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【レース回顧Vol.168】第65回サンケイスポーツ杯阪神牝馬S
レース結果・収支
1着【-】メイショウミモザ(9番人気)
2着【○】アンドヴァラナウト(1番人気)
3着【◎】デゼル(2番人気)
4着【△】ムジカ(8番人気)
5着【△】マジックキャッスル(4番人気)
6着【▲】ジェラルディーナ(3番人気)
・・・
取消【△】アカイトリノムスメ
馬複5点ハズレ(1点返還) 3連複10点ハズレ(4点返還)
レース収支:-1,000 累計回収/投資:28,050/47,500(59.1%)
率直な感想
めいしょうみもざ?こんなもん買えるか!2~6着全部持ってるんですけど、どないしてくれんの?アカイトリノムスメ出走取消で少し戻ってきただけマシか・・・。
テーマの振り返り
ディープインパクト産駒の庭→保留
毎日杯(今年は馬場が渋ってダメでしたが)や大阪杯など、阪神芝はディープインパクト産駒を買っておけば大抵当たる。ディープインパクト産駒が得意な条件といえば直線での瞬発力勝負。ディープインパクト産駒に限らず前走で上がり3ハロン3位以内をマークしていた馬は【6・5・2・27】、単回値204・複回値100で、このうちディープインパクト産駒は【3・3・1・5】、単回値70・複回値136。
アカイトリノムスメ出走取消、デゼル3着、マジックキャッスル5着。2着アンドヴァラナウト、4着ムジカ、6着ジェラルディーナは母父ディープインパクト。上位では1着メイショウミモザだけが非ディープインパクトだった。
GI馬は苦戦中→保留
このレースはいわゆるグレード別定戦で、過去に制したレースのグレードにより負担斤量が決定される。前年クラシックを制した馬でも2着止まりで、GI勝ちによる「2kgの重り」は看過できない。ちなみにGII勝ちによる1kgの重り(負担斤量55kg)は【1・1・1・15】、単回値12・複回値60とこちらもイマイチ。
アカイトリノムスメ出走取消により検証不能。1kgの重りを課された馬(負担斤量55kg)はアンドヴァラナウト2着、デゼル3着。「グレード別定による重り」は看過できない。
トラックバイアス分析・展開予想の振り返り
今週からBコース使用。先週の大阪杯は内前を立ち回った2頭のワンツー。後方からではヒシイグアスが早めの押し上げで4着、上がり最速をマークしたスカーフェイスは内を立ち回って6着。大阪杯の前の心斎橋Sはロードマックスが後方外から突き抜けたが、内一杯を立ち回ったソウルトレインが2着しており、内も依然として伸びる馬場。レースの時間帯は南西4Mの予報。向こう正面で追い風、4コーナー付近でやや逆風。前が押さえつけられることで差し・追い込み優勢。ただ有力馬に差し・追い込みが多く、展開的には前付けの馬に注目したいところではある。
レース指標
LAP:12.7-11.2-11.4-11.5-11.3-11.2-11.4-12.1
勝ち時計:1.32.8(良) テン3F:35.3 上がり3F:34.7
クリスティがマイペースで逃げ、直線に向いて3馬身のリード。これを2番手から追ったアンドヴァラナウトの内からメイショウミモザが抜けてきて押し切り。外から追い縋ったデゼルは3着まで。位置取り、コース取りの差が如実に出た。昨年はラスト3ハロンの推移が10.7-10.8-11.7という決め手勝負だったが、今年は一貫して11秒台を刻み続けた持続型のラップ推移。ヴィクトリアマイルも同様の傾向がみられるだけに、今回の1着・2着馬は次走も要注目。
好走・凡退馬寸評、補足
1着【-】メイショウミモザ
![](https://assets.st-note.com/img/1649489792399-aqlWl3EMCZ.png?width=1200)
馬場読みの名手・福永騎手のコース取りだから間違いなし?
![](https://assets.st-note.com/img/1649490085182-4YMq5cE1yu.png?width=1200)
内へ行かず外に行ったのはアンドヴァラナウト(青矢印)に併せるためか。
短距離戦を中心に使われてきただけあって行きっぷりは良く、馬なりでアンドヴァラナウトの直後を確保。最内を丁寧に回ってきて、直線はクリスティの内を突くと思いきや外に持ち出してアンドヴァラナウトに併せに行ってこれを競り落とした。2走前の巌流島Sは1頭だけ抜け出す強い勝ち方だったが、坂ありマイルのここでも抜け出してくるとは想定外。意識が外なら妙味は内とはいえ、これはちょっと手が出ない。アタマで買えた方は神。
2着【○】アンドヴァラナウト
![](https://assets.st-note.com/img/1649490949093-LedgEyGlUC.png?width=1200)
メイショウミモザに来られる前から外に行き気味で、内外離れた追い比べになっていた。
スタートから無難に前に行き、ラチを頼りに3コーナーを3番手で通過。全くの馬なりで折り合いもピタリ。これは勝たれたと思った。追い出しをギリギリまで待って、満を持してスパートした瞬間、メイショウミモザに内から抜かれてまさかの敗戦。直線に向いてから外に行き気味で、メイショウミモザに来られてからも馬体が離れて苦しい競馬になってしまった。
3着【◎】デゼル
![](https://assets.st-note.com/img/1649491429730-xxIevSQcw7.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1649491576137-D1oy3uLPLW.png?width=1200)
このレースの1つ前に行われた京橋Sで川田騎手騎乗のプログノーシスが後方大外ぶん回しで突き抜け。外差しバイアスMAXでここはデゼルで楽勝かと思った。しかし内枠からそこそこ出てしまい、道中は外が壁になる苦しい位置取り。直線に向いても外に持ち出し切れず前が壁。鞭が入ったのは内回りとの合流点付近。ラスト100Mでようやく矢のように伸びてきたが間に合わなかった。今回はこの馬が云々というより、前の2頭の手際が良かった。
4着【△】ムジカ
行き脚が無く後方からの競馬。道中外に持ち出して中団付近につけ、無理なく外を通って直線へ。直線半ばでようやく鞭が入り、ここから突き抜けるかと思いきやジリジリとした伸びに留まり、デゼルにはゴール手前で並ぶ間もなく交わされた。この馬にしては早めの競馬を選択したことが伸び切れなかった原因か。勝ちに行く競馬をしての負けで納得。
5着【△】マジックキャッスル
大外枠から無理せず後方を追走。前にデゼルを置く位置を進み、外を通って直線へ。外ジェラルディーナに被せられながらの追い上げで、ジェラルディーナに抜かれかけたがラストで差し返した。ただこれは後方での出来事。勝ち負けには全く加われなかったのは不満が残る。
6着【▲】ジェラルディーナ
スタートから促しても進んでいかず、最後方からの競馬。4コーナーから直線に向くところでもモタモタしていて、どこかフワフワしたような走り。近くにマジックキャッスルがいたことで闘志に火がついたが、伸びそうで伸びないままレースが終わってしまった。端的に言うと距離不足。出脚が無いのでマイルではしんどい。
取消【△】アカイトリノムスメ
馬場入場後、後右脚を上げて痛がる素振りをみせて出走取消(右後肢ハ行)。
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