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【レース回顧Vol.85】第41回小倉2歳S

この馬前走強かった、あの馬今回適性ある、その馬調教絶好。競馬予想は色々な要素を考慮して組み立てるんだけど、小倉はトラックバイアスで全部ひっくり返される。外差ししそうな馬、言い換えれば外を通りそうな馬を買えば当たり。小倉記念と同じくトラックバイアスの影響が色濃く出た。

20210905小倉11R(1)

シュンメキラリが当然のように出遅れ。ナムラクレアとアネゴハダ、デュガ辺りが好スタート好ダッシュ。ショウナンマッハもダッシュを利かせて楽な感じで前へ。

20210905小倉11R(2)

ショウナンマッハが速く、馬なりでハナ確定。デュガは競りかけず引いて2番手。ブレスレスリー以下はシュンメキラリを除いて一団。

20210905小倉11R(3)

インプロバイザーは前走同様に幾分行きたがるような追走。その後方でスリーパーダも掛かり気味の追走。内を通っているし、これは厳しそう。ナムラクレアは中団の外を悠々追走。

20210905小倉11R(4)

ショウナンマッハは4コーナーに差し掛かる辺りでもまだ楽な手応え。内ソリッドグロウ、外デュガが力づくで交わしに行く。インプロバイザーはここから内を突くか外を回すか。内を突きそうだな…。

20210905小倉11R(5)

ソリッドグロウがショウナンマッハの内を掬って、インプロバイザーはソリッドグロウの内へ。スリーパーダ(青)は馬場が悪いのを承知で内からスパート。ナムラクレア(黄)は道中のコース取りを踏襲して外へ。アネゴハダ(緑)はまだ後方。

20210905小倉11R(6)

ショウナンマッハは余裕の手応えだったにも関わらず、ソリッドグロウの接近を許してからは全く伸びず。ソリッドグロウ、スリーパーダ、インプロバイザーが内で激しく競り合う。インプロバイザーは劣勢か?

20210905小倉11R(7)

内の争いからスリーパーダが抜け出したものの、ナムラクレアが大外から飛んできてこれが先頭。インプロバイザーとデュガの熱い3着争いも大外アネゴハダの強襲にあっておじゃん。結局外差しかい!小倉記念リターンズ。

ショウナンマッハが速くこれがハナ。ソリッドグロウは2番手以降に置かれそう。シュンメキラリ、インプロバイザーといった内枠先行勢も追随、スリーパーダ、ナムラクレアも離れず付いて行きたい。テン3ハロンは33秒台前半の激流を想定。前で残るのはしんどそうだが、荒れた内を避けた外前からの押し切りを狙いたい。

惜しい。外前からの押し切りではなく、シンプルに外差しで良かった。スリーパーダは内を掬ったが、ナムラクレアが突き抜けたのとアネゴハダが突っ込んできたのは間違いなく外差しバイアスの恩恵。ナムラクレアとアネゴハダが内枠なら違った結果になっていた。恵まれただけかどうかは次走以降明らかになる。

1着△ナムラクレアは好スタートを切った上で行きたい馬に行かせて中団の外を追走。4コーナーで押っ付けて外に持ち出し、大外から一気に突き抜け。ローカル最終週はこう乗るべきと言わんばかりの典型的な外差し。強いというより要領が良かった。

【△】ナムラクレア
フェニックス賞は出負けして後方からの競馬になりながら内を通ってリカバー、4コーナー2番手の内から抜け出して勝利。勝ち方は問題無し。

2着△スリーパーダはスタートで出負けして後方からの競馬。そこから内に入れて折り合いをつけに行ったところ首を上げて掛かるような仕草を見せていた。騙し騙し乗って、4コーナーで内を立ち回って距離を稼いで直線半ばでスパート。道中を含めて上手く立ち回ったが外差しには抗えなかった。

【△】スリーパーダ
五分のスタートからダッシュ良く3番手、行きたいのを抑えながらの追走。4コーナー外前から直線半ばで突き抜け。ペースが緩かった分割引。

3着-アネゴハダは前走ダートでも芝スタートで普通にダッシュが利いていた。そこから下げて後方2番手、4コーナー後方から直線で外に持ち出し、ラスト鞭連打で内の争いをスイープ。ザ・外差し。トラックバイアスの恩恵以外の何物でもない。ここで外差し狙いで買って、次走人気で切りが正解。

【-】アネゴハダ
スタートをポンと出て楽々2番手、直線に向いて逃げた馬を軽くあしらって楽勝も単調な前残りレースで相手も微妙。芝替わりで前進望むのは酷か。

4着▲デュガはスタートを決めて楽々前に出てきて、今回は2番手からの競馬を選択。4コーナーで外前に取り付き、ジワジワと伸びようとしていたが外ナムラクレアとの脚色の差は歴然だった。結果論になるが、今回も差し構えで良かった。まだ未勝利戦に出られるのは美味しい。

【▲】デュガ
スタートで前に出たものの自重、中団から外を回して中団以降に置かれながら直線巻き返して3着。一度使った上積みはありそう。

5着◎インプロバイザーは僅かに出負けしてリカバー、3番手の一角に押し上げたところ今回も行きたがっていた。4コーナーで内に入らず、ソリッドグロウの外を割ろうとしたところスペースがなく已む無く内へ。そこをスリーパーダに先に入られて後追いに終始。これは力負け。

【◎】インプロバイザー
スタート普通、行きたいのを2番手で我慢して、直線チョイ差しで勝利。適度に競り合っての勝利で、駆け引きの経験を評価。

7着○ショウナンマッハのハナ奪取は無理したところが一切なく、道中も掛かることなく馬なりで快走。4コーナーでも持ったままで、外前取り付きで楽勝かと思いきや、ソリッドグロウに並ばれたところで形勢逆転。直線は押しても無反応で後ろに下がっていった。このレースでハナを奪うと劣勢というのはレース傾向通りで、下位に沈んでも特に驚きはない。

【○】ショウナンマッハ
スタートを決めて楽な手応えで先頭に立つと、終始インベタ馬なりで後続を離して楽勝。当時と異なる荒れた馬場の対処がどうかだけ。

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