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【レース回顧Vol.239】第27回東京中日スポーツ杯武蔵野S

レース結果・収支

1着【-】ギルデッドミラー(2番人気)
2着【△】レモンポップ(1番人気)
3着【-】バスラットレオン(7番人気)
4着【○】スマッシングハーツ(4番人気)
・・・
6着【◎】タガノビューティー(6番人気)
・・・
12着【△】セキフウ(8番人気)
・・・
15着【▲】フルデプスリーダー(12番人気)
・・・
馬複10点ハズレ 3連複6点ハズレ
レース収支:-1,600 累計回収/投資:128,230/129,600(98.9%)
※ノーベット収支:0 ノーベット累計収支:+2,980


率直な感想

フルデプスリーダーが豪快に出遅れて買い目の約半分(16分の7)が消失。前の展開は予想通り。タガノビューティーはどこを走ってるのかな、って内かよ!スマッシングハーツも内を意識してるし、お前ら何やってんの。結局また前が詰まって追えず。前が詰まる馬というのは、前が詰まる位置でしか競馬が出来ないから詰まるということがよ~く分かった。ダートでは素直に前付けしてくれる馬を買うべき。


テーマの振り返り

ここで上がり3ハロン最速をマークしそうな馬を狙え→ビンゴ

4コーナー4番手以内に付けた馬のワンツーは2017年の1回のみで、ここ4年は4コーナー7番手以降から上がり3ハロン最速か2位の脚を使った馬が勝っている。要するに、直線で速い脚を使った者勝ち。決め手自慢をボックスで買って高め待ちが吉。

勝ったギルデッドミラーが繰り出した上がり3ハロンは34秒8で、4着スマッシングハーツと並んで最速タイ。東京ダートマイルで上がり3ハロン34秒台をマークして勝ったのは今回のギルデッドミラーが初。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

今週は連日快晴で砂は乾き放題。連日散水しても金曜朝時点の含水率は4コーナー2.7%、ゴール前3.3%と依然としてパサパサ。ちなみにグリーンチャンネルCが行われた10月10日の含水率は4コーナー・ゴール前共に16.0%で今回と正反対の馬場。これだけ乾くとグリップが効かず、力が要る良馬場ダートで勝ち負けした経験を重視したいところ。バスラットレオンがスタートを決めて単騎逃げ。アドマイヤルプス、レモンポップ、ハヤブサナンデクンが追走して以降は一団。後ろから行く馬が多いが、前がそれほど速くないので後続が早めに押し上げての差し合戦を想定。

レース指標

LAP:12.3-11.2-12.3-12.2-12.1-11.4-11.6-12.5
勝ち時計:1.35.6(良) テン3F:35.8 上がり3F:35.5

想定通りバスラットレオンの単騎逃げにアドマイヤルプス、レモンポップ、ハヤブサナンデクンらが付いていく展開。テン3ハロン35秒8は過去10年でダントツで遅く(ちなみに昨年は34秒4)、前が楽出来る流れ。バスラットレオンは直線に向いて止まるどころか普通に踏ん張って、レモンポップがこれを捕まえにいったところをギルデッドミラーが綺麗に差し切った。これでは後ろからでは無理。4コーナー14番手から4着のスマッシングハーツは異常。これはどこかで一発ありそう。


好走・凡退馬寸評、補足

1着【-】ギルデッドミラー

直線に向いてすぐに外の進路を確保するギルデッドミラー(赤矢印)。
前はガラ空きで追い出し放題。理想的な状況。

ややバランスを崩してゲートを出るも大勢に影響無く、先行集団の後ろに入っての追走。馬混みの中でゴチャついて頭を上げるシーンもあったがその後はスムーズ。直線に向いてハヤブサナンデクンの外に持ち出してスパート。元々前のほうに陣取っていたこともあり、前が楽をする展開でも差し切りに成功。前述の通り東京ダートマイルで上がり3ハロン34秒台で差し切ったのはギルデッドミラーが初めて。乾いた馬場をクリアしたのは大きい。湿った馬場でもハイパフォーマーなのは前走で証明済み。遂に三浦騎手がGIを勝つ時が来たのか・・・?

2着【△】レモンポップ

逃げるバスラットレオン(青矢印)との差を詰めにいくレモンポップ(赤矢印)。
その外からギルデッドミラー(緑矢印)が末脚全開でやってくる。

芝スタートでも行き脚は変わらず。ただ芝重賞勝ちがある隣のバスラットレオンにはあっさり前に入られた。アドマイヤルプスにも行かせてこの外3番手を追走。外に壁を作らせず、3番手フリーの位置で直線へ。流れが緩くて脚は十分溜まった状態。敵はバスラットレオンのみと言わんばかりに前との差を詰めていったが、前も楽をしていてジリジリとしか詰まらなかった。最終的に交わしたものの、自身もギルデッドミラーに交わされて負け。今回は中1週だったとはいえ、ベストはやはり1,400Mか。距離のメドが立ったとは言えない。

3着【-】バスラットレオン

スタートを決めた上ですんなり前へ。芝重賞勝ち馬だけに芝部分でのスタートダッシュはお手の物。競りかけてくる馬はおらず、テン3ハロンを35秒8で通過。レモンポップが好位で付いていく展開で、他の馬も仕掛け辛かったのかもしれないがこれは楽に逃がせ過ぎ。展開が最高に向いての負けは物足りないが、休み明けで58kgを背負っていたことを考えると上出来。

4着【○】スマッシングハーツ

デュープロセス(青矢印)が壁になるスマッシングハーツ(赤矢印)。
後ろからはサンライズノヴァ(緑矢印)も捲り上げ態勢で新たな壁に。

若干出負けして後方からの競馬が確定。外から入られて位置を悪くして、成り行きで馬群の内へ入っていった。これで更に位置取りを悪くして、しかも4コーナーで外を張られて動けず。直線に向いても桃帽の2頭が壁で追えず。不利を受ける馬というのは、不利を受けるところしか走れないので不利を受ける。負けて尚強しばかりで一向に実らない。今回「も」力負け。1頭だけのエキシビジョンなら物凄く強いと思う。

6着【◎】タガノビューティー

外の馬が内に寄ってきて前が塞がるタガノビューティー(赤矢印)。
結局「いつもの位置」に収まるタガノビューティー(赤矢印)。

躓き気味にゲートを出て後方からの競馬。こうなると一刻も早く進路を確保したいところだったが、外の馬が内に入ってきて進路が無くなり、自身も内へ。4コーナーで後方の内にいたのを見てこりゃダメだと思った。結局今回も直線で進路を探すためにそろそろ追って届かず。行動パターンが毎回一緒。自ら不利を受けに行くスタイル。この馬やスマッシングハーツに限らず、後ろから行く馬は何かと不利を受け易い。

12着【△】セキフウ

スタートから行き脚を付けてラチ沿い4番手を確保。思ったより前に付けてきたなと思ったが、4コーナーで既に追っ付け気味。直線は十分な進路がありながら追って伸びず、そのまま下がっていった。ユニコーンSの時は待って差したのが良かったらしい。今回の作戦(前付け)自体は悪くなかったが、馬がこれに対応出来なかった。

15着【▲】フルデプスリーダー

ゲートが開いてもすぐに出ないタイプの出遅れ。最内かつ芝スタートでこれは痛過ぎる。内を通って位置を取りに行っても中団まで、直線内から綺麗に追い上げてきたが当然間に合わず。今回の結果は度外視。

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