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【レース回顧Vol.119】第55回スポーツニッポン賞ステイヤーズS

格下のディバインフォースに差し切られるとは…。まあ菊花賞4着馬だし無くはないけど、うーん。バレリオは逃げ期待で買ったのに控えてパー。ツムツムの買い時が分からん。ヴァルコスは寝てたのかな。

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ゲートオープンと同時にトーセンカンビーナが立ち上がって出遅れ。長距離といえどこれではリズムが狂わされる。

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さあ、バレリオ。・・・行かないの?セダブリランテスが内に入れてハナ、カウディーリョ、ゴーストがこれに続く。外からシルヴァーソニックも前を窺う。

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先頭は最終的にカウディーリョ。シルヴァーソニックが2番手に入り、アイアンバローズは少し離れた4番手に入った。ヴァルコスはトーセンカンビーナは中団後方の内、トーセンカンビーナは後方2番手。

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50秒過ぎでアイアンバローズが馬なりで先頭に替わる。1,000M通過65秒3はこのレースとしては普通。トーセンカンビーナは縦長馬群の後方。このままだとちょっとしんどい。

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トーセンカンビーナは1周目スタンド前で外を通ってポジションを上げてきた。ポジション整理するならこのタイミングしかなかっただろうけど、坂のところで追い上げたのはどうか。最後まで脚持つかな・・・。

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2周目の向こう正面、先に仕掛けたのはゴースト。内を通って追い上げ開始。後ろからは目立った動き無し。これはゴーストの仕掛けが早いのか?

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アイアンバローズ(青)にシルヴァーソニック(緑)が並びかけて直線へ。間のカウディーリョは遅れた。詰める脚持ってないし、そりゃそうだろと思った。ディバインフォース(黄)は小気味良く外回し。

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ええ、この時点でハズレを確信しましたよ。ディバインフォースの脚が良い。シルヴァーソニックは伸びそうで伸びない。内からゴーストも来ているけど交わすような勢いはない。

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ディバインフォースが外から突き抜け。アイアンバローズは僅かに残せなかった。シルヴァーソニックが3着確保して・・・トーセンカンビーナは滑り込みアウト!遅刻です。廊下に立ってなさい。

最内からバレリオが行く。ボスジラ、カウディーリョ、ゴーストも前へ。前は飛ばすことなく淡々と流れて、2周目3コーナー過ぎからトーセンカンビーナ、ヴァルコスらが一気に進出。ラストは内ピタ先行vs差し構えの争い。

見込み違い。バレリオは行かない、トーセンカンビーナもヴァルコスも仕掛けない。ディバインフォースが4角外前から綺麗に差し切り勝ち、アイアンバローズが積極策から内ピタで粘って2着。やることをしっかりやった2頭のワンツーフィニッシュ。

1着-ディバインフォースは若干遅れ気味のスタートから無理せず後方外からの競馬。道中は全く動かず付いていって、2周目3コーナーから外を通ってスーッと進出。上手い具合に内の各馬を捲り切り、直線で先に抜け出した2頭をキッチリ捉えた。前半ソロソロ、勝負はラスト1,000M。ステイヤーズSの勝ち方を完璧に実演。これは田辺騎手が上手く導いた。

【-】ディバインフォース
古都Sは前の争いに追い付けず凡退。強気の格上挑戦だが、自分から勝ちに行く脚は無く、ここも他の失速待ち。

2着△アイアンバローズは内枠を活かして4番手の外を確保したものの、カウディーリョの逃げが緩いとみて自ら率先してハナを奪いにいった。ここから自分のペースで進めて、内ピタから粘り込みに入ったが僅かに及ばなかった。目標にされてしまった分差された感じ。

【△】アイアンバローズ
アルゼンチン共和国杯は前付けから勝ちに行くもラスト失速。今回はメンバーが低調で、白鷺特別ぐらい走れば通用する。

3着◎シルヴァーソニックは大外枠から位置を取りに行って3番手の外。道中先頭の入れ替わりがあったものの無理なく付いていって、アイアンバローズに近い位置のまま直線を迎えることができた。ただ4コーナーで結構手が動いていたように余力は尽きていた。結果的に外枠は痛かった。

【◎】シルヴァーソニック
前優勢だった松籟Sで差してコンマ5秒差。溜めた分はしっかりとした脚を使うだけに、ラストスパート要求のここは合いそう。

4着△トーセンカンビーナはスタートがいい馬でなく、出遅れは想定の範囲内。1周目スタンド前で中団まで押し上げて、3コーナー過ぎからのスパートも適正だったが、外からディバインフォースに易々と交わされてしまった。後ろからしか行けない馬の宿命。

【△】トーセンカンビーナ
終いの脚は強力だが、行き脚が無く真後ろからの競馬になるのがネック。ただ昨年の阪神大賞典でロングスパートで2着に来ており、抑えには必要。

8着○ヴァルコスは内からポジションを主張せず、外に入られる形で後方の内という少々面倒な位置を追走。ドスローの長距離戦で抜きどころが無く後方のまま、3コーナー過ぎからの仕掛けも遅かった。結局何も出来ないままレースが終わってしまった。文字通り付いて回っただけ。

【○】ヴァルコス
昨年の青葉賞で3コーナー過ぎから早めに動いてオーソリティにクビ差の2着。大敗したのはGIだけだし、ここは久々を使った上積みに期待。

10着▲バレリオはスタートを決めながら行く構えをみせず中団からの競馬。逃げを期待して買ったのにこれでは何の希望も見い出せない。内ピタで付いていって直線内突きを図るも全く伸びず。逃げないなら買わなかったよ、ツムツム。

【▲】バレリオ
去勢初戦の前走は後ろを付いて回っただけ。鞍上の津村騎手はこのレースで2年連続逃げの手で残しており、今回も前に行って不気味。

印を回さなかった馬についてもコメント。

【-】カウディーリョ
ここ2走はローカル平坦コースで微妙な相手に僅差。前付けできるのは良いが、重賞ではいつも直線で一押しが足りない。坂ありコースも微妙。

1番人気7着。このレースで最も買ってはいけない「ロングスパートの脚が無い馬」。2周目3コーナーで持ったままだったのにも関わらず、直線に向くところで急にバタついて沈んでいったのを見てやっぱりなと思った。

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