントライゼが逃げないというのも読み違い、ルークズネストが最内から先制したのも想定外。予想は本線的中でも結果オーライ。
1着◎ルークズネストの勝因はトラックバイアスに沿った積極策と直線でグレナディアガーズに寄せていったこと。初の1,400M戦で自ら流れを作って押し切ったのは高評価。勝ち時計1分20秒1はこれまでのレースレコードをコンマ8秒も更新した。モーリス産駒は先週のフィリーズレビュー(シゲルピンクルビー)に続く2週連続の重賞制覇。持続力を要求される流れに強い。
2着○グレナディアガーズは途中から単独2番手に上がり、直線に向いて余裕の手応えを有していたのを見て勝たれたと思った。実際ラストで一旦前に出かかったが、ルークズネストの二枚腰にやられた。3着以下は2馬身半離したし、この馬も強い競馬をした。今後に向けて視界良好。
3着-モントライゼは好スタートから前に出たものの内に行かせて自らは中団待機。ガッツリ控える競馬は初めてだったが普通に折り合っていた。4コーナーで馬群に入れて距離ロスを抑え、直線で外に出してスパート。内枠ならルークズネストのように前に出していったはず。今回は枠順に泣いた。
4着△サルビアは持ち前のスピードで先行集団の一角を確保。今回は掛かる暇もないほど速い流れで力まず追走できていた。直線で内に進路を採り、単独3番手に上がったものの、最後の最後にモントライゼに捕捉されて4着。あそこまで来たら3着には残ってもらいたかったというのが本音。
6着△ファルヴォーレは若干行き遅れたところを外から締められて後方からの競馬。内に入れて最後方、直線に向いてもまだ最後方ではどうしようもなかった。上がり3ハロン34秒2はメンバー最速だったが、時計が速くて前が止まらないとなると意味無し。
7着▲ヴィジュネルは好スタートから押して前を窺ったものの流れに乗れず後方へ。作戦として中団に陣取ったモントライゼと違って単に付いて行けない様子。4コーナーで更に後れを取り、直線に向いて後ろから数えた方が早い位置取りになって詰み。速い流れが読めたここで狙うべき馬ではなかった。
9着△ロードマックスはあまり良いスタートではなく、行き脚が付いて中団の内。4コーナーで馬群の真っただ中、直線に向いても周りが壁の状態。内寄りに進路を採りながら追い上げてきたが、ラスト100Mで脚が上がった。時計が速過ぎて脚が溜まらなかった。
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