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【レース回顧Vol.55】第28回平安S

アメリカンシードはやはり外枠がキツかった。あれだけ序盤に脚を使ったらそりゃ捕まるわって話。逆に言えばよく2着に残った。オーヴェルニュの圧勝よりアメリカンシードの粘りに感心した。

20210522中京11R(1)

内枠各馬が出を窺うところ、大外からアメリカンシードが押して前に上がっていく。ガシガシ追っているわけではないが、少しでも早く先頭を確保しておきたいところ。

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ボートレースを嗜むようになって特に思うのは「外枠って色々損だよな」ってこと。6号艇が殆ど勝てないのは単純にターンマークまで一番遠いからであり、競馬においても外枠の馬が主導権を奪おうとするなら無理にでも飛ばしていかなければならない。アメリカンシードは最初のコーナーまでにハナを取り切った。まずは第一関門クリア。

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ボートレースは機械(モーター)なので逃げ絶対有利だが、競馬は馬(生き物)で疲労も考慮しなければならない。アメリカンシードは単騎先頭を確保してから馬なりモードに入ったが果たして最後まで持つかどうか。その点、オーヴェルニュは馬なりで3番手の内にいた。

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アメリカンシードが後続に5馬身程のセーフティーリード。セーブしてこれはいいんじゃない?オーヴェルニュの外からスワーヴアラミスが積極的な位置取り。よしよし。ミヤジコクオウを挟んでロードブレスもやや前付け。

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マルシュロレーヌはこれまでと同じような中団外の追走。これは届かないかも。マスターフェンサーは付いて行けない様子。距離短縮が裏目に出たか?

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直線に向いたところで既にアメリカンシード(青)のリードは1馬身。オーヴェルニュ(黄)が全くの馬なりでそこまで来ていた。アメリカンシードもまだ追い出していないがこれは気まずい。マルシュロレーヌ(緑)もまだ余裕の手応えだが届くかどうか。ドスハーツはまだ4コーナー。これはダメ。

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アメリカンシードはオーヴェルニュがやってくるまで追い出しをセーブしていたが、いとも簡単に並ばれてこの鞭で突き放されて万事休す。しかし後続にはまだセーフティーリードがある。ここから苦しい時間帯、粘れるか?

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オーヴェルニュには清々しいほどにぶっ千切られた。しかしアメリカンシードも懸命に粘る。穴党の方はアメリカンシード垂れろ!と叫んだはず。私も正直垂れると思った。しかし最後までスピードは衰えず、1,900Mを走り切った。大外枠から逃げて1分55秒7で2着。これは勝った馬が強過ぎた。

明確な逃げ馬不在で、内からケンシンコウとペオースが行くところへ大外のアメリカンシードが出を窺う展開。オーヴェルニュ、マスターフェンサーがこれらの後に続く。競り合いまでは発展しそうになく前々で押し切り濃厚のように思える一方、人気どころが総じて前ということで、2~3着には人気薄の差しを含めておきたい。

ビンゴ。マスターフェンサーが行けなさ過ぎた以外は展開読みの通り。ただテン3ハロン(推定)35秒1、1,000M通過(推定)59秒0の軽快ラップでレコード決着。これで前が止まらないとなると後続の出番無し。

1着○オーヴェルニュはスタートから行き脚抜群、全くの馬なりでハナも取れるような勢いから内に入れてペオースらを行かせ、自らは追走に専念。勝負どころも溢れるような手応えを有していて、直線はどこでアメリカンシードを交わすかだけだった。完璧過ぎて他にコメント無し。

2着◎アメリカンシードは大外から促してハナを取り切り、向こう正面に向いてからはマイペース逃げ。今回は自分がしたい競馬ができた。直線に向いてからも余裕があったが、とにかくオーヴェルニュが良過ぎた。この時計で単独2着を確保できたことは評価したい。

3着△マルシュロレーヌは特段主張せず中団の外からの競馬。馬のリズムを優先しての待機策とはいえ、アメリカンシードのマイペース逃げに対してこの位置は後ろ過ぎ。直線の手応えは良かったがオーヴェルニュはおろかアメリカンシードにも近付くだけで終わった。

5着△スワーヴアラミスはスタートしてからアメリカンシード以上に押して前に出していき、向こう正面でも時折押しての積極策。勝負どころから直線に向いてからもひたすら押っ付けてタレずに頑張っていたが及ばなかった。松田騎手は追い通しで疲れたと思う。叩き良化型だけに次走以降も注目。

11着△マスターフェンサーは序盤の先行争いから早々に脱落して後方5番手の内。脚を溜めているというよりは単純に付いて行けていないだけの様子。案の定、直線に向いて鞭を入れても目立った伸び無し。58kgを背負ってのレコード決着ではどうしようもなかった。

13着▲ロードブレスは外枠から6番手の外を取り切っての追走。前走に比べればスムーズな位置取りのように思えた。4コーナーで外から捲り上げ、直線で前走のように伸びてくるかと思いきや、俄かに足取りが重くなって後退。ここまで負けるのは想定外。時計が速過ぎたから?釈然としない。

14着△ドスハーツはいつも通りの後方待機策、というより単に後方で置かれたような追走で、3コーナーを過ぎたところで押しまくっていたのに最後方という変な状況に置かれて終了。走破時計1分57秒7は同コースの前走よりコンマ4秒遅いだけなのにこの着順。単純に相手が強かった。

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