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【レース回顧Vol.235】第58回京王杯2歳S

レース結果・収支

1着【-】オオバンブルマイ(10番人気)
2着【▲】フロムダスク(11番人気)
3着【-】スピードオブライト(5番人気)
4着【△】ペースセッティング(2番人気)
5着【○】ヤクシマ(3番人気)
・・・
9着【△】ノーブルラン(6番人気)
・・・
14着【◎】ロンドンプラン(1番人気)
・・・
馬複4点ハズレ 3連複6点ハズレ
レース収支:-1,000 累計回収/投資:128,230/124,400(103.1%)
※ノーベット収支:0 ノーベット累計収支:+2,980


率直な感想

ロンドンプランはスタートを決めてしまった結果、外に壁無しで掛かって前に行って凡退。出遅れて激勝した後、スタートを決めて凡退というのはあるあるなんだけど・・・。まあどっちみち大盤振る舞いは拾えなかったしお手上げ。


テーマの振り返り

上がり3ハロン2位以上実績に注目→ビンゴ!

2014年1着セカンドテーブル(11番人気)、2020年2着ロードマックス(9番人気)、2021年1着キングエルメス(8番人気)はいずれもデビュー戦で上がり3ハロン最速をマークし、次走で凡退した後のここで激走した。

勝ったオオバンブルマイ(デビュー戦上がり3ハロン3位)は非該当だったが、2着フロムダスクはデビュー戦で上がり3ハロン最速、次走で凡退した後のここで激走した。

キャリア浅の素質型が活躍する→順当

新馬戦を勝っただけのキャリア1戦馬は2013年カラダレジェンド(連闘で制しており、デビューから7日で重賞制覇)、2015年ボールライトニングが勝っており、昨年もトウシンマカオが2着と好走した。ちなみに昨年は3頭しかいなかったキャリア2戦馬がワンツースリーを決めている。キャリアを重ねた馬が来ないというより、キャリアの浅い素質型がより走る。

キャリア1戦のオオバンブルマイが勝ち、キャリア2戦のフロムダスクが2着、キャリア1戦のスピードオブライトが3着。キャリア1戦馬なんてどうにでも解釈できるので予想も何もあったものではない。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

先週に引き続き今週も好天に恵まれ、月曜から木曜にかけて連日散水を実施。金曜朝時点のクッション値は9.2。先週日曜の芝は上がり3ハロン最速をマークした馬が【5・2・0・0】という上がり至上主義の軽い馬場で、基本的にこれを踏襲しそう。馬場の内が傷み始めているが、外差しに振れているような感じはしない。今回は前走逃げ経験馬が複数いて、ペースはそれなりに上がりそう。持ち時計・ハイペース追走経験を重視しつつ、速い上がりの脚を持つ馬に焦点を当てたい。

レース指標

LAP:12.2-10.8-11.6-11.8-11.2-11.5-11.8
勝ち時計:1.20.9(良) テン3F:34.6 上がり3F:34.5

フロムダスクがスタートを決めてすんなり前へ。スピードオブライトは2番手の外をキープ、オオバンブルマイは直後に下げて隊列はあっさり決まった。結局これら3頭が内前に陣取ってそのままワンツースリー。前が競合せず「結託」したことで、後続に出る幕は無くなった。


好走・凡退馬寸評、補足

1着【-】オオバンブルマイ

直線半ばで外に持ち出すオオバンブルマイ(赤矢印)。
アスクドリームモア(青矢印)の進路に割り込む形になるも脚色からして順当。

スタートを決めて一目散に内に寄せ、スピードオブライトの後ろを確保。3コーナーで更に内に寄せてフロムダスクの後ろに入り、直線は内突きの構え。ただ前が開かず、横山武史騎手は外の脚色を窺いながら外へ切り出してスパート。自身の前にいたフロムダスク、スピードオブライトもそれぞれ2・3着に粘っており、強引にでも外から交わしにいったのは正解だった。

2着【▲】フロムダスク

単騎先頭で恵まれるフロムダスク(赤矢印)。
逃げている、というよりは先頭で脚を溜めている状態。舐められ過ぎ。

この馬が買えた根拠は冒頭のテーマともう一つ、「前走全く自分の競馬が出来なかった」こと。前走は力負けではなく、スタートさえ決めてくれれば巻き返せると思ったが、予想通り単騎逃げに持ち込んでよく残した。スターオブライトが2番手の外から競りかけてこなかったのも逃げ粘りに一役買った感がある。逃げ馬は逃げられずに負けた次走が買い。馬柱が汚れれば汚れるほど人気が落ちて美味しい。お金に換えられず無念。

3着【-】スピードオブライト

フロムダスク(青矢印)と一騎打ちに持ち込むスピードオブライト(赤矢印)。
作戦としては良かったが、相手の粘り腰が一枚上だった。

大外から一目散に内に入れてハナにも立ちかねない勢いだったが、フロムダスクに行かせて2番手をキープ。終始フロムダスクの斜め後方で脚を溜め、直線半ばでフロムダスクに併せに行って一時はこの2頭の行った行ったで決まるのかと思った。後続がプレッシャーをかけなさ過ぎで、単調な前残りの競馬になったのは少々残念。

4着【△】ペースセッティング

序盤でいきなり馬群に包まれ狼狽えるペースセッティング(赤矢印)。

スタートは出たがフロムダスクらが速く、馬群の中に閉じ込められて若干エキサイト。4コーナーで外目に持ち出し、直線外差しの形に持ち込んで追い込んできたが伸び切れずに終了。差す競馬だと平凡。フロムダスクのように先頭で恵まれればどうだっただろうか。

5着【○】ヤクシマ

直線で前を割れそうで割れないヤクシマ(赤矢印)。
ロッソランパンテ(青矢印)がここから外に張って壁になる。

スタートから手控え気味で、好位集団の後ろを取りに行ったところ前が詰まりかけてリズムを崩し、手応え十分で直線に向いたと思いきや前が壁で追い出せず。最終的に外の切れ目に持ち出していったが凡庸な伸びに留まった。12kgの馬体増が示す通り、太め残りでキレを欠いた様子。

9着【△】ノーブルラン

終始外を通り、ノーストレスで直線に向くノーブルラン(赤矢印)。
結果的に内枠先行のワンツースリーで、外差し勢の出番は無かった。

スタートは出たが無理に仕掛けず、中団の外を追走。他馬に被されない位置を進み、直線に向くところでも前がガラ空きでノーストレス。しっかり溜めを作ってスパートしたが周りと脚色が変わらず埋没。内前に付けた馬が上位を独占する結果で、外を回しては届かずでも仕方ない。

14着【◎】ロンドンプラン

外に壁無く速攻で引っ掛かるロンドンプラン(赤矢印)。

今回はまともなスタートを切り、馬なりで前へ。しかしフロムダスクが抑え気味に逃げたため、流れが落ち着いたところで引っ掛かってしまった。その後何とか立て直し、持ったままの手応えで直線を迎えたがスパートしてサッパリ伸びず撃沈。折り合わなかったのは外枠かつペースが落ち着いたことに原因がありこの際仕方ないにしても、やはり出遅れて差し切るような馬を中心視したらダメ。

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