【レース回顧Vol.469】第19回キーンランドC
レース結果・収支
1着【▲】サトノレーヴ(2番人気)
2着【-】エイシンスポッター(8番人気)
3着【-】オオバンブルマイ(7番人気)
4着【△】モリノドリーム(4番人気)
5着【○】ナムラクレア(1番人気)
6着【◎】ビッグシーザー(5番人気)
・・・
12着【△】ゾンニッヒ(6番人気)
・・・
14着【△】セッション(10番人気)
・・・
単勝1点ハズレ 馬複5点ハズレ 3連複7点ハズレ
レース収支:-1,300 累計回収/投資:67,800/118,800(57.1%)
※ノーベット収支:0 ノーベット累計収支:+2,010
率直な感想
ビッグシーザー、そんなに押していかなくていいのに・・・。セッションも強引だなぁ・・・。サトノレーヴと一緒に並んで直線に向いたのはいいものの、そこからの脚色が違った。スプリンターズSはサトノレーヴで確定。異論は認めません。
トラックバイアス分析・展開予想の振り返り
レース前の見解
今週は小雨が降ったり止んだりで、晴れたのは水曜のみ。その水曜に散水が実施されている。土曜朝時点のクッション値は7.7、含水率は約12%。これは先週日曜とほぼ同じ水準。日曜朝時点のクッション値は8.0と札幌にしては堅めの状態。含水率は変わらず約12%。
Cコース使用2週目で、馬場内側の傷みは許容範囲。時計の出方は普通だが昨年よりは速い。土曜の芝は内ピタの粘りが苦戦していて、4角外からの差しが目立った。メインのWASJ第2戦(3勝C/芝2,000M)でルメール騎手騎乗のシュバルツクーゲルが惜しげもなく4コーナーで大外を振り回していたのが印象的だった。トラックバイアスは外差しと判定。但し真後ろからでは間に合わない。
シナモンスティックはこのところ行き脚が不安定だが、この枠からなら是が非でも行きたいところ。仮にこれが行けない場合はスプリント戦2戦目で軽量のエドヴプレ、大外から行き脚全開でセッションがハナ候補。サトノレーヴが早めに逃げ馬の後ろに入り、プルパレイやモリノドリームもスタートを決めて内をキープ。ペースは標準で、真後ろ以外ならどこからでもチャンスがある。
レース指標
LAP:12.2-10.4-11.0-11.4-11.5-11.4
勝ち時計:1.07.9(良) テン3F:33.6 上がり3F:34.3
レースの振り返り
横一線の綺麗なスタートからエドヴプレが馬なりで前へ。全く無理した感じがない。シナモンスティックは押しまくっても5~6番手。そのすぐ外で緑の帽子もやたらと押していた。ビッグシーザー?そんなに押さんでいいのに。サトノレーヴはその内で持ったままの追走。大外からセッションの鞍上ティータンさんが内の様子を探りながらエトヴプレを抜いて先頭。2番手でいいのに。最高速度は70.4km/h。先頭を取り切ったエトヴプレにしてみれば迷惑この上なし。
テン3ハロン33秒6は重賞としては普通だが、想定していたよりは速い。エトヴプレがラチ沿いをキープしてセッションの内を掬って雁行状態。ビッグシーザーがサトノレーヴを被せる形で外4。理想的な位置取り。序盤無理したツケを払わされなければいいけど。
直線に向くところでビッグシーザーが外に行って、サトノレーヴの進路があっさり出現。サトノレーヴがあっという間に突き抜けて先頭。ビッグシーザーも伸びてはいたがジリジリといった感じでサトノレーヴとの差は開く一方。結局内からエイシンスポッター、大外からオオバンブルマイが飛んできて終戦。はいはい。
シナモンスティックが遅くて行けない、逃げるのはエトヴプレかセッションというのは合っていたが、セッションがハナを固めた後のエトヴプレの前に行くというのは想定外。これでペースが上がって前が壊滅、内を掬ったエイシンスポッターとハナから大外一気に賭けていたオオバンブルマイが突っ込んできて2、3着。このような展開の中、涼しい顔をして前付けして簡単に抜け出したサトノレーヴはヤバい。GIの1つや2つは持って行く器。
エイシンスポッターはモレイラさんの神騎乗炸裂。スタートして一旦下げて、内に入れてポジションを上げ、殆どの馬が4コーナーで外を回す中にあってインをドリフト、サトノレーヴが抜けた後のスペースに入れてスパート。全く無駄無しのパーフェクトライド。しかしそれでもサトノレーヴには1馬身半及ばなかった。サトノレーヴはヤバい。
オオバンブルマイはスタートとその後の行き脚が今一つで、今回も後方待機を敢行。ただこれは最初から計算の内で、一旦下げて外を回すには好都合。いい感じでペースが上がってくれて、直線に向くまで追い出しをセーブして大外の大外からスパート。直線距離が269Mしかないここで直線一気に賭けるのはリスキーでしかなかったが3着に来た。てっきり後方内からジリジリ追い上げて終わりかと思った。この馬は強いが買い時が難しい。
モリノドリームは馬なりで位置を取りに行かず、4コーナーで周りが動いても「静」の構え。直線に向いてもまだ追い出さず、内に入れつつセッションとエイシンスポッターの間からスパート。エイシンスポッターの後追いのような形。上手い騎乗だったが、敵失待ちな乗り方で勝ちに行く騎乗ではなかった。
ナムラクレアは行き脚が今一つで、押して5番手付近を確保。終始インを立ち回ったものの4コーナーで手綱が大きく動いて余裕無し。エトヴプレと内ラチの狭いスペースに突っ込んで強引に抜きに行ってフラつき、エトヴプレを交わした後も伸びてはいたがエイシンスポッター、オオバンブルマイ、モリノドリームの3頭とは明らかに脚色で見劣った。こんなことは言いたくなかったが、エドヴプレを抜きに行くシーンが酷かったので言わせてもらうと、浜中さんでなければもっと勝っているのでは・・・。GIも・・・。
ビッグシーザーは序盤から位置を取りに行ってサトノレーヴと並ぶ形。馬体を接しての追い比べでサトノレーヴに勝てるはずもなく、バテての6着は納得。勝ちに行く姿勢は見られたので良しとしておく。仮に差し構えたとしても4コーナーでサトノレーヴに大きく離されていただろうし、どっちにしても無理ゲーだった。
ゾンニッヒは相対的に後ろからの競馬になり、直線も外を回して追い込む形。今回は頭が高くて進んで行かなかった。そうだとしても差し優勢の展開で12着は負け過ぎ。セッションは大外枠で初ブリンカーでテン乗りの外国人ならこういう乗り方になっても仕方ない。思い切った騎乗を期待していて、期待通り前に行ってくれたのだから満足。
レース結果からの教訓
馬具を補正してきた逃げ馬の動向に注意。単騎なら嵌るかもしれないが、逃げ候補が複数だと馬具を補正した馬が強引に行って共倒れがあり得る。
馬体重大幅増でも来る馬は来る。そもそもサトノレーヴは直近2走で12kg減っていたのでトータルで考えれば微増程度だった。「16kg増」というインパクトで単勝オッズは馬体重発表直前の3.9倍から最終的に4.3倍まで動いた。対照的にナムラクレアは2.7倍から2.2倍。これに似たケースは阪神大賞典でも見られた(直前に雨が降ってブローザホーンが突如バカ売れして1番人気になったが3着)。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?