【競馬予想Vol.222】第68回産経賞オールカマー
今回のテーマ
※新潟で行われた2014年を除く。
格下げ効果は抜群
ここをステップにGIに挑むという馬よりも、春にGIを使って足慣らしに使ってくる実績馬のほうが勝ち負けしている。
トラックバイアス分析・展開予想
今週からCコース使用。今週は金曜と土曜に合計111.5ミリというまとまった量の雨が降り、土曜朝時点のクッション値は7.8まで悪化。ただ1勝クラスの2,000Mが2分フラットで決着しており、乾けばまた速くなりそうな馬場。九十九里特別は4コーナー後方外からの差しが届いたが2着は内ピタ先行馬で、基本は先週と変わらず前とみる。日曜朝時点のクッション値は8.8で、この後は晴れて適度な風も吹く予報で良まで回復しそう。外からバビットとキングオブドラゴンが行って、ウインキートスとソーヴァリアントが内に潜り込んで3~4番手。デアリングタクトは中団後方外を想定。ソーヴァリアントが早めに捲って直線に向いて先頭、デアリングタクトが外から前にどこまで迫れるかを見るレース。
全頭分析
【-】ロバートソンキー
(+)神戸新聞杯でヴェルトライゼンデと僅差。いい脚を長く使える。
(-)スタートが若干怪しい。馬群捌き上手いが後ろからではしんどい。
【△】ジェラルディーナ
(+)毎回終いの伸び強烈。後半流れる中山外回りコースは合いそう。
(-)かなりのズブ馬。早仕掛けか内を捌く競馬でどこまでやれるか。
【△】ウインキートス
(+)昨年の2着馬で本コース3戦3連対。内ピタチョイ差しで安定。
(-)前走にしても前半スロー。今回前で競馬する馬多く展開苦しい。
【◎】ソーヴァリアント
(+)前付けで勝ちに行って楽勝多数。本コースの勝ち方も体得済み。
(-)前走は上がりだけの競馬。ペース上がっても対応できるかどうか。
【△】ヴェルトライゼンデ
(+)中山は伸びない内突いた皐月賞を除き安定。ロンスパ展開得意。
(-)前に先に抜けられると届かない。後ろに構え過ぎると苦しい。
【-】クリスタルブラック
(+)京成杯は周りと違う脚色で突き抜け。潜在能力に賭けてみる手も。
(-)屈腱炎明け、2年半振りの実戦。上積みも不明で様子見が妥当。
【-】アドマイヤアルバ
(+)良馬場だとキレ負け必至だけに馬場が渋ったのは相対的に良い。
(-)展開とTB最高に向いた昨年の目黒記念でも3着。単純に力不足。
【○】デアリングタクト
(+)内前高速馬場の宝塚記念で外差し3着。今回は斤量減の格下げ戦。
(-)基本的に差し構えの馬。今回も前有利のTB見込みで届くかどうか。
【-】クレッシェンドラヴ
(+)好走馬続出の日経賞掲示板組。前付けして差し不発なら残せるか。
(-)GIIでは5戦して4着が最高。前々で完璧に乗られてもまだ足りない。
【▲】テーオーロイヤル
(+)天皇賞春は勝ちに行って直線フラついて3着。底は見せていない。
(-)今年2戦はいずれも長距離戦。今回は一気の距離短縮で初の中山。
【-】キングオブドラゴン
(+)7戦連続で4角先頭。鳴尾記念は手応え劣勢ながら直線粘り見せる。
(-)重賞でも前に行けるが勝ち負けに至らず。他に同型おり展開微妙。
【-】フライライクバード
(+)前走は前付けから直線内突くも詰まる。外から被せる競馬に期待。
(-)重賞では力負けのレースが続く。勝ちに行って押し切れるか疑問。
【-】バビット
(+)GI2戦は距離長く、中山記念はハイペース。今回幾分マシになる。
(-)大外枠に入った上、キングオブドラゴンら同型の出方が気掛かり。
結論
ソーヴァリアントは内前ジャスティスの中山のトラックバイアスにベストマッチ。早め先頭で3馬身以上千切るというのは余程能力が抜けていないと出来ない芸当。行きっぷりが良過ぎるが故にセントライト記念でアサマノイタズラの後方一気にやられたが、3着以下はコンマ3秒離していた。チャレンジC勝ちのみで格負け感は否めないが、今年は単に出走していない(骨折で出たくても出られなかった)だけで気にしない。
デアリングタクトは超高速で前残り連発馬場だった宝塚記念で後方から外を回して3着。タイトルホルダーにコンマ6秒、ヒシイグアスにもコンマ3秒負けているとはいえ、後ろから行って通用しかけたのは評価すべき。オールカマーはグレード別定戦で、牝馬限定戦勝ちで直近1年未勝利の同馬は加算が無く54kgで出られる。ただ今回も前が有利とみているので次点評価。
テーオーロイヤルは天皇賞春で早々と勝ちに行ったところ、直線で外に膨らんで詰められずの3着。見た目にもしんどいレースで、十分な間隔を取って距離短縮&格下げ&別定56kgの今回はいかにも楽。前に行けるし、速い上がりにも対応できるのでアタマも狙えそうではある。内枠ならもっと良かったが、この枠からなら外から被せていけるのでこれはこれでアリ。
ウインキートスは目黒記念でフルゲートの外枠からハナを奪って3着。スロー前付けで残っただけという見方も出来なくはないが、内枠先行が出来そうなので引き続き買いで良さそう。昨年は1,000M通過60秒7の平均ペースで内前から差す競馬をして前にいたレイパパレを交わしているし、単に前で粘るだけの単調な馬ではない。
ヴェルトライゼンデは基本的に後ろから行って届かずの馬で、今の中山では積極的に買いたくない。鳴尾記念で負かしたジェラルディーナを物差しにするとソーヴァリアントとはかなりの力差を感じる。ただ鳴尾記念直前と同じぐらいの追い切り時計が出ているし、引き続き走る気に満ち溢れているので押さえには入れておきたい。
ジェラルディーナは決め手だけなら既に重賞級だが、スパートしてすぐに反応しないのが最大の弱点。加速が乗ってきたところでゴールといったレースばかりで言わば不完全燃焼。早めスパートが活かせる中山外回りが嵌りそうな気もしなくはないが、そうなると外を回すことになってまた届かずで終わりか。福永騎手がいるのに横山武史騎手に乗り替わるというのが気になるので押さえる。
◎ソーヴァリアント
○デアリングタクト
▲テーオーロイヤル
△ウインキートス、ヴェルトライゼンデ、ジェラルディーナ
3連複◎1頭軸流し(10点)、3連単◎→○⇔▲△△△(8点)
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